宝塚歌劇と言えば男役トップスターが真っ先に頭に浮かぶ。
しかしその象徴ともなり大スター様を隣りで支え輝く絶対的存在のスターがいる。
それこそがトップ娘役。
トップ娘役が安泰していたらトップスターも安泰すると逆の思考になるほどにその存在は偉大であり聖母マリア様のようであり裏のボスと言っても過言ではない。
トップスターが時代と共に変わりゆくようにトップ娘役の在り方もまた同じように変化を遂げ始めた。
寄り添い三歩下がり慎ましく存在しながらもトップスターと対等に舞台に立つことができ、膨大なエネルギー、存在感、華やかさ、実力を兼ね備えた娘役スターこそ今この時代に求められしトップ娘役像。
星風まどかちゃんを観たときにまさに私の思い描くトップ娘役像の正解に出会った感覚でした。
全ての実力が及第点以上、且つ娘役として最高バランスのビジュアル、可愛らしさ、手先の器用さ、更にバイタリティ溢れる精神力の強さ、こんなにも娘役の神様のような存在に出会ったのは花總まりさん以来です。
下級生の頃より大抜擢を受け、宙組のトップ娘役に昇格しその後も異例の花組にトップ娘役としてスライド。
様々な葛藤があったかと思いますが花組に異動後より美しく開花し伸び代が無限にあるのではないか?と思う程にまだまだ育ち盛りの星風まどかちゃん。