全国ツアー公演「フィレンツェに燃える」「Fashionable Empire」を無事完走された宝塚歌劇団花組トップ娘役星風まどかさんについてのエピソードをご紹介したいと思います。
星風まどかさんは、宝塚歌劇団第100期生で2014年宝塚歌劇団入団です。
同期生は花組男役 聖乃あすかさん、月組男役 風間柚乃さん 、星組男役 極美慎さん、、宙組娘役 天彩峰里さん、OGでは 元花組トップ娘役 華優希さん、元花組娘役 音くり寿さんです。
星風まどかさんは入団後すぐにその才能は頭角をあらわし、入団2年目にして宙組「王家に捧ぐ歌」で新人公演ヒロインに大抜擢されます。
2017年11月宙組トップ娘役に就任。
100期生初のトップ誕生となりました。
その後2021年2月22日付で専科へ異動、7月5日付で再び花組へ異動となり、花組トップ娘役に就任。
「元禄バロックロック」「The Fascination!」で、新トップコンビ大劇場お披露目公演に柚香光さんの相手役として出演されました。
歌、演技、ダンス、ルックスと全て揃い、実力もスター性も抜きんでており、今の宝塚歌劇団の人気を支えている重要なお一人です。
数々の作品にヒロインとして出演されていますが、いつもその役柄を分かりやすく、なおかつ深みをもって演じられています。
天は赤い河のほとりのユーリ
初めて星風まどかさんを拝見したのは2018年宙組「天は赤い河のほとり」のユーリ役でした。
とにかく歌と演技が素晴らしく、宝塚ってスゴイ!と強烈な印象がありました。
「巡礼の年 リスト・フェレンツ」マリー・ダグー伯爵夫人
飛龍つかささん演じるダグー伯爵との抑圧された結婚生活からフランツ・リストと駆け落ちする勢いや、リストと破局し自由運動に参加しこぶしを振り上げて歌い上げる姿がマリーの内に秘める激しさと純粋さがとても印象的でした。
「フィレンツェに燃える」のパメラ
「フィレンツェに燃える」では、何度も結婚を繰り返し、親子ほど年の離れた貴族の未亡人パメラを演じられました。
パメラは酒場の歌姫で当時のイタリアの貴族から見れば低い身分だったようです。
貴族社会の中で蔑まれながらものし上がっていきます。
美しいのにそのセリフや立ち振る舞いのふてぶてしさが圧巻でした。
柚香光さん演じるアントニオとの関係も純粋な気持ちからなのか、打算なのか?と色々な解釈ができ、とても巧みな役者さんだと思いました。
星風まどかさんは柚香光さんのオタクとしても優等生!?
宝塚歌劇団随一のトップ娘役の星風まどかさんですが、宝塚GRAPHやタカラヅカスカイステージで、花組トップスター柚香光さんへの愛がよくわかるエピソードを数々と披露されています。
2022年12月号宝塚GRAPHのLumiereのコーナーでは部屋中が柚香光さんであふれていると書いておられます。
舞台写真を全制覇し、壁にはGRAPHのクリアポスターが飾られているとのことです。
誰よりも柚香光さんに近いポジションなのに、まだお部屋に柚香光さんを飾るとは!
また先日放送のタカラヅカ・スカイステージ開局20周年記念番組「今宵は光とレイとショー⁉リターンズ」で、柚香光さんが、「まどかちゃんから日の出の写真が送られてきます。」という早起きエピソードが紹介されていました。
柚香さんと綺麗なシーンを共有したいという星風まどかさんの気持ちが伝わるエピソードですね。
その他にも(どの番組かは失念してしまったのですが)星風まどかさんは柚香光さんがスカイステージの旅番組「いにしえ逍遥」でロケをされた京都の街を訪問されてそうです。
まるでオタクの聖地巡礼のようです。
さすがトップ娘役、オタクとしても優等生で先頭を走っておられると思うエピソードでした。
公演のクライマックスともいえるトップスターとトップ娘役さんのデュエットダンスは、お二人の息がぴったりとあっているからこその美しさですよね。
数々のエピソードから星風まどかさんの柚香光さんへの愛をうかがい知ることができて、あの多幸感と高揚感は単にダンスの実力があるだけではなく、絆の深さゆえに表現できるものではないかと思いました。
「うたかたの恋」のマリーは柚香さん愛にあふれたまどかちゃんにぴったり
次回花組公演で、星風まどかさんは柚香光さん演じるオーストリア皇帝ルドルフの恋人マリー・ベッツェラ役を演じられます。
普段から柚香光さんへの想いが全開の星風まどかさん。
きっと「れいまど」コンビでしか見れない愛にあふれた「うたかたの恋」を見せてくださると思います!
ライター・さんなん