宝塚歌劇はファンにとって永遠に夢の世界。
タカラジェンヌもお客様の夢を壊さないように命を賭けてその世界を創り上げる。
タカラジェンヌにとっては、毎日毎日が現実。
現実の目の前の課題に必死で取り組む毎日の連続。
お客様の夢を壊さないために。
楽しみに劇場に足を運んでくれるお客様のために。
芸を磨くために全てを捧げる
…10代の青春時代からいろいろなものを犠牲にして
お客様が見に来てくれる舞台に全てを捧げる。
お客様と作品のために自らの技術を磨く。
たとえ組が変わっても、どのポジションになったとしても、
やることは変わらず、ひたすら目の前の作品の課題に取り組む。
ただただ、目の前の課題に取り組む。
それが宝塚歌劇なんだ。
ポジションや配役は運営側がいろいろな条件や思惑があって決めること。
その先にどんな道があるかなんて、誰にもわからない。
わかったところで、目の前に課題に取り組んでいることに何も変わらない。
どのポジションの人でもどんな大役を与えられたとしても、
または大役から外れたとしても、関係なく
ただただ目の前の課題に各々がひたすら取り組むだけ。
そんな夢と現実の世界に生きているタカラジェンヌたち。
綺麗な白鳥のように美しいが、水面下では、足をバタバタさせて必死で泳いでいるのだろう。
しかし、ファンの前では決して見せないその努力の姿。
みんな生まれた時から歌やお芝居やダンスがうまかったわけではなく、
毎日毎日コツコツと努力をしてきたその積み重ねがあるからこその今。
そこに真の美しさがあり、感動が生まれる。
私は、なぜ劇場に足を運ぶのかというと、
タカラジェンヌ全員の放つ高いエネルギーを浴びにいくのです。
まだ宝塚歌劇を見に行ったことがなかったら、ぜひ見に行ってください。
毎日コツコツと頑張ってきているタカラジェンヌが「受け取って!」と言わんばかりに
むちゃくちゃ高いエネルギーを放出しているのです。
高いエネルギーを放つ80名全員が総出する劇場は
ものすごいパワースポットです。
公演を見て家に戻ったら自分の顔を見てみて。
顔色はつやつやしているはず。
そして「明日も頑張ろう」とか、「私も頑張ろう」とか、そんな気持ちに変化しているはず。
それは高いエネルギーを浴びたからです!
だからね。誰が組のトップになっても、
誰がどの組に移動しようとも、
たとえ技術が発展途上でもいいのです。
それぞれが放つエネルギーの力はどこのポジションでもどこの組に変わっても同じなんだから。