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鷹翔千空バウ初主演『夢現の先に』の演出家・生駒怜子を徹底解剖!

宝塚歌劇を楽しもう

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岡山市出身、立命館大卒!

生駒怜子先生は岡山市出身で、立命館大学の文学部を卒業、宝塚歌劇団に入団したのは2016年です。

宝塚歌劇団の演出家が、入団して初めて演出を担当するのはまず「新人公演」です。

これまでに生駒怜子先生が担当した新人公演はこちら。

  • 2019年 星組『GOD OF STARS』
  • 2022年 雪組『夢介千両みやげ』

どちらもコメディー作品ですね。

このようなタッチの作品が得意なのか、それともあまり触れたことがないからあえてこの2作品を担当してもらったのか…?

どちらの新人公演も本公演の演出を大幅に変えることなく、細かな部分を新人公演メンバー用に少し自由度を高めた、という演出だった記憶です。

なんとなく、バウホールデビューするまではもう少し多くの新人公演で演出を担当してから…というイメージなので、デビューまで早いような感じがします。

生駒怜子は演出経験あり、役者経験あり!

生駒怜子先生の出自を少し探ってみると…

「ぶんぶん」という劇団ユニット名が出てきます。

これはどうやら、生駒怜子先生が立命館大時代に立ち上げていた劇団のようです。

劇団とはいえ、劇団員は生駒怜子先生とご友人と2人だけ。

ツイッターアカウントのプロフィール欄には、こうあります。

「岡山っこ演劇ユニット。ばかなことを、おおまじめに。演劇の可能性を信じて。」

岡山時代の親友を誘い、生駒怜子先生が大学を卒業する際の「卒業記念公演」として、『こどもがおとなになるために』という作品を公演したようです。

この作品の作・演出はもちろん生駒怜子先生。

そしてなんと出演もなさっていたようです!

作品のあらすじには、こうあります。

「いまのあなたは、

過去のあなたが目指したところに

ちゃんといますか

ちゃんとがんばれてますか

あきらめたり、してませんか

もう一度、あの頃みたいに

がんばってみたい。」

う~~ん、グサッと来る言葉ですね!!

大学生の若者らしい、ピュアでまっすぐな気持ちが伝わってきます。

学生の頃から既に演出経験があり、しかも役者側の経験もあるというのは相当に強みですよね。

自分で演劇ユニットを立ち上げて自主興行を行っている行動力も、宝塚歌劇団としては「期待大!」として採用を決めたのでしょう。

女性演出家の時代が来る!

生駒怜子先生のバウホールデビューにこれだけ注目が集まっている理由は、まず『夢現(ゆめうつつ)の先に』の不思議な世界観です。

ポスター画像も、あらすじも、役名も、とにかく独自性が溢れています。

主役の役名が「僕」ですから…!

他にも、役名は羊やら夢の住人やら…固有名詞のついた役名がほとんどありません!

鷹翔 千空さんがポスターで着ている衣装も、まるで宇宙服。

どの演出家もようやく辿り着いたバウホールデビューに向けて趣向を凝らしたデビュー作を用意してくるものですが、生駒怜子先生の世界観もなかなかのものです。

また、生駒怜子先生が注目を集めている理由のもうひとつは「女性演出家」という点です。

もちろん、これまでにも宝塚歌劇団には女性演出家は在籍していました。

しかし圧倒的割合を占めていたのはやはり男性演出家でした。

そこに、天才・上田久美子先生の登場から風向きが変わります。

  • 樫畑亜依子『壮麗帝』
  • 町田菜花『PR×PRince』
  • 指田珠子『龍宮物語』『冬霞の巴里』『海辺のストルーエンセ』
  • 栗田優香『夢千鳥』『カルト・ワイン』
  • 熊倉飛鳥『ベアタ・ベアトリクス』

これだけの女性演出家が一気にデビューします。

しかもどの作品も大絶賛の嵐でした。

逆に、この数年でデビューした男性演出家はたった一人です。

これは、宝塚歌劇団が積極的に女性演出家を起用していこうという方向に舵を切ったと見ていいように思います。

観客の多くが女性なんですから、女性のときめきポイント・感動ポイントのツボをしっかり押さえられるのは当然女性なんですよね。

宝塚歌劇団はファンの反感を買うような人事や決定も多くありますが、女性演出家の積極的採用は素晴らしい決断だと思います。

上田久美子先生のあの鮮烈なデビューをまた味わえるかもしれない!と、生駒怜子先生への期待はかなり高まっています。

あらすじを読んでもさっぱり意味が分からないところもまたいい!(笑)

鷹翔 千空さんファンとしても待望の主演作、『夢現(ゆめうつつ)の先に』。期待しかありません!