宝塚歌劇団花組の公演再開、おめでとうございます。
コロナ禍での公演中止回数が多い花組です。
8名の休演者を出しながらの再開なのは残念でしたが、
それを上回るパワーで観客を魅了してくれたことでしょう。
本来ならビッグニュース! 『歌劇』1月号表紙問題
昨年末から文春砲、異例の人事、コロナによる休演など、怒涛のニュースが相次ぎました。
宝塚ファンは、心が乱されまくりの日々を送ることになりましたね。
その中で本来ならビッグニュースになるであろう事件が、スルー気味であることに気づきました。
『歌劇』1月号の表紙問題です。
火種は12月号から燻ぶっていました。
本来ならあるはずの、次号の表紙予告がなかったのです。
基本的に『歌劇』1月号の表紙は、大劇場お正月公演のトップスターが飾ります。
もしそのトップスターが退団予定の場合は、東京で公演中のトップスターとなります。
そして退団するトップスターは、退団月に『歌劇』の表紙となります。
もちろんこれは絶対の法則ではありません。
「最近この法則だよね」というだけの話なのですが、ファンとしては気になります。
今年1月号の表紙は、お正月公演の花組トップスター柚香光さんではなく、1月東京公演の星組トップスター礼真琴さんでした。
法則を当てはめるなら、柚香さんは年内での退団が決まっているということになります。
今回は『歌劇』の法則を前提に、この後の花組の動きを予想したいと思います。
あくまで個人の意見ですので、ご理解のある方だけお付き合いください。
最後までお読みいただけると、幸いです。
人事は動き出している
昨年10月6日に、星組綺城ひか理さんの、花組への組替えが発表されました。
永久輝せあさんが2019年11月11日に雪組から花組に異動になったのと入れ替わるように、同月25日に花組から星組へと移った綺城さん。
永久輝さんのVISAガール就任と時期が重なり、なんとなく綺城さんが押し出されたような印象でした。
現在では、綺城さんは星組にはなくてはならない存在です。
そんな綺城さんが花組に戻るのは、永久輝さんのためではないかと、噂されています。
いわゆる「同期支え」のためですね。
ファンの目に見える形で、永久輝さんがトップスターになるための人事が始まりました。
決定的だったのが、水美舞斗さんの専科への移動です。
一時期花組は、水美さんと永久輝さんの番手をぼかしていましたが、水美さんが2番手羽根を背負ったことで、形勢が変わりました。
水美さんが2番手になるというのは、本来なら水美さんが次の花組トップになるということです。
その水美さんを専科に移動させるのは、永久輝さんを2番手にあげるためでしょう。
水美さんの組替えで、永久輝さんはトップにリーチがかかったのです。
『鴛鴦歌合戦』が退団作に?
花組の今年の大劇場公演は、1月からの『うたかたの恋』『ENCHANTEMENT －華麗なる香水－』と、7月からの『鴛鴦歌合戦』『GRAND MIRAGE!』の2公演です。
柚香さんは、『鴛鴦歌合戦』での退団が濃厚でしょう。
現在公演中のレビューのタイトルは、柚香さんと水美さんのお名前から一文字ずつ取った『ENCHANTEMENT －華麗なる香水－』です。
『GRAND MIRAGE!』のミラージュは、日本語では蜃気楼です。
蜃気楼とは、空気の温度差によって、「光」が異常屈折したときに起こる現象を指します。
「光」が見せてくれる、壮大な天然のショーです。
公式サイトには「大いなる夢と愛に満ち、宝塚歌劇ならではの美しさと華やかさ、そして品格と馥郁たる香りを湛えたレビュー作品。」と紹介されていました。
ミラージュには「はかない夢」「実現できない夢」という意味もあります。
「品格と馥郁たる香りを湛えた」と、柚香さんのお名前からもう一文字テーマに据えていることを考えると「やはり退団なのかな」という気がしてきます。
花組の今後は?
花組の人事の動きを見れば、永久輝さんがトップになることは確定でしょう。
これまでのVISAガールの任期を考えれば、少し遅いぐらいです。
むしろVISAがしびれを切らして劇団に催促したのではないかと疑いたくなるぐらい、一気に動き出した感じがあります。
トップになれば、役が限られてしまいます。
ファンから見れば一番おいしいと言われる2番手作品が、たった1作となってしまうのが残念な気もしますね。
じっくり2番手を観たかったという方も多いでしょう。
それでも実力は充分ですので、不安はありません。
トップ娘役は、おそらく星風まどかさんが続投でしょう。
花組は添い遂げ退団をしない組ですから、少なくとも1作は永久輝さんと組むはずです。
柚香さんを完走させてあげたい!
『歌劇』の表紙占いが、当たるか当たらないか。
それはわかりません。
しかし言えることが、一つだけあります。
それは『鴛鴦歌合戦』を、誰一人欠けることなく、最後まで無事に公演して欲しいということです。
花組はコロナによる休演が多い組です。
「コロナが花組のファンなのでは?」というぐらい、休演に見舞われます。
大劇場は何とかなっても、東京まで追いかけてくるという執念です。
柚香さんがトップになられてからの作品は、以下の通りです。
2020年1月『DANCE OLYMPIA』
2020年7月 ～『はいからさんが通る』公演日程変更の上、8月2日～ 9月3日公演中止
2021年1月～『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』会場・公演日程変更
2021年4 月～『アウグストゥス-尊厳ある者-』『Cool Beast!!』4月26日～5月10日公演中止
2021年8 月～『哀しみのコルドバ』『Cool Beast!!』
2021年11月 ～『元禄バロックロック』『The Fascination!』 1月8日～29日公演中止
2022年3 月～『TOP HAT』
2022年6 月～『巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜』『Fashionable Empire』7月30日～8月14日11時公演、8月20日～9月3日公演中止
2022年10 月～『フィレンツェに燃える』『Fashionable Empire』
2023年1 月～『うたかたの恋』『ENCHANTEMENT -華麗なる香水-』1月10日～17日公演中止
全国ツアーと外箱は無事に公演できるのですが、大劇場公演はなぜか完走できません。
柚香さんの退団公演になるのか否かは問わず、『鴛鴦歌合戦』は完走できますようにと、願わずにはいられません。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
