先日、宝塚歌劇団宙組のトップスター、真風涼帆（まかぜ すずほ）さんの退団が発表されました。
途中、コロナ禍による公演中止のストップ期間はあったにせよ、就任して間もなく5年を迎える真風涼帆さん。
トップスターの平均任期は3年ほどなので、真風涼帆さんからいつ退団発表があってもおかしくない状況ではありました。
しかし、コロナ禍という未曽有の事態や、スポンサー契約の兼ね合いもあったのか、5年以上という長期になりました。
そして真風涼帆さんと「最後までご一緒したい」と、相手役の潤 花（じゅん はな）さんもまだ若い学年ながら退団を発表。
来年から宙組には新生コンビが誕生することとなりました。
すると気になってくるのは「誰が次期コンビに？」ですよね。
近年では、たとえ2番手羽根を背負っていようとも、発表があるまで本当に次期の予測が立てられない状況になっています。
そこで、次期候補者たちのいろいろな実績や状況を総合的に加味し、個人的な見解ではありますが、ここで大胆予想を打ち立ててみたいと思います！
2番手は芹香斗亜さんが手堅い
まずは次期トップスターの予想ですが、これはもう実績やスポンサーなどを見ても、宙組2番手スターの芹香斗亜さんが手堅いと考えていいと思います。
芹香斗亜さんが2番手スターとなってから、なんと来春でもう8年！
タカラジェンヌ人生16年のうち、半分も2番手スターを担当しているスターさんはそうそう聞きません。
「プロ2番手」なんてファンから言われるほどです(^^;)
あまりに2番手時代が長いので、芹香さんファンとしては「もうこのままトップ就任できないのでは…」という不安の気持ちのほうが大きくなっているようです。
真風涼帆さんとも1学年しか違いませんし、ファンの皆さんは相当やきもきしているのが正直なところだと思います。
このまま芹香斗亜さんが次期に内定しても、芹香斗亜さんが在任できるのはきっと3年以上は無いでしょう。
それでも、実績はもう充分すぎるほど積んでいますし、宝塚歌劇団のグループ会社である阪急交通社という大きなスポンサーがついていることもあり、芹香斗亜さん以外にはあり得ない、というところ。
専科生でありつつ、主演もする立場という独自の活躍をする凪七瑠海（なぎな るうみ）さんはもう入団20年目を迎えています。
20年目を超えてからトップスターに就任することはきっと無いと思いますので、芹香斗亜さん以外に宙組次期トップを狙えるスターさんがいない、という判断になりました。
むしろ、次期トップスターよりも、次期トップ娘役のほうが混戦している状況と言えそうです…
宙組次期トップ娘役は大混戦
では、芹香斗亜さんがトップスターとなる場合に、相手役は誰が相応しいのか。
そこがとても難しい予想となります。
娘役は男役スターと違ってはっきりした番手が無く、組内に限らず他組からのいきなりの大抜擢もあり得るからです。
本来ならば、芹香斗亜さんと同じように、宙組でかなり多くのヒロイン実績を積んでいる天彩峰里（あまいろ みねり）さんが手堅いように見えます。
実際、芹香斗亜さんとも既に2作品でコンビを組み、2人の実力の高さは実証済みです。
しかし、どうもご本人同士の性格上の相性があまり良くない、という噂を耳にします。
トップコンビともなれば2人で力を合わせて組の客入りを確保しなければいけませんし、なによりも、深く信頼し合っていなければ役の上で愛し合うことはできません。
2作品で組んだいま、「え！お似合いでしょ！」と外から見て思っても、ご本人同士が「この人とはやりづらい」と思っていればいつか必ず舞台上でそれが表れてしまうものです。
また、芹香斗亜さんはこれだけ長く2番手を務めてトップさんを盛り立ててきた貢献度がありますし、大きなスポンサーがついていることもあり、ある程度の「相手役指名権」を持っていると推測します。
そうなれば余計に天彩峰里さんを指名しないのでは…という予測になります。
次期娘役トップ予想は…ズバリこの人！
天彩峰里さんではないとしたら、次に宙組内で浮上するのは山吹ひばり（やまぶき ひばり）さんです。
山吹ひばりさんは顔もスタイルも良く、お芝居も歌も穴がありません。タイミングが合えばいずれはトップ娘役になれるほどの逸材ではあります。
新人公演ヒロインも2度経験しているので、トップ娘役の抜擢を受ける可能性は充分にあると言えますが…
やっぱりここでも気になるのが、「芹香斗亜さんが指名するかどうか」問題です。
お2人は別箱公演などでしっかり組んだことが無いので、組んだことが無い相手を芹香斗亜さんがパートナーとして指名するのだろうか…？という疑問が残ります。
では、ヒロイン経験を持っていて、芹香斗亜さんが指名しそうな娘役さんを洗い直してみると、浮上してくるのが…
春乃さくら（はるの さくら）さんです！
宙組ファン内でも春乃さくらさんをしっかり認識できている人があまり多くないほど、「すごく目が行く娘役さん」という個性の持ち主ではありません。
しかし、芹香斗亜さんが2018年に主演したディナーショー『宝塚巴里祭』と、2023年1月に予定されている芹香斗亜さんのディナーショーに春乃さくらさんは出演しています。
ディナーショーというのは、主演者の指名権が最も発揮される公演と言え、出演メンバーは芹香斗亜さんご自身が指名している可能性が高いと言えます。
二度のディナーショーのどちらも春乃さくらさんを指名しているというのは、芹香斗亜さんにとってかなり「やりやすい相手」なのでしょう。
その上、春乃さくらさんは新人公演ヒロインも別箱ヒロインも経験ありで、トップ娘役になれる条件は揃っています。
あくまで「芹香斗亜さんが次期トップになる」という条件の下で考えた人選ではありますが、宙組次期トップコンビは「芹香斗亜＆春乃さくら」、こんな予想を立ててみました。
