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宝塚歌劇団・男役から娘役への転向で広がる可能性

宝塚歌劇を楽しもう

先日、宝塚歌劇団宙組の愛海ひかるさんが2020年9月19日付けで娘役に転向することが発表されました。

驚きもある中、既にスカイステージの「みんなでおどろう」にて娘役となった姿を拝見することができました。

これまで以上に可愛らしくなった愛海ひかるさんの笑顔に癒やされた方も多いのではないでしょうか。

こうした男役から娘役に、そしてその逆も稀に起こりうることですが、元々女性であるということは同じなはずなのにこうも変わるものなのかと毎度驚かされてしまいます。

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男役から娘役へ転向されたジェンヌさん

愛海さんの他にも在団中の方ですと月組の天紫珠李さん、蘭世惠翔さん、星組の音咲いつきさんがおられます。

下級生のうちに転向

天紫珠李さんは研3で
蘭世惠翔さんは研4の際に転向されており、割と下級生の内に変わられているため男役のイメージよりももはや娘役でいるイメージの方が強いように感じます。

過去に元月組の愛希れいかさんは研3の際に男役から娘役へ転向されてすぐにアリスの恋人にてヒロインに抜擢されたり、その後龍真咲さんの相手役としてトップ娘役へと昇られていきました。

他にも音楽学校生の間の転向にはなりますが元星組トップ娘役の夢咲ねねさんも男役から娘役へと転向された内の1人になります。

娘役になりたいけれども当時より身長が高かったことで悩んでおられた夢咲さんが1期上さんである元雪組の鳳翔大さんにご相談されたというエピソードもあります。

高身長を原因に悩んでいることを鳳翔さんに伝えると夢咲さんよりも更に高身長を誇る鳳翔さんより「大丈夫!私の方が大きいから組めるよ!」とアドバイスをされたそう。

そのアドバイスに背中を押された夢咲ねねさんは、その後本科生から娘役として活動され、元来の可愛らしいビジュアルと努力の賜物である技術力の高いダンスを武器に柚木礼音さんの相手役として、共に約6年間輝き続けておられました。

やはり下級生の内に転向するというのは本人の意向はもちろんのこと、その後の劇団にとって、より良きものとなるためというようにも感じられます。

また、早くに転向すればする程それまで培ってきたものの量が違うため転向先で開花する可能性も高くなるのかもしれません。

研7以上で転向

ですが、音咲いつきさんや愛海ひかるさんのように研7で既に男役として自分のポジションを確立していた方々が娘役に転向するというのも、必要性がないというわけではありません。

過去に新人公演で主演を経験されたこともある元雪組の大湖せしるさんが研11で娘役に転向という異例の出来事がありました。

元々男役としては小柄で可愛らしいビジュアルではありましたが新人公演で主演を演じた経験のある方が過去に娘役へ転向した例がなかったこともあり、まさか…という驚きもありました。

その当時の衝撃は大きかったですが、娘役に転向後は、元来娘役であった方々には出来ないような「ルパン三世」の峰不二子役のような色気のある大人な女性であったり、「星逢一夜」の貴姫のような気位が高く気の強さと懐の広さを併せ持った女性を見事に演じられておられました。

同役を新人公演であったり再演で他の娘役さんが演じられておられ、それもそれで良かったのですが大湖さんの役とはまるで違うように見えました。

大湖さん自身はご自分のことを娘役ではなく女役と表現されており、「男役をやりきったと思えた。転向して新たに進化したい。」とのことで転向されたとのことで、その想いの通り大湖さんにしかできない大人な女性のお役をその後も多く演じられバウヒロインにまで抜擢されておられました。

音咲さんや愛海さんにもお2人だからこそ演じられる娘役をこれから沢山観られるよう心から願っております。

愛海ひかるさんは娘役デビュー1作目である宙組公演「アナスタシア」にてオリガという主人公の姉妹役を演じられます。

公女という役どころをどのように演じられるのか今から楽しみですね♪