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花組公演『巡礼の年』を初観劇して

宝塚歌劇についての雑記

2022年7月11日(月)に宝塚大劇場での千秋楽を無事に終え、7月30日(土) – 9月4日(日)に東京宝塚劇場での上演が予定されている花組『巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜』ショー グルーヴ『Fashionable Empire』ですが、初観劇の私にとってぴったりの演目でした。

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とにかくイケメンの柚香光さんを最初から最後まで堪能

2019年『花より男子』ではオラオライケメン道明寺司を、2020年『はいからさんが通る』では、漫画以上に華麗な伊集院少尉を演じた柚香光さん。

今回は華があって、影があって苦悩するイケメン音楽家リストを演じられます。

主要登場人物の3人の女性と関わるリストを3パターンも堪能することができました。

最初のシーンは永久輝せあさん演じるジョルジュ・サンドとの退廃的な絡みです。

タバコを二人で吸ってる!煙が本物!と最初からドキドキの幕開けです。

次に音くり寿さん演じるラプリュナレド伯爵夫人にはとにかく冷たい。

若くて才能のある若者のわがままで高慢な感じとリストの若さゆえの苛立ちがよく表現されています。本命の星風まどかさん演じるマリー・ダグー伯爵夫人とのラブラブカップルのシーンも、ウェディングを想像させる白い衣装でこれ以上ないくらいハッピーな場面でした。

貴族の豪華な衣装と革命の迫力あるシーンで宝塚歌劇のエッセンスを堪能できる演目


宝塚歌劇といえば、「ベルサイユのばら」エリザベート」などヨーロッパ貴族の華々しく豪華な衣装ですが、本作でも、19世紀のパリ社交界が舞台の一つとなり、キラキラ夢の世界を堪能できます。

ベージュからゴールドで統一された貴族の登場人物のドレスのゴージャスさは、華もあって品もあって本当におとぎ話の世界のようです。

また「ベルサイユのばら」を初め「1789 -バスティーユの恋人たち-」「ひかりふる路 〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜」をはじめとして宝塚歌劇には革命をテーマにした作品も多いのですが、この作品にも芸術家達と星風まどかさん演じるマリーも共和主義運動に参加して、力強く拳を振り上げ、革命を歌い上げるシーンがあります。

稲妻マークを放出する音くり寿さんに衝撃

残念ながら今作品で退団となってしまわれる音くり寿さんですが、今回観劇の大きな感動の一つが音くり寿さんの迫力ある演技でした。

リストに金銭的援助を与える恋人ラプリュナレド伯爵夫人役ですが、リストが自分を裏切りマリーと駆け落ちした事実を知り怒るシーンでは、本当にお背中に稲妻マークが見えた気がしました。

演者の迫力を生で受け取った!とういうのは本当にあるのだと実感しました。
これが生の舞台の感動なんだとしみじみ理解できたシーンでした。退団後のご活動も目が離せないジェンヌさんです。

ファッショナブル・エンパイア

パンフレットには、各場面の全ての出演者とストーリーが書かれているのですが、物語を理解するというよりもジェンヌさんの歌や踊りに没頭しました。

水美舞斗さんの美しいバレリーナのような回転とそこからの全力スライディングから、この舞台に全力でぶつかっておられるのが伝わります。

そして、永久輝せあさんが、さっきまでジョルジュ・サンドで美魔女だったのに、いつのまにかかっこいいお兄ちゃんになってる!ぐらいしか記憶に残っていません。

ジェンヌさん方のダンスに見惚れているうちにあっという間にフィナーレを迎えてしまいました。

生観劇と配信の違い

配信がオススメランチセットと例えるなら生観劇は全てのメニューを一度に出してもらうような圧倒感。

レンタル配信で14年花組『エリザベート』20年花組『はいからさんが通る』をみて、宝塚を是非生で観劇したいと思いましたが、観劇後の感想は幸せなお腹いっぱい!でした。

配信は当然編集されていて、舞台全体を映すだけではなく、その場面での見どころのシーンにフォーカスされ放映されるので、よりストーリーを理解しやすく編集されています。

一方、生観劇ではトップスターのお二人だけでなく、出演されているジェンヌさん皆さんが素敵で、
どこを見たらいいのか、目が追いつかなくなるという体験をしました。

どのジャンヌさんも素敵で10個くらい目が欲しい!(妖怪?)と思いつつ帰宅しました。

 ちなみに初観劇の記念に、観劇バッグを使用する分と保存する分を勢いで買ってしまいました。

音楽家が主人公の作品らしく音符のデザインです。派手すぎず普段のお買い物バッグにも使えるシックなバッグです。

ライター・さんなん