5月15日(東京宝塚劇場)で上演された雪組『ROBIN THE HERO』の新人公演。今回は、108期生・苑利香輝さんがロビン・ロクスレイ役で初主演を務め、観客の心を掴みました!
新人公演ならではのフレッシュな魅力が溢れ、若手ならではの勢いが伝わるステージでした。
苑利香輝、初主演で見せたスターの片鱗
108期生、研4の苑利香輝さん。
入団時から注目を集めてきた彼が、新人公演でロビン・ロクスレイ役に抜擢!
冒頭の少し頼りなさげな青年ロビンが、仲間と共に成長し、ヒーローへと変貌する姿を瑞々しく演じていました。
セリフの細やかな変化や、自然なアドリブも好評で、成長するロビンの心情がしっかりと伝わってきましたね。
そして、何よりも印象的だったのは花道で主題歌を歌うシーン!「これぞスターの誕生の瞬間」とSNSでも大いに話題に。
スタイルの良さとビジュアルも申し分なく、将来の路線スターとしての期待がさらに高まりました。
愛空みなみの芯の強いマリアン
ロビンの恋人、マリアン・メイデン役を演じたのは、105期の愛空みなみさん。清楚で愛らしいビジュアルがまさに“ヒロイン”そのものでした。特にガイとのロックなシーンでは、普段の優しいイメージを覆し、芯の強さを存分に見せてくれました。
感情の変化を丁寧に表現。少し不安定な歌唱力への指摘もありましたが、彼女の成長を見守りたいと感じさせるパフォーマンスでした!
紀城ゆりやが魅せたスケール感ある悪役
ロビンの宿敵、ガイ・ギズボーン役を演じたのは105期の紀城ゆりやさん。
普段の柔らかな印象から一転、冷酷でスケールの大きい悪役を見事に演じ切っていました。
「オスカル経験者らしい堂々とした舞台姿が敵役にぴったり!」という声も多く、本役の瀬央ゆりあさんのカラーを尊重しながら、紀城さん独自の色を出していたのが印象的でした。
雪組の下級生育成が見事なバランス
今回の新人公演で特に感じたのは、雪組の下級生育成のバランスの良さです。
105期や106期の新人公演主演経験者たちが脇をしっかり固め、全体の安定感を保ちながらも、若い世代が伸び伸びと力を発揮できる環境が整っていることが、舞台上からも伝わってきました。
新人公演を経験した先輩たちの頼もしさが舞台の土台を支え、その安心感の中で、108期の苑利香輝さんが堂々と主演を務められたのも、このバランスの良さゆえでしょう。
若手が挑戦できる環境があるからこそ、次世代のスターが着実に育っているんだなと実感しました。
雪組全体として、新旧の下級生が互いに支え合いながら成長している姿は、見ていて本当に心強いですね。
今回の新人公演を観て改めて感じたのは、雪組の若手層の厚さ。苑利香輝さんを筆頭に、愛空みなみさん、紀城ゆりやさん、そして脇を固めた華世京さんなどのメンバーたちが全員一丸となって高いクオリティを見せてくれました。
雪組の未来は明るい!これからも彼らの活躍を見逃せませんね。