子どもの頃、漫画やアニメを禁止されて育った筆者、宝塚歌劇においても近年流行りの“漫画の舞台化”や“アニメの舞台化”が決定しても、正直いまいちピンときません(笑)
そんな私が、人生でたった一度だけ、自分の手で漫画を手に取り、購入に至ったことがあります。
その漫画は、2011年5月25日発売の、『メイちゃんの執事 15巻』。
そう、同じく2011年1~2月に宝塚歌劇団星組で舞台化された、あの『メイちゃんの執事』です。
どこで聞きつけたのだったか、その『メイちゃんの執事 15巻』の中に、作者・宮城理子さんによる紅ゆずるさんら『メイちゃん—』舞台出演者のイラストが掲載されるというので、即買いに走ったのでした。
ただ、本屋さんの漫画コーナーには入り慣れていなかったので、ちょっぴりソワソワしてしまったのも懐かしい思い出(笑)
兎にも角にも、男役さんは執事姿がとてもカッコイイし、娘役さんは制服姿がとても可愛い。
それより何より、漫画になった紅さんたちとポスター写真がほぼ一致していることに驚かずにはいられませんでした。
「『漫画の絵を見ながらメイクしましたby紅ゆずる♡』みたいに書いてますけど…、いやこれホンマやな!!」と、何度も見比べては、「宝塚って、やっぱりすごいわ~♡」なんて思いに浸っていたものです。
その道を知り尽くしてはいない筆者でも、2次元の世界という、理想の権化を自由に描き出せる場所で生まれるヒーローとヒロインはやはり、究極のカッコよさと可愛さ、美しさを持っていると思います。
その“究極”を表現しうるタカラジェンヌ。そりゃあ、「霞食べて生きている」って言われても納得ですよね!
花組公演『花より男子』!!
そして今夏話題沸騰中、漫画原作の舞台化作品はこちら、花組公演『花より男子』!!
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6月の本番上演に先駆け、5月10日には制作発表会が行われた。
劇団屈指の目玉公演のひとつと言って間違いありませんね!
今公演で主演・道明寺司役を演じる、花組2番手男役・柚香光さんはもう間違いなく、2次元を全身で体現するカリスマだと思います♡
2次元の世界にだけ存在する、理想像と一寸の違いもない完璧男子だからこそ許される言動も、さらりとこなして、許されるどころか歓喜の声さえ集められる。
これも素晴らしい才能の1つですよね。
道明寺司という男は、テレビドラマの印象だと若干抜けたところもあるタイプの王子様だったように思いますが、そんなところもまた、茶目っ気ある柚香さんにぴったりです。
さて、そんな柚香さんに負けず劣らず、カリスマの空気感をすでに手に入れ、完全に頭のてっぺんから足の先までに纏っているジェンヌが、ここにも。
花組男役スター・聖乃あすかさん!
研究科6年目の100期生ですが、この度新たに就任された花組トップ娘役・華優希さんと同期生。
上の画像では白い装いの方です。
スマートで美しい容姿や着実に積み上げている経験値から見ても、今後の活躍に期待大のスターさんです。
そんな聖乃さんが演じるのは、花沢類役。
これがもう掴み所のない、非現実的な王子様そのもの。
この役を経て、トップスター・明日海りおさんの退団公演を控えた、変革期に差し掛かる花組で、さらなる飛躍を遂げてくれることでしょう。
『花より男子』と言えば、“F4”。
美作あきら役の優波慧さんは、今後中堅男役スターとして花組の中核を支える立場になっていかれることでしょう。
上の画像では長髪茶髪の方!
F4のこともしっかりまとめてくださいそうですね!
そして西門総二郎役を演じる希波らいとさんはなんと研究科3年目の103期生という大抜擢の男役さん。
(→103期生一覧)
初めてきちんと舞台姿を拝見いたします、というヅカファンも多いのではないでしょうか。
しかしあのポスター写真の整ったお姿よ…。
上の画像の一番後ろにいる黒髪の方です。
きっと今後花組若手スターの有望株として名乗りを挙げる登竜門的公演になることでしょうから、温かく見守りたいと思います♡
それから、どんどんと役幅を広げ続けている実力派娘役・城妃美伶さんが、ヒロイン・牧野つくし役ということで、こちらも目が離せません!
近年は大人っぽいお姿を拝見することが多いように思う城妃さんですが、きっと魅力的なつくしちゃんをお見せくださることでしょう。
楽しみです!
容姿端麗で同じ人間とは思えないタカラジェンヌによる、2次元の舞台化。
こんな素敵なコラボレーションはないのだなと感じ始めている、今日この頃の筆者であります(笑)
公演が本当に待ち遠しいですね!
いよいよ2019年6月15日からTBS赤坂ACTシアターで始まります。
著者:有田だりあ