今日は、観劇するだけではない!もう一つの宝塚歌劇の楽しみ方があるのをご存知ですか?
そう、劇場の前で綺麗に並んだり、ジェンヌさんの名前を書いたふだを持ってチケットのやりとりしている方がいたり、ジェンヌさんのお茶会に行ったり・・・・
それが宝塚歌劇の「私設ファンクラブ」です。
今回はそんなちょっと謎に包まれた宝塚歌劇団の私設ファンクラブ「会」について分かりやすく解説していきたいと思います。
宝塚歌劇団には公式にはジェンヌさんの「ファンクラブ」というものは存在しません。
宝塚友の会は公式チケット会員のようなものですので、実は生徒個人を応援するものではありません。
複数の組を応援したい、気が向いたときにチケット申し込みをしたい方は宝塚友の会が便利です。
でも特定のジェンヌさんを応援したい!という方は、「私設ファンクラブ」がおすすめです。
私設ファンクラブとは?
各タカラジェンヌさんの私設ファンクラブ「会」というものが宝塚には存在しています。
会はいわば「生徒公認、劇団非公認」という立場にあります。
劇団はそれぞれの会にチケットを渡したりと手は貸してくれますが、あくまでも非公認です。
そして、「会」自体も「登録会」と「非登録会」があります。
「登録会」と「非登録会」
登録会とは
登録会はトップスター会が立てていいですよ、と認めた生徒が立てられるものです。
◯◯会、◯◯funclubというのが会です。
トップスター会が認める根拠は実は、明確にはされていません。
研究科7年目までの新人公演で3番手以内の役付き、研10を超える、トップスターのお気に入りなどが上がっているようです。
また慣例的に娘役さんの場合はトップ娘役のみが会を立てることになっています。
そして、例外としては男役から娘役へ転向した場合、
事務的手続きが終了するまでの一定期間は会を維持できることになっています。
非登録会とは
非登録会は下級生や娘役などが作る「応援する会」のことを指します。
宝塚の生徒として上を目指すのであればレッスンやお洋服、アクセサリーなどどうしてもファンのサポートも必要になってきます。
そのための応援費などの協力ができるのも非登録会と呼ばれているものです。
暗黙の上下関係とかあるの?
会では代表さんを頂点に役員、スタッフ、会員と上下関係がハッキリついてきます。
また会員の中でもファン歴やチケット貢献度、入り出貢献度などで暗黙の上下関係があります。
中には生徒さん本人が「会員のみなさんは上と下もありません」と述べられているところもありますが、席の位置や回ってくるチケット枚数などで上下関係が明らかにわかる場合もあります。
まあ、貢献というより、たくさんチケットを買って通ってくださるファンには、少しでもいい席を・・・というお気持ちですよね。
生徒さん達と同じく、会員さんには女性の方が多く、水面下で熾烈な争いが起きてしまうこともあるかもしれません。
しかし、ほとんどの会では贔屓を応援する一心ですので、安心して先輩会員についていけば問題ありません。
私設ファンクラブに入るメリット
私設ファンクラブって、たとえばネット上にサイトがあって簡単に情報が入手できるというものではないので、不安に思う方も多くいらっしゃいます。
舞台にいる好きなジェンヌさんを客席から応援するだけでなく、もっと近い存在として応援していける仕組みが長い宝塚の歴史の中にはあります。
公演を客席から観劇するだけではない、さらに楽しい宝塚ライフが過ごせるメリットがたくさんあります。
たとえば、入待ち出待ちのガード。
出待ち、出入りは、どんなファンの方も見ることはできますが、
ファンクラブに入っていないと、ジェンヌさんに直接お手紙やプレゼントを渡すことができません。
やっぱり好きなジェンヌさんがいたら、直接お手紙やプレゼントを渡したり、お話を聞いたりしたい。
それができるのは、ファンクラブの会員さんだけなのです。
それから、チケットが手に入りやすくなったり、会員限定のイベントなど会に入るメリットもたくさんあります。
遠方で入待ちや出待ちができないとしても、
会員カードや会報が来るというのも大きなメリットですね。
私設ファンクラブの入会方法
入会を希望するときはしているときは、劇場で出待ち、入り待ちしているファンクラブの方の迷惑にならないように声をかけて「ファンクラブに入りたい」と伝えてみてください。
ちょっと勇気が入りますけれど、そこで入会の案内してくれると思います。
他の方法では、
生徒さんにファンレターのお手紙を書いた際に「入会希望しています」と書き添えてみてください。
あとで、御案内が送付されます。
勇気を出して、私設ファンクラブに入ると、同じ好きな宝塚やタカラジェンヌさんを好きな仲間がたくさん増えて、楽しい宝塚ライフになります。
以上、登録会、非登録会について紹介させていただきました。
「好きなタカラジェンヌさん」を応援したり、近くに感じたり、お茶会行ったりできるのももちろんですが、
何より共通した「好き」を語り合い、喜んだり一緒に悲しんだり、そんな仲間がたくさん増える。
それがファンクラブの楽しみじゃないかな〜?と思います。
応援したい生徒さんがいらっしゃるのであれば入会を検討してみるのもおすすめです。
ありがとうございました。