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礼真琴から暁千星へのバトンタッチはあるのか?「赤と黒」のビジュアル解禁で思うこと

宝塚歌劇についての雑記

先月のことになりますが、宝塚歌劇団星組公演『Le Rouge et le Noir ~赤と黒~』のビジュアルが解禁されました。

少年らしい危うさを残した、礼真琴さんの物憂げな瞳に心臓を撃ち抜かれた方も、多いはず。

あの視線は反則級の色気ですね。

次の星組大劇場作品は『1789 -バスティーユの恋人たち-』です。

当然礼さんはロナン役でしょうから、青年役になります。

『Le Rouge et le Noir ~赤と黒~』のジュリアンは、少年に近い青年役になりますので、礼さんはトップを数年務めても尚、青年役の似合う稀有な方なのだと確信しました。

元のお顔立ちもありますけれど、アダルトな役よりも、瑞々しい役を拝見したい方です。

そこでふと、礼さんの次のトップは暁千星さんではなく、間に誰かが入るのではないかと感じましたので、考察してみたいと思います。

あくまで個人の意見になりますので、ご理解のある方だけお読みください。

最後までお付き合いいただければ幸いです。

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長期トップの次に、似た傾向のトップは来ない

礼さんのトップお披露目公演は、2019年の11月からの『ロックオペラ モーツァルト』です。

Brillia HALLのこけら落とし公演という、華々しいお披露目でした。

現在は、今年6月からの『1789-バスティーユの恋人たち-』までの予定が発表されています。

コロナ禍ではこれまでの法則が通用しませんが、通常3年と言われるトップの任期を考えると、長期確定と言ってもいいでしょう。

全国ツアーで相手役の舞空瞳さんが凪七瑠海さんと組まれることを考えると、あと数作はトップを務められる可能性が高いと思われます。

長く続いたトップコンビが一度離れることで、いわば『味変』のような感じで、ファンに新鮮な風を吹き込むことができます。

またトップのお二人も、違う相手と組むことで得られるものがあるでしょう。

同じく星組で長期トップを務められた柚希礼音さんと夢咲ねねさんの場合、夢咲さんが専科公演で轟悠さんの相手役を務められた約一年後に、惜しまれながら退団されました。

礼さんの次のトップは、暁さんではないかと噂されています。

芝居の月組から星組に組替えになり、ギラギラした星組らしさがマッチして水を得た魚となった暁さんがトップになる可能性は、高いでしょう。

そこで気になるのが、暁さんが礼さんと似た傾向の男役さんである点です。

説明するまでもなく、礼さんは首席入団で、歌にダンスに芝居にと三拍子そろったスターさんです。

青年役の似合う、キラキラした魅力で多くのファンの心をつかんでいます。

一方の暁さんも、首席入団の優等生です。

元はダンサーでしたが、歌の方も実力をめきめきと伸ばされています。若い役の似合う、キラキラした男役さんであることも、似ています。

人気のある長期トップさんの後、同じようなタイプの方がトップを引き継ぐと、当然のことながらファンから比較されることになります。

前任のトップさんの人気があればあるだけ、それを継ぐ方が苦労します。

残念ながら、バッシングの対象にもなってしまうことも多いのです。

6年トップをされた柚希さん、和央さんの場合

平成に入ってからの長期トップと言えば、前述の柚希さん、そして宙組の和央ようかさんでしょう。

真風さんに関しましては、後任がまだ発表されていないので、割愛させていただきます。

柚希さんの場合、次のトップは紅ゆずるさんだと思われていましたが、間に北翔海莉さんが入られました。

キラキラしたダンサーである柚希さんから、やはりキラキラした紅さんにストレートに引き継がず、いぶし銀シンガーの北翔さんが入られたことで、『味変』になりました。

組子の皆さんも、違う傾向のトップさんが就任されたことで大いに刺激になり、勉強になったようです。

和央ようかさんの場合は、伝説の娘役花總まりさんとお二人でゴールデン・コンビと呼ばれ、人気を博しました。

和央さんはダンサーとしての評価が高く、やはり青年役の似合うキラキラしたスターさんでした。

その後任と言われていたのが、やはりキラキラしたダンサー系スターの大和悠河さん。

その間にいわゆる「ワン切り」で入られたのが、ノーブルな雰囲気が魅力の貴城けいさんでした。

和央さん時代にはなかった和物を貴城さんが演じられたことで、組子の皆さんはそれまでにない経験を積むことができたと感謝されていたのを、よく覚えています。

北翔さん、貴城さんのトップ就任の理由はいろいろ噂されています。

しかし長期トップの後に一旦違うタイプの方が引き継がれると、組の雰囲気も変わり、ファンの意識も変わるのは事実でしょう。

似たタイプを後任に持ってくるより効果的であると、劇団側がとらえている証拠ではないでしょうか。

星組に限っていえば

2000年以降の星組のトップ交代を見てみますと。
コスチュームの星組を象徴されるような、稔幸さん。

元はダンサーとして有名でしたが、のちに歌唱力を上げ三拍子そろった優等生の香寿たつきさん。

ダンスに秀でて熱い星組を体現された、湖月わたるさん。

宝塚を代表する歌唱力の持ち主である、安蘭けいさん。

下級生時代からダンスに定評があった、レジェンド柚希礼音さん。

豊かな歌声と包容力のある北翔海莉さん。

宝塚の申し子的なビジュアルと華やかさの、紅ゆずるさん。

同じようなタイプのトップさんが続いたことがなく、うまく調整しているなと感心してしまいます。

礼さんのトップ姿をまだまだ見たい!

これまでの例を紐解きますと、やはり礼さんの後に暁さんへと、ストレートには引き継がれないのではないかという気がしています。

それでは誰が入るのか。

そう考えますと、他の組の動きも気になって絞り込めません。

水美舞斗さんの専科異動、鳳月杏さんのDS、まだまだ人事が動きそうな予感です。

礼さんは長くトップを務められる気がしますので、現時点では「この方!」と絞り込むのが難しそうですね。

今の星組は熱量が高く、本当に素敵です。

礼さん、瀬央ゆりあさん、暁さんのお3方でのスカイステージでのトークがほっこりして可愛らしく、それでいて舞台となると星組らしい熱さを見せてくださるので、目が離せません。

今の星組をもっともっと楽しみたいな、と思います。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。