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宝塚歌劇のおなじみのあの曲が望海風斗の声で12年ぶりのリリース

宝塚歌劇を楽しもう

望海風斗さんの「すみれの花咲く頃/さよなら皆様」が発売されます。

2019年7月26日、望海風斗さんのCDとして、『すみれの花咲く頃』と、『さよなら皆様」が発売されます。

これは、歌うまトップさんがトップになると発売されることが多いのですが、以前発売されたのが2007年6月の安蘭けいさん以来なので、なんと12年ぶりです。

これは、期待大ですね。

普段は娘役さん中心で歌われることが多いこの2曲、男役トップスターさんの歌声だと印象が変わりますよ。

購入必至!です。

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すみれの花咲く頃、さよなら皆様、最初に歌われたのはいつ?

『すみれの花咲く頃』は、いつから歌われていたのでしょうか?

『すみれの花咲く頃』は、実は宝塚オリジナルの曲ではありません。

元はドイツの歌で、直訳するとタイトルは「再び白いライラックの花が咲いたら」というタイトルになります。

でも、日本人には「ライラック」って馴染みがないですよね。

白井鐵造先生が1930年「パリゼット」でこの曲を使うときに、『すみれの花咲く頃』というタイトルに変えて、歌詞をつけて劇中歌として登場させたのが最初です。

『さよなら皆様』は、いつから歌われていたのでしょうか?

今でも、劇場で公演が終わって帰るとき、娘役さんの歌う「さよなら皆様」が劇場に流れているのを、耳にしたことがある方がほとんどだと思います。

これは、1941年、北野演舞場で行われた全組合同公演「寶塚かぐや姫」で、当時男役として大スターであった小夜福子さんがかぐや姫を演じられたとき、月に帰って行くシーンで歌われた曲が歌い継がれているのです。

男役だった小夜さんにかぐや姫を演じてもらうことを、周囲は反対する声もあったと言いますが、演出の内海重典先生が小夜福子さんから快諾を得たということで実現したのが「寶塚かぐや姫」の演目です。

男役スターとはいえ、戦前の宝塚はみんなソプラノの高い声で歌われていたので、さよなら皆様も高い声で歌われていたのでしょうね。

残念ながら小夜福子さんの録音は残っていないようですが、キーなどは今の終演後に流れているものと変わらないのではないかと思います。

千秋楽で歌われる『TAKARAZUKA Forever』『さよならタカラヅカ』初演はいつ?

最近、千秋楽で歌われるのはTAKARAZUKA Foreverが多いと思います。

花組の組長である高翔みずきさんも、宙組組長の寿つかささんも、この歌が大好きだと言われていたので、その影響もあるかもしれませんが、千秋楽に歌う歌はトップさんが決めているとされています。

そこで歌われるので代表的なのが、先ほど取り上げた「すみれの花咲く頃」に加え、「TAKARAZUKA Forever」「さよならタカラヅカ」ではないかと思います。

「TAKARAZUKA Forever」が歌われたのは、1984年5月月組、「ザ・レビューⅡ」です。

トップスターは大地真央さん、トップ娘役は黒木瞳さんのゴールデンコンビです。

少しストーリー性のあるショーで、今でもスカイステージで放送されることがあるかと思います。

昔のものなので少し映像は悪い部分がありますが、少しドラマティックな構成になっており、あの明るい音楽からは想像つかないような場面もありますので必見です。

「さよならタカラヅカ」が歌われたのは、もう少し前になります。

1970年7月、麻鳥千穂退団公演の「ドリーム・ア・ドリーム」。

この時代はベルサイユのばら以降の今のトップ制度が確立する前で、トップスターの経験者が辞めるとなると「退団公演」と言ってさよならリサイタルのようなショーがあることがあったんですね。

ドリーム・ア・ドリームは麻鳥千穂さんのサヨナラ公演で、まさに麻鳥さんのためのショーだったわけです。

そこで、ファンに向かって麻鳥さんが歌われたのが、「さよならタカラヅカ」になります。

「さよならタカラヅカ また会う日まで」と歌うのは、まさに退団にうってつけですね。

ただし、麻鳥さんはその後芸能活動はされず、音楽学校の声楽講師として活躍され、亡くなられていますので、ファンにとって「また会う日」は来なかったのではないかと考えると少し切ないですね。

まとめ

いかがだったでしょうか?
最近の海外の有名作曲家の歌もいいですが、古い宝塚の曲の中にも伝統と名曲があります。

ぜひ、そういった曲も味わってみてほしいなと思います。
そのためにも、だいもんの「すみれの花咲く頃/さよなら皆様」はぜひ聴いていただきたいと思います。

ライター:水城 稜