東京宝塚劇場で公演中の宝塚歌劇団月組公演『夢現無双 吉川英治原作「宮本武蔵」より』を観劇してきました。
この公演は美弥るりかさんの退団公演です。6月9日で、17年間の長い宝塚生活を終えてしまいます。
唯一無二の実力と個性を持つ素敵な男役さんです。タカラジェンヌさんの中にも美弥さんに憧れ、慕っているジェンヌさんも大勢いらっしゃることでしょう。
美弥るりかさんの退団公演
さて、そんな美弥るりかさんの最後の公演『夢現無双』。そして、最後の役となる『佐々木小次郎』という役。
なんだかとても物足りない。
もちろん美弥さんは、佐々木小次郎の役はしっかり全うされていました。
麗しく、繊細な佐々木小次郎でした。
でも、でも、なんて言えばいいのでしょうか?
もう少しだけ、佐々木小次郎に焦点を絞った作品にして欲しかった・・・・というのでしょうかね・・・。
とにかく、ささっと出てきて、ささっと去る・・・そういう場面が多かった。
最後だし、『雨に唄えば』のコズモのような生き生きとした美弥さん、
カンパニーの高野悠のような、
1789のシャルルのような、
グランドホテルのオットーのような
これぞ!美弥ちゃん!という役が見たかったのが、正直なところです。
だって、最後だもの。17年の集大成になる役をつけて欲しかった・・・。
美弥ちゃんは決して悪くない。
そんな今回の「夢現無双」。
全体的に何だかとっても話が忙しかった。
吉川英治のファンなら納得。あの長〜い小説を1時間半という短い時間に全て詰め込みたかった演出家さんなのでしょう。
とにかく出たり入ったりと場面がどんどん変わり、一体誰に感情移入したらよいのやら。
美園さくらさんもひたすら『武蔵さん〜』ってひたすら跡を追うシーンが多く・・・・。
全く話に入り込むことができなかったのが残念なところ。
話についていけないなら、ジェンヌさんを見るぞ〜!と思っても、あっという間に出てきたら、はけていく。
あ〜もうちょっと見たいのに・・・・。というそんな感じの今回の月組公演でした。
一人一人の人物像をもっと丁寧に描いて欲しかったかな?と思うが、まあとにかく役が多すぎてね。
ちょっと辛口になってしまいましたが、前回見た本公演が『CASANOVA』『ファントム』だったからかな?
かなり宝塚歌劇への期待値が上がってしまったのかな?
そんな今回の月組観劇でした!
でも、クルンテープでは、すごいパワーをもらってエネルギーチャージして、帰ってきました!
やっぱり宝塚歌劇はこれだね!観劇した後は、また元気に仕事できる!!!!!