胸がギュッと締め付けられるような大きなお知らせが舞い込んできましたね。
月組トップスター・鳳月杏さんと、トップ娘役・天紫珠李さんの同時退団発表です。
ラストステージとなる作品は、ルナティック・シアター『天穹(てんきゅう)のアルテミス』、そしてレヴュー ロマン『Belle Époque(ベル エポック)』の2作品です。
このニュースがこれほどまでにファンを揺るがせている理由は、お二人が2024年7月にトップコンビに就任してから、まだそれほど長い時間が経っていないという驚きもありますが、それ以上に「今の月組にしか出せない、大人の洗練された空気感と圧倒的な実力」に、私たちがすっかり魅了されていたからに他なりません。本日5月19日には退団記者会見も行われるとのことで、お二人がどのような言葉でこれまでの歩みとファンへの想いを語られるのか、劇団全体が固唾を呑んで見守っています。
唯一無二のダンディズムと包容力:月組トップスター・鳳月杏(ちなつさん)
鳳月杏さんは2006年に92期生として入団。月組配属後、一時期は花組へ組替えとなり、そこで男役としての色気や表現力にさらに磨きをかけ、再び古巣の月組へと戻ってきました。
長い下積みを経て、2024年に満を持してトップスターに就任した、まさに「大器晩成」を地で行く実力派です。
驚異的な足の長さ、スーツやハットの着こなしで見せる大人の色香、そしてどんな役にも命を吹き込む卓越した演技力と確かな歌唱力。
ちなつさんにしか出せない「包容力」は、今の月組の大きな武器となっています。
男役の経験を活かした凛とした美しさ:トップ娘役・天紫珠李(じゅりちゃん)
天紫珠李さんは2015年に101期生として次席(2番手)という非常に優秀な成績で入団。当初は男役としてキャリアをスタートさせましたが、2017年に娘役へと転向しました。 男役の経験があるからこその、舞台上での凛とした佇まいや芯の強さ、そして抜群のプロポーションを活かしたスタイリッシュなダンスが魅力です。
ちなつさんの大人の男役像にぴったりと寄り添い、お互いを高め合える「自立した大人の娘役」として、101期生初のトップ娘役という快挙を成し遂げました。
鳳月さんと天紫さんのコンビは、いわゆる「お姫様と王子様」のような甘い関係性というよりも、「お互いの技術と信頼で高め合う、極上のパートナーシップ」が最大の魅力です。
だからこそ、お披露目からこの退団公演までの限られた期間の中で、二人の呼吸はさらに研ぎ澄まされ、私たちが想像もしないような映画の一編のような濃密な舞台を魅せてくれるはずです。

