宝塚歌劇団雪組公演「蒼穹の昴」が、宝塚大劇場で公演中です!
今回は、「蒼穹の昴」観劇レポートと共に、観劇の際のポイントをまとめてみました。
ぜひ観劇の際の参考にしてみてください。
豪華なセットと衣装にとにかく感動
初観劇の際、とにかく驚いたのが、豪華すぎるセットと衣装!
煌びやかな世界感と重厚感ある専科の皆様、ずらりと並ぶ組子…。
それだけでもう観劇の価値あり!と思わされるほどの美しさでした。
彩風咲奈さん、和希そらさん、一禾あおさん演じる科挙の合格者は、階級が上がるに連れて衣装の一部の色が変化しているので、ぜひそこにも注目してください。
梁文秀(彩風咲奈)と李春児(朝美絢)の結末に感動
文秀と春児は兄弟のような関係。
幼い頃から一緒に育ってきた二人ですが、いつの間にか二人には大きな差ができてしまいます。
物語が進むに連れ、文秀と春児の関係性も微妙に変わってしまうのです。
終盤には、2人の関係を案じて客席からはすすり泣く声も。
最後、二人がどうなってしまうのかははっきりと明言されていないので、しっかりストーリーを理解したい!という方は、原作小説や解説記事を読んで予習しておくことをおすすめします!
梁文秀(彩風咲奈)と李玲玲(朝月希和)の関係性は?
トップコンビということで、恋愛関係に発展するのかな?と思っていた文秀と玲玲ですが、実際は“妹のような存在”“特別な存在”ではあるものの、恋人には発展しませんでした。
今回は添い遂げ退団ではありませんし、組内に後のトップ娘役・夢白あやさんがいらっしゃることに対しての配慮もあったのかもしれません。
しかし、文秀は玲玲の人生を大きく好転させる人物であり、玲玲の手を取り、いつも大切に思っている様子が伝わってきます。
なんとなく、さききわの関係性に置き換えて見てしまいました。
組子も覚えるのに苦労した、複雑な人間関係
蒼穹の昴のNOW ON STAGEでは、「小説を読んだけれど、名前を覚えるのに苦労した」と話す組子が多くいらっしゃいました。
皆さん似たようなお名前、かつ複雑な人間関係で、「誰が誰の味方だったっけ?」と途中で相関図を開きたくなってしまいます(笑)
そうならないためにも、主要人物の名前と役職は頭に入れておくのが吉かと思います。
見れば見るほど味わい深くなる、不思議な魅力
一見難しそうな内容、かつ見る側の想像力も試される「蒼穹の昴」。
最初に見た時は、世界感に圧倒されるばかりで、なんだか消化不良でもありました。
しかし、観劇を重ね、宝塚ファンの感想や原作ファンの感想を読んでいると、自分なりの解釈に出会え、より作品を楽しめるようになりました。
見れば見るほど、登場人物の熱い思いに心動かされ、彩風さんが流す黒い涙の真意も分かったような気がします。
知識を深めただけ味わい深くなる、素敵な作品に出会えたことを心から嬉しく思います。
朝月希和さんの退団公演でもある「蒼穹の昴」。
雪組にとって挑戦の一作だったと思いますが、今のこの組子+豪華な専科の皆さんだからこそ実現できた、素晴らしい舞台だと感じました。
フィナーレでは、役から離れ、弾けたような笑顔を見せる和希さん、朝美さんの姿にほっとする場面も。
雪組公演「蒼穹の昴」、観劇を迷っている方、これから観劇する!という方、ぜひ今の雪組の集大成を見届けてください。