本日ついに、花組『Goethe(ゲーテ)!』の大阪公演が初日を迎えました。私は梅田芸術劇場メインホールで観劇してきたのですが……もう、胸がいっぱいです。
東京公演でも心震える体験をしましたが、大阪に来てさらに深みを増した世界観と、花組さんの進化に圧倒されました。
ドイツの文豪ゲーテの若き日の苦悩と恋、そして自由への情熱を描いたミュージカル。この物語が、永久輝せあさんと星空美咲さんという花組トップコンビによって、こんなにも鮮やかに、心に迫る形で立ち上がるなんて——改めて宝塚ってすごい、と感じました。
永久輝せあさん(ゲーテ)
今日のひとこちゃんは、とにかく“全身で音楽を浴びている”ような存在感でした。
ゲーテの苦悩も情熱も、すべてが歌声と表情に乗ってまっすぐ伝わってくる。
「自由ってこんなに美しいものなのか」と思わせてくれる場面の数々。
壮大な愛のポエムのようで、気づけば息をするのも忘れそうに。
東京より確実に深みが増していて、恋人たちのハーモニーがさらに美しく昇華されていました。
そして、思わず心の声が漏れるほどの感情も溢れ出し……
「めっちゃ好みだわ……声がいい」
星空美咲さん(ロッテ)
美咲ちゃんの歌声は、今日も“浄化の光”でした。
透明でありながら芯があって、心にすっと入ってくる。
可憐さと力強さが同居するロッテ像は、美咲ちゃんだからこそだと感じます。
「今回も体当たりで演じているのが伝わってきた」という声のとおり、生命力に満ちた演技が本当に魅力的。
そして、歌詞が誰よりも聞き取りやすい——これも美咲ちゃんの大きな強み。
「あの歌声は本当に宝」
まさにその通りで、今日もしっかり心を持っていかれました。
ひとこちゃんが美咲ちゃんを大切にしているのも伝わってきて、
“このトップコンビで見られる喜び”を噛み締めました。
聖乃あすかさん(ヴィルヘルム)
聖乃さんのヴィルヘルムは、自由奔放で愛らしくて、そして時に破壊力抜群(笑)
侑輝大弥さん(アルベルト)
侑輝さんは、
落ち着きのある魅力が際立っていて、ロッテの未来の夫という役柄に説得力があります。
かっこよすぎてびっくり。
美空真瑠さん(マルガレーテ)・夏希真斗さん(メフィストフェレス)
美空さんと夏希さんの存在感も抜群で、舞台に彩りを添えてくれていました。
特に夏希さん。
メフィストフェレスの“楽しんで悪いことをしちゃうぞ”みたいな小悪魔感が増していて、
その歌い方や表情に惹き込まれました。
ゲーテの心情と絡むことで、キャラクターの存在意義がより明確に感じられた気がします。
花組の“今”が詰まった濃密な初日
大阪公演初日、『Goethe!』は本当に素晴らしかったです。
ひとこちゃんと美咲ちゃんのトップコンビはもちろん、花組全体が作品と真剣に向き合い、
より豊かに、より深く、物語を届けてくれていました。
12月11日までの公演期間、さらに進化していくのだろうな……と思うと楽しみで仕方ありません。
また観に行きたくなっています。


