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宝塚歌劇団・男役スターの女装の面白さを語る

宝塚歌劇についての雑記

人気の宝塚歌劇団。男役と娘役と別れていますが、時々、男役スターさんが、女役になることがあります。

スターの女装って?!

宝塚ファンの間ではしばしば発せられる言葉です。

これを聞いて『みんな女性なのに、女装ってどういうこと?』

『というか、失礼じゃない?』って思う方もいらっしゃるかと思います。

「女装」というのは、男役スターがショーやお芝居で女性の役を演じることです。

これは他の劇団では実現が難しいかと思います。

時として男性の人が女に扮装するという設定はあるにはありますが…。
(それはそれで、かなり面白いですけどね。)

娘役という存在があるなか、どうして男役の女装があるのか?

今回は女装について語りたいと思います。

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Ⅰ.女装する役はどんな特徴が多いか

特徴として以下の3つかと思います。

○「男勝りな性格」-『ベルサイユのばら』:オスカルなど

宝塚ファンじゃなくてもご存じの方は多いと思います。

オスカルは女でありながら、男の教育を受け

軍人となるという設定でしたね。

軍人としての凛々しさを出しながらも、時折見せる女心。

これを演じきるにはやはり男役の方が一番しっくりくるわけですね。

○「我が強い人」-『風と共に去りぬ』:スカーレット

南北戦争の渦中に巻き込まれながらも

力強く生きていく女性です。

主張が激しく、勝気な性格なスカーレット。

娘役にない力強さが求められるため

男役があてがわれているのだと思います。

○「キャラにインパクトがある人」-『ガイズ・アンド・ドールズ』:アデレイドなど

こちらはキュートな踊り子さん。

礼真琴さんが3番手時代にこの役をされていたのは、

記憶に新しい方もいるのでは。

ショーガール要素が欠かせないため

長身で且つダイナミクスなダンスが踊れる

男役さんが一番適しているのです。

まれに清廉な女性を男役が演じる時もありますが。

(Sall We Dance?:エラ、長い春の果てに:ナタリーなど)

このような設定の登場人物に女装をぶつけてくる傾向にあります。

では、娘役スターとどう違うのでしょうか?

Ⅱ.女装の魅力

○身長が高い!与える印象・存在感が全然違う

ダンスもダイナミックな振りが圧巻で、

娘役さんにはないオーラがあります。

娘役スターの皆さんの中には「これは叶わない…」

と、うらやましがる方がいらっしゃるほど。

○男役とのギャップが生まれ新鮮に見える

男役のイメージがこびりついているため、女役をやると

より女性らしく見えます。

これにより、ショーやお芝居の作品全体に一味違った

カラーが出て、見ごたえもよくなるというわけです。

そして男役の方が女装するのには、他にも利点がある。

Ⅲ.女装のメリット

男役・女役のダンスが両方出来るということです。

これは劇団としてはかなり重宝がられるのではないかと思います。

通常、男役は男性の型を、娘役は女性の型のダンスを専門に

日々鍛錬・公演を踏んでいきます。

しかし、そんな中で一人の人間が違和感なくどちらもできるというのは

宝塚ならではであり、なおかつ他の劇団では絶対にないものです。

Ⅳ.まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は宝塚の女装について触れて来ました。

男役の印象がついた方が、女性の役を演じる新鮮さというのは

一度実際に観に行かれるとよりわかるかと思います。

余力があれば、そのスターさんをネットなどで下調べして

行かれるとさらにビックリされること間違いなしです!

ちなみに余談ではありますが。

元々男役で入団を果たすも、ある作品で女役を演じたことを皮きりに

娘役に転向した方は多くいらっしゃいます。

そして脚光を浴び、主要な役がついて、

さらに、そこからトップ娘役に抜擢された方もいらっしゃるほど。

(愛希れいかさん、紫城るいさんなど)

ある意味、この女装というのはジェンヌさんとって

役の幅を広げる以外にもチャンスの一つなのかなとも見て取れます。

もし女装される男役さんが現れた時は、

要チェックのスターさんかもしれません。