8月27日(土)に無事に幕開けした宝塚歌劇団宙組公演「HiGH&LOW」「Capricciosa!!」
「HiGH&LOW」はLDH作品とのコラボということで、全くの未知で観劇に挑んだのですが…(事前予習も全くなし!)想像以上に楽しく、分かりやすく、面白い!
常に見せ場なのでは?という派手派手しさと激しさであっという間の1時間半でした。
今回は、そんな「HiGH&LOW」の観劇レポートをお届けします。
火花が散る!最強チーム分けが面白い
「HiGH&LOW」は、主に6つのチームに分かれてバチバチの喧嘩を繰り広げます。
真風さん、芹香さん、桜木さん、瑠風さん、鷹翔さん、留依さんがそれぞれの頭を務め、個性豊かな!いや、個性しかない!キャラクターを演じています。
衣装やセットもしっかり差別化されていてチームカラーもあるので、初観劇でジェンヌの見分けがつかない!という方にも分かりやすいかなと思いますよ。
しかし、よくよくチームメンバーを見てみると…下級生が複数のチームを掛け持ちしていることに気づきました…!!
しかも喧嘩シーン以外にもバイトをしたり、ファミリーを演じたり忙しすぎる!!
ここにも?ここにも?と大活躍の下級生を見つけるのもヅカオタ的楽しいポイントです。
娘役も大活躍「苺美瑠狂」メンバーの普段とのギャップ!
喧嘩シーンがメインなら娘役の登場は少ないのかも?と思っていたのですが…女性ヤンキーサークル(暴走族?)の「苺美瑠狂」のメンバーが素晴らしく可愛いのです!
読み方は「いちごみるく」で、ピンク色の長ランを着ています。
総長を務めるのは、天彩峰里さん!普段の正統派で麗しい娘役感は消え去り、ドスの効いた声で「~してんじゃねえよ!」とヤンキー口調でヤンキー座り(笑)
こんな素行の悪い娘の姿を見られるのはきっと「HiGH&LOW」だけだと思います…!
「苺美瑠狂」には、花宮沙羅さん、愛未サラさん、夢風咲也花さんなど可愛い宙娘が集合しているので、ぜひ注目して見てもらいたいと思います。
「清く正しく美しく」の真逆を行くハイローならぬ“ヅカロー”、私的には大満足でした。
コブラ(真風涼帆)とカナ(潤花)の切ない恋も見どころ
見どころは喧嘩シーンだけではありません。
ストーリーは、小学校時代の幼馴染であるカナとコブラが再会するところから展開。
再会したのも束の間、カナが深刻な病を抱えていることが発覚し、残りの時間を一緒に過ごしたい、とコブラにお願いします。
「女がいると喧嘩が弱くなるから」と断ろうとしたコブラですが、2人は同じ時間を過ごす中で段々と惹かれあっていき…。
まかじゅんコンビはこれまで、THE!なラブストーリーはなかったので、2人のイチャイチャに頬が緩んでしまいました。
カナは天真爛漫でサバサバとしていて、まさに潤花さんそのもの。
コブラもカナの可愛い我儘に振り回されながらも、男気がありチーム想いで…こちらも真風さんそのもの!?
自然体の2人が一緒にお祭りに行ったり、夜景を眺めている姿にキュン。
基本スタイルの皮ジャンもお似合いで、真風さんの圧倒的な彼氏感を堪能できる作品でもありました。
9月と言えどもまだまだ暑い空気を、さらに熱く盛り上げてくれる宙組公演!
「Capricciosa!!」も成熟した男役が揃う宙組だからこそできる、ディープで大人なショー。
吐息連発で色気漂うシーンにドキドキでした。
会場はいつもより男性のお客さんも多い様子で、これまで宝塚を見てこなかった層や、LDHファンの皆さんにとっても記憶に残る舞台になったらいいなと思います。
最後まで公演ができますように、退団者の方が悔いなく公演ができるように、祈っています。