いよいよ3月15日より宝塚大劇場から始まる月組公演「夢現無双」。
今回は、その中のレビュー作品「クルンテープ 天使の都」についての予習です!
お恥ずかしながら、世界地理や世界史が苦手で、あまりきちんと勉強してこなかった筆者。
ゆえに、『クルンテープ 天使の都』と聞いても、
「くるんとしたテープ??リボンみたいもののことかしら…なんだか可愛らしいタイトルだな♪」
なんて、ちょっと、いえ、かなり、
大人としてどうなんだ?というびっくり仰天な発想を、大真面目に抱いておりました(笑)
そんなおバカな人は私以外いないだろうなとは思いますが…
今回は、「クルンテープとは!?」というところに迫ってみたいと思います。
楽しく予習していきましょう〜♪
クルンテープはどこにある?
「クルンテープ」とは、「クルンテープマハナコーン」の略語。
というか、クルンテープマハナコーンでもまだ略語のようなんです。
正式名称は絶対覚えられないほど長い!もはや読むことすらできないのでは!?というほど長い。
クルンテープ・マハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー…
これで、正式名称全体の30%くらい。
まだまだ続きますが、もうこれくらいでいいですね(笑)
になる方は検索してみてください(笑)
この長すぎる正式名称とイコール関係にあるのは、我々が聞き慣れている、バンコクという地名。タイの首都ですね。いやいや、バンコクでええやん!と思わずツッコミたくなる、異様な長さです。
ということで、
クルンテープはタイの首都バンコクです!
この長い長い地名にはこんな意味が。
イン神という神が、ウィッサヌカム神という神に命じて作った、神が仮の姿で住むところ。
多くの大宮殿を持ち、とても楽しい王の都。最高、偉大な地。
イン神の、戦争がなく平和な、イン神の不滅の宝石のような、偉大なる天使の都。
…とにかく、神がお作りになった、神が住むような、多くの大宮殿を持つ、平和で偉大な最高に楽しい王の都、つまり天使の都のようなところ、という意味なのだそう。
とりあえず何度も申し上げる通り、長すぎる正式名称なので、タイの皆さんも最初の部分をとって「クルンテープ」と呼んでいるのです。
賢明な判断でしょう(笑)
タイ国民ですら正式名称を暗記していない人がいるようですし、覚え歌みたいなのもあるらしいです…。
そしてその「クルンテープ」というのが、「天使の都」という意味なんですね。
すごくホワイトなイメージではありませんか。白い天使の羽がくるくると舞っていそうです。
ただ…
タイという国についてものすごく詳しいわけではないので、あまり大きな声では言えませんが、
タイって白い天使の羽が舞っているイメージ全然ないですよね?
あまりにも偏った見方かもしれませんが、無礼を承知で申し上げると、
東南アジアに天使のイメージというのは、私には正直なところ微塵もありません。
なぜそんな名称を?と思い、色々と調べてみると、
どうやらタイにラタナコーシン朝を建設した初代の王・ラーマ1世の理想?
クルンテープと呼ばれるその都市に込めた思い、みたいなものだったようです。
そもそも、クルンテープ・マハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー…という正式名称は、ラーマ1世が読んだ“詩”だったのとか。
1782年、ラーマ1世は先代の王・タークシンを処刑し、それまで首都であったトンブリーから、今の首都に遷都しました。
その時、クルンテープ開拓に即してラーマ1世が読んだ詩の全文が、都市の名称になったということで、どうりで長いわけですね〜。
それだけラーマ1世のこの都市への思いや愛情みたいなものが詰まっているということなのでしょう。
さて、そんな『レビューエキゾチカ クルンテープ 天使の都』ですが、
小耳に挟んだところによると、タイの国技であるムエタイという格闘技があったり、お坊さんが出てきたりと、やはりアジアンテイストなショーのようです。
やはり今のところ、白い天使のイメージは抱けていませんが(笑)、
ラーマ1世の愛と夢が詰まった(?)異国情緒あふれそうなこのショー。
珠城りょう・美園さくらのトップコンビの大劇場お披露目かつコンビ初のショー作品ですから、若いパワーを集結させた楽しいショーになりそうですね!
著者:有田だりあ