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鳳月杏さんがトップとなる日を夢見て

宝塚歌劇を楽しもう

TAKARAZUKA SKY STAGEで、5月10日から新番組「CAST」が始まります。

初放送まで一か月をきり、期待が高まりますね。

公式サイトによると「スターがバラエティに富んだお題に挑戦!Side-A、Side-Bと二か月連続でそれぞれ別の角度から、その魅力を探ります」とのこと。

第一回ゲストは鳳月杏さんです。

二か月かけて、じっくり鳳月さんの魅力を堪能できるとは、楽しみすぎます。

大事な新番組、その第一回を任される鳳月さん。
大人気の方なのはもちろん承知していましたが、劇団側もその人気ぶりをしっかり把握しているのだと、嬉しくなりました。

このところ宝塚ファンの心をざわつかせていた「上級生二番手」問題。

なんとなく落ち着いた感がありましたが、やはり鳳月さんの今後が気になります。

そんな中、「CAST」の発表は、劇団から「鳳月さんの人気は分かっています」というメッセージにも思えました。

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初代スカイフェアリーズ彩輝なおさん

先日タカラヅカニュースで、初代スカイフェアリーズの時の彩輝なおさん、檀れいさんの映像を拝見しました。

お二人とも、専科時代のご出演ですね。

改めて彩輝さんの美しさに、見惚れてしまいました。

彩輝さんは短期トップながら、タカラジェンヌから憧れのスターさんとして名前を挙げられることが多い方です。

有名なのは、雪組トップスターの彩風咲奈さんですね。

また退団されていますが、彩凪翔さんも彩輝さんファンとして知られています。

『アプローズ ~夢十夜~』で彩輝なおさんがゲストとして参加したときは、こちらまで幸せな気持ちになりました。

彩輝さんは退団直後に、カシオのデジタルカメラ「エクシリム」のCMに起用され、男役姿と女性姿を披露して、その美しさが評判となりました。

2年にわたってCMを務めたことから、一般の方からの評価も高かったことが分かります。

退団後約1年たった時だと記憶しているのですが。

宝塚関連のイベントに彩輝さんがメインゲストでご出演されたとき、質問コーナーで「退団されてからファンになりました」という方が、いらっしゃいました。

「この短期間でファンになって、宝塚イベントのトークを聞きに来るほど好きになったの!」と驚いたのですが、それだけ魅力あふれる方だということでしょう。

そんなに人気だった彩輝さんが、なぜ短期トップだったのか。

これはひとえに「スターの渋滞」としか言いようがありません。

月組は真琴つばささん、紫吹淳さん、彩輝なおさんとトップのバトンが渡されました。

彩輝なおさんの次は、瀬奈じゅんさんです。

真琴つばささんといえば、轟悠さんらと並んで「71期四天王」と呼ばれた四人の、お一人です。

当時は4組体制で、各組のトップスターが全員71期という、後にも先にもない偉業をなしどけた、スターが豊作の年でした。

そしてその下には、スターぞろいの77期がいました。

劇団側が77期を見据えた「トップの若返り」を図ろうとした結果、当時の2番手3番手スターさんが送り込まれたのが、「スター専科」と言われています。

そのスター専科に移動させられたうちのお二人が、紫吹淳さん、彩輝なおさんです。

スター専科に移動した方は、多くが短期トップか、専科のまま退団という形になりました。

紫吹さんの5作、湖月さんの6作という長い例もありますが、結果として湖月さんの次の安蘭さん、その次の北翔さんは異例ともいえる高学年でのトップスター就任となっています。

安蘭さん北翔さんに関しては、上級生二番手問題が話題になった際に、名前が多く見られたので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

71期と95期の類似性

劇団が95期を爆上げし始めたとき、多くのファンの心をよぎったのは「71期四天王」でした。

あの頃のように、すべてのトップスターを95期にしたいのでは?

そんな憶測がまことしやかに流れました。

実際には、95期が一度にトップスターを務めるということにはなっていません。

また現在の宙組の体制を考えれば、実現の可能性は限りなくゼロに近いでしょう。

問題なのは、71期と77期の間で押し出された方には、スター専科があったのに、95期に押し出された上級生は、ファンが納得できない人事が多かったということです。

劇団が若返りを図った時、その狭間に落ちてしまう生徒さんたちが多く出るのは、残酷ではないでしょうか。

大ブーイングのスター専科は悪だったのか?

スター専科誕生当時は、ファンからは酷評の嵐でした。
トップ就任が期待される2番手3番手が、突然専科に吸い上げられたら、ファンが怒るのも当然でしょう。

今でも許せないという方が多いのも、当然です。

しかし筆者としては、結果的に「救済策」となったのではないかと、考えています。

一度専科に集めることで風通しを良くしなければ、結果的には短期トップにもなれなかった方が多く出たと思うからです。

トップになれずに退団された樹里咲穂さん、初風緑さんには、スカイステージでそれぞれの冠番組が作られたのも、印象的でした。

だからこそ思うのです。

今回もスター専科が、必要だったのではないかと。

スター専科最後のお一人は凪七瑠海さんだと思うので、現在もスター専科がないわけではないと思います。

しかし95期問題を前に、スター専科の増員はなされませんでした。

あれだけの大ブーイングを浴びたのですから、劇団側がそうしなかった理由もわかります。

でもスター専科があれば、すでに退団された方の中に、短期の落下傘でもトップになれた方がいたのではないかと、つい想像してしまいます。

鳳月さんがトップとなる日を夢見て

新番組「CAST」の第一回という重責を担った鳳月さん。

それだけファンが多く、劇団側から期待されていることの証だといえるでしょう。

『今夜、ロマンス劇場で』の俊藤もとっても素敵で、俊藤グッズが欲しいという意見や、俊藤の『ハンサムガイ・シリーズ』を舞台で見たいなどという意見が、ネット上に溢れました。

舞台の演目は、その時の巡り会わせです。

今の月組で『今夜、ロマンス劇場で』を上演できたのは、俊藤を任せられる鳳月さんがいてこそなのだと、感じています。

ファンも多く、演技者としての評価も高い鳳月さんです。

宝塚カフェブレイクでは「すべての宝塚ファンに愛される男役」とも評されました。

そして憧れのスター瀬奈じゅんさんから、逆にファンだと言われるようになるほど、男役としての研鑽を積まれた方です。

彩輝なおさんのように、トップスター若返りの波に飲まれそうになっても、最後はトップスターとしての輝きを見せていただきたい。

そう願わずにはいられません。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。