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真風涼帆さん「カジノ・ロワイヤル」が退団公演ではない3つの理由

宝塚歌劇についての雑記
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真風さんがジェームズ・ボンドに!

宝塚歌劇団宙組の大劇場演目が、発表されましたね。


あのジェームズ・ボンドに、真風さんが扮するというのです!

絶対に似合う、ハマりすぎのチョイスと言ってもいいのではないでしょうか。

この発表に筆者は、2012年のロンドンオリンピックを思い出しました。
開会式でエリザベス女王を颯爽とエスコートし、共に空から会場へと降り立ったボンドの姿は、世界に強烈な印象を与えました。
イギリスが世界に誇る、国民的ヒーローであることが、お判りいただけると思います。

東京オリンピックの閉会式を彩った宝塚と、時を経てコラボしているようで、感慨深いですね。

さて宙組の新しい演目が発表になる度に、真風さんの去就が話題になります。
この作品が退団公演になると考えている方も、ネット上に散見されます。

しかし筆者は、今作での退団はないと考えます。

その理由は三つ。
・一本物での退団は、ネバセイ初演以来ない。
・退団公演はあて書きが基本だが、あて書きではない。
・単団公演は「別れ」を連想させるものになるが、ボンドの「はじまりの物語」である。

今回は、この三つの理由について解説させていただきます。

あくまで個人の考察ですので、ご理解のある方だけお付き合いください。

「あて書き」は解釈の範囲が広く、異論もあると思われますので、疑問を感じた方はお読みいただければ幸いです。

一本物での退団は、近年ない

このところの傾向として、トップスター退団公演での一本物は、避けられる傾向があるようです。
調べてみると、ゴールデンコンビ和央ようかさん、花總まりさんの退団公演「NEVER SAY GOODBYE -ある愛の軌跡-」が最後でした。

この作品が真風さんの初舞台作品ということで、再演時には話題になりましたね。

初演は2006年です。

それだけ長い間一本物の退団公演がないのは、劇団側が避けているからと考えていいでしょう。

それ以前ですと、一路真輝さん、彩輝なおさんの「エリザベート」、紫吹淳さんの「薔薇の封印 -ヴァンパイア・レクイエム-」、稔幸さんの「ベルサイユばら –オスカルとアンドレ編」などがあります。

一本物で退団の場合は「海外の名作ミュージカル」(エリザベート、ミーマイ)、「宝塚の名作」(ベルばら)、そしてあて書き、という傾向がみられる気がします。
今回はそのどれにも当てはまません。

退団公演はあて書きが基本

よく言われることですが、退団公演はあて書きが基本です。

それ以外の場合は上にも書きましたが、「海外の名作ミュージカル」か「宝塚の名作」という傾向があます。

ネット上では「カジノ・ロワイヤルはあて書き」、として考察されている方も多いので、お読みの方は疑問に思われるかもしれません。

一般に「誰が演じるかを前提に書き下ろされた脚本」は、あて書きと呼ばれます。

ですから今回、小説をもとに書き下ろしされる「カジノ・ロワイヤル」をあて書きと考える方も、多いでしょう。

しかし前述のとおり、ジェームズ・ボンドはイギリスの国民的ヒーローであり、世界的に人気のキャラクターです。

すでに確固たるイメージがあるキャラクターを元に書き下ろす場合は、「あて書き」と言わないのが普通だと考えます。

繰り返し映画化、ドラマ化が行われている「金田一耕助」シリーズや、今春地上波やCSなどで一挙放送された「金田一少年の事件簿」シリーズを思い起こしていただけると、イメージしやすいのではないかと思います。

あれらは「あて書き」とは呼ばれません。

逆に早霧せいなさんの退団公演「幕末太陽傳」のように、映画や舞台がすでにあっても、ある程度自由な解釈が許されている作品は、あて書きと呼べるのではないでしょうか。

「カジノ・ロワイヤル」は、映画「007」シリーズがヒットを飛ばし続けても、なかなか映像化の許可が下りませんでした。
1962年のシリーズ開始から、2006年まで映像化を待たなければならなかったのです。(それ以前に別の会社で2回映像化されています)
それだけ厳重に管理されている作品ですから、真風さんに寄せて作り上げるのは、難しいでしょう。

現代風に設定をアレンジした映画版と異なり、時代背景を変えずに舞台化することからも、原作に忠実である可能性が高いと思います。

別れではなく、はじまりの物語

宝塚ファンがトップスターの「退団」を予感するのは、どんな時でしょうか?
それはタイトルに「別れ」が含まれているときだと思います。

「NEVER SAY GOODBYE -ある愛の軌跡-」では、「GOODBYE」がタイトルに入っていたために、騒然となりました。

最近は「終わり」を強調するタイトルは少なくなりましたが、かつては一目で退団公演と分かりました。
直近ですと「桜嵐記」が退団匂わせっぽいかな、と思っています。

「桜」自体が散るイメージですし、それに「嵐」がつくと最後のイメージですね。

一本物退団で古い作品ですと「紫禁城の落日」や「忠臣蔵」があります。

「忠臣蔵」は旧大劇場最後の演目でもありました。

どちらも「終わり」を連想させる作品ですね。

退団公演は「終わり」と密接な繋がりがあります。

「桜嵐記」「f f f -フォルティッシッシモ-」など、一人の人物の生涯を描き切る作品が多いのも、当然でしょう。

「カジノ・ロワイヤル」は「終わり」とは真逆の、ボンド誕生の物語です。

原作ではシリーズ第一作目にあたり、この作品を皮切りに、皆さんもよくご存じの大活躍を続けていきます。

この内容は、やはり退団公演には、そぐわない気がします。

むしろ「ここからさらに活躍するぞ」というような気配さえ感じますね。

「MAKAZE-IZM」発表で、多くの宝塚ファンが退団を予想しました。

真風さんが星組時代のトップスター、柚希礼音さんがスペシャル・ライブ「REON!!」で「RE ON」をテーマとしたように。

真風さんも「MAKAZE-IZM」で、再スタートを切るのかもしれません。

どんどんファンを広げる真風さん

シャーロック・ホームズになれば、シャーロキアンを宝塚沼にハマらせて。

ハイローでは、イケメンに見なれているはずのLDHファンまでも虜にする、真風さんです。

「天は赤い河のほとり」でも、2次元の美形を多く見てきた少女漫画ファンに、そのカッコよさで衝撃を与えました。

宝塚を知らない方も、その魅力で宝塚ファンにしてしまうのが、真風さん。

これからますますの活躍を祈っています。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。