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宙組「異人たちのルネサンス」の魅力を紹介

宝塚歌劇を楽しもう

昨日宝塚歌劇団から「当面の間」の中止発表がありました。
また、「今後の公演予定につきましては、近日中に宝塚歌劇公式ホームページにてご案内」と記載してありますので、気になります。

当然、コロナウィルスの終息に向かわなければ誰も決められない状況だと思いますので、今、私達ができることは、「自粛」しかありません。

できるだけ家に居られるような環境を整えようと思います。

有り難いことにDVDがなくても、今の時代ではオンデマンドでいつでも宝塚の作品を見られる時代なんですから!!!!!

そこで、今回は本作品の魅力をご紹介!
オンデマンドにて鑑賞した宙組「異人たちのルネサンス」の感想です。

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宙組「異人たちのルネサンス」

ストーリー

ご存知の方も多いかと思われますが、改めてストーリーのご紹介を。
簡単に説明しますとこんな感じでしょうか。

主人公はレオナルド・ダ・ヴィンチ(真風涼帆)。
幼馴染のカテリーナ(星風まどか)と、大人になってから再会し恋に落ちます。

しかし、現在カテリーナはロレンツォ(芹香斗亜)の愛人という立場にあり、そう簡単に事は運びません。

当のカテリーナも、育ってきた環境が悪かったのか、心を病んでいるため(ここは筆者の個人的見解です)、なかなかレオナルドの誘いに乗ってこない…。

そこで、2人の恋を応援しようとレオナルドの仲間たちが立ち上がりますが…。

ほかにも、ロレンツォを暗殺しようと企むグイド&パッツィ(愛月ひかる凜城きら)。
兄・ロレンツォの愛人カテリーナに想いを寄せる弟・ジュリアーノ(桜木みなと)と様々な人物が登場。

物語は予想もつかない展開に…。

お芝居の感想

はっきりいってこの物語、「暗い」です。

楽しい場面・笑える場面はいちおうありはするものの、主要人物たちにはほぼ笑う場面なし。

ただ、物語的にはしっかり出来ているので飽きることなく最後まで見続けることができるという、なかなかの力作だと思います。

物語のキーマンとなるのは少年・サライ(天彩峰里(娘役))。

最初は何気なく登場するサライですが、彼の行動により物語がガラッと変わっていくんですよ。

宝塚の娘役が少年役をやるというのは珍しいことではありませんが、峰里ちゃんの少年ぶりはなかなかのものです。

声の出し方や佇まいなど、「もしかしたら男役もできるのでは?」と思えるほど堂々として似合っていてびっくりしましたよ。

鑑賞の際はぜひご注目を!

さて、物語には欠かせないのがこちらの方々…悪役です。

ロレンツォ:とっても冷たい人間で、自分の権力をカサに周りの人間を意のままに動かそうとします。

グイド司教:カテリーナの育ての親的存在で、自分の欲のためにカテリーナをロレンツォに献上。

パッツィ:ロレンツォ一族を今の地位から引きずりおろし、自分たち一族がその地位につきたいと思っています。

彼らは、それぞれ自分の欲ために突っ走るという3人組(3人組といっても仲間ではありません)。

ここで出てくる悪役たちは「どこか憎めない可愛い悪役」「同情できる悪役」ではなく、「心の底から冷酷」…そんな悪役なんですね。

ただ、まぁ…なんといいますか、その冷酷さが何とも魅力的

特に、芹香斗亜さん演じるロレンツォなんて「その冷たい眼差しに見つめられたい」と思わせるような魅力があるんですよ。

こういう表情の魅力というのは、やはり劇場よりも映像で見た方が断然わかりやすい!

もちろん、主役は真風さん演じるレオナルドであり、ヒロインは星風さん演じるカテリーナでありますが、本作品、ぜひ悪役に注目してもらいたいです。

おススメとしては、一度ザッと物語の全体像を見た後、彼ら悪役に注目するためにもう一度見返す…そんな見方が楽しいのではないかと思いますよ。

紹介したいもう一人の登場人物について

さてさて、実はもう1人、ちゃんと紹介したい人物が…、それは、桜木みなとさん演じるジュリアーノ(ロレンツォの弟)です。

兄に主導権を握られてしまっているため、自分の意志が通用しないという役どころ。

将来のことも、お嫁さんも、「お前のためだ」といって全部兄が決められてしまいます。

しかも、兄の愛人カテリーナを愛してしまっているという…といったところなのですが、まぁ、このジュリアーノ、カテリーナに対しての執着心がすごい!

はっきりいって、ストーカー。

ストーカーというとちょっと気持ち悪い役どころではありますが、桜木みなとさんが演じているせいか、まぁ、それもアリ…。

ストーカーの桜木みなとさんなんて、滅多にお目にかかれませんからね。

なかなか見応えのあるお役でしたので、ジュリアーノも是非ご注目ください!

フィナーレ

異人たちのルネサンスは一本物ではないのですが、フィナーレがあります。
(ショーは「白鷺の城」で、ショーが先にあり、それからお芝居&フィナーレという流れ)

オンデマンドではショーとお芝居は別々で配信されていますので、「異人たちのルネサンス」を観る場合はお芝居とフィナーレをセットで観ることができます。

このフィナーレもとてもステキで一見の価値あり!

下級生たちのロケットはコミカルな動きがとても可愛く、男役さんの群舞は「心を持たない何者かの集団」といった感じが怪しげで魅力的です。

最後のデュエダンでは、お芝居ではほぼ笑うことのなかった星風まどかちゃんが満面の笑みで登場し、真風さんと幸せそうに踊る姿は何とも言えぬ幸せな気持ちにしてくれます。

宙組公演「異人たちのルネサンス」。

一本物ではないので、お芝居も時間的には短めですし、フィナーレもショーではないのでサクッと見ることができます。

オンデマンドで配信されていますので、お時間あればぜひぜひご覧になってみてくださいね。

↑↑↑↑↑↑↑↑↑
Amazon Primeでレンタル可能です

スカイステージでは今月4月は、この作品の新人公演が放送されていますよ。
主演:瑠風輝、ヒロイン:夢白あや

2020年04月06(20:00)、11(09:30)、15(24:00)、21(14:00)、30(09:00)
放送です。

本公演と新人公演を見比べるのも、宝塚を楽しみ方のひとつです。

下のコメント欄をオープンにしています。「異人たちのルネサンス」のご感想をお寄せいただくと嬉しいです。

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