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「1789」の余韻:星組キャストが生む深みと多面性

宝塚歌劇についての雑記

宝塚大劇場星組「1789」は1回だけの観劇でしたが、全神経を舞台に集中して感動を吸収して帰ろうと思っていました。

タカラヅカスカイステージに加入した時にたまたま録画した2015年月組「1789」を視聴して以来、
地面を蹴る足音、ボディーパーカッションの気迫を生で観劇してみたいとずっと思っていました。

実際に体験すると予想以上の迫力と圧とエネルギーを感じました。

今回は印象に残ったメインキャストの感想を書いていきたいと思います。

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礼真琴さんのリアリティあるロナン


ロナン・マズリエは貧しい農村の生まれで、父親は役人のペイロール(輝月ゆうまさん)に殺されてしまいます。

田舎にいても食べていくことはできず、妹のソレーヌ(小桜ほのかさん)を置いてパリに出てきます。

立ち居振る舞いから喋り方まで、粗野でいかにも田舎から出てきた若者でした。

インテリで学識があるカミーユ・デムーラン(暁千星さん)やマクシミリアン・ロベスピエール(極美慎さん)との違いが鮮明でした。

しかし無名ながら革命新聞を印刷したり、民衆を集めたりと確実にフランス革命を動かした一人だったという熱量と説得力のあるロナンでした。

タカラヅカスカイステージのステージ・ドア#20で小池修一郎先生が、礼真琴版「1789」とコメントされていましたが、まさに礼真琴さんの、魂の熱さと星組を引っ張っていく求心力の強さを肌で感じる凄まじい公演でした。