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花組の未来に感じるモヤモヤについて

宝塚歌劇を楽しもう

最近の宝塚歌劇団の花組を見ていると、どうもモヤモヤすることが多いのです。

特に新人公演のキャストを見ても、下級生の育成に関して疑問を抱く場面が増えてきました。

もちろん、新人公演は若手にとって成長の場であり、次世代を担うスターが生まれる瞬間でもあります。でも、どうもその役割が薄まっているように感じるのです。未来のスターを育てるための場が、なんか仕組まれたものになってしまっているのではないかと、不安になります。

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聖乃さんと極美さんの「2番手問題」に感じる違和感

その中でも一番気になるのが、聖乃あすかさんと極美慎さんの「2番手問題」です。

博多座公演(2025年3月8日)での聖乃さんの姿。彼女は肩モフ(肩の飾り)だけを背負い、2番手羽根を背負っていなかった。この光景を目にしたとき、正直なところ驚きと戸惑いが入り混じった気持ちになりました。

宝塚の伝統として「2番手羽根」は、劇団からの明確な意志表示です。「あなたは次期トップ候補ですよ」という強いメッセージ。それがなかったということは、単なる演出の都合では片付けられないように思います。

もちろん、専科の凪七瑠海さんが前回の大劇場公演「エンジェリックライ」で2番手として特別出演したこともあります。その流れを見ても、どうもスムーズな後継指名のようには見えませんでした。むしろ「次が見えない」という印象が強く、まるで劇団自体が「答えを出しかねている」ように映ります。

極美さんの花組異動に感じる「大きな流れ」

そんな中での極美慎さんの花組異動。この動きはただの組替えではなく、花組に新しい風を吹かせるための布石ではないでしょうか。

極美さんが花組に異動することになり、そのタイミングで「加美乃素」のイメージキャラクターに就任。

これは月城かなとさんの後任という、非常に大きな意味を持つものでした。

スポンサーがつくというのは宝塚にとって重要な意味がありますし、外部のイメージキャラクターというのは劇団がそのスターに対して大きな期待を寄せている証拠でもあります。

一方で、聖乃さんには現在、大きなスポンサーがついていないのです。

この差は決して小さなものではなく、将来の路線を明確に示唆しているように思えてしまいます。

劇団が期待するスターには必ずバックアップがあり、見えない形での支援が存在します。

その現状を見ると、今後の行く末がすでに決まっているような、そんな予感を抱かずにはいられません。

100期生の2人が歩む未来の行方

極美さんと聖乃さんは100期生で同期です。

本来であれば、かつての柚香光さんと水美舞斗さんのように、二人で切磋琢磨しながら成長していく姿を見て応援したい気持ちもあります。

しかし、現実にはそう単純ではありません。

極美さんの異動、スポンサーの有無、そして2番手羽根を背負わなかった聖乃さんの現状を考えると、すでに明確な序列が生まれているようにも思えるのです。

これが劇団の描く未来であるならば、ファンとしてその意図を受け止めるしかないのかもしれませんが、心の中ではどうしても「まだ何かが変わるかもしれない」という期待も捨てきれません。

この先、花組はどんな道を歩んでいくのでしょうか?