今回は、一般のファンの方には、ちょっと見えにくい「私設ファンクラブ」について語ってみたいと思います。
宝塚歌劇のライトなファンだった筆者ですが、ある人気男役スターさまが好きになり「もっと応援したい!」という気持ちに駆られて、初めて私設ファンクラブに入りました。
私設ファンクラブってどんな感じなのかしら?とお思いの方に、魅力的な世界「私設ファンクラブ」についてちょっとお話します。
私設ファンクラブにはどうやって入るの?
私は、ご贔屓さまにまずファンレターを書きました。
お手紙の最後に「ファンクラブに入りたいです。」と書き添えました。
すると、1週間くらいして、ご贔屓さまの私設ファンクラブから入会のご案内が届きました。
早速入会の申し込みをしました。
以上です。簡単に入れちゃいました。
ドキドキ、ワクワクの世界への入り口ですね。
公演中の出入りの際に劇場前にいらっしゃるファンクラブのスタッフの方に直接聞いてみるという方法もあるらしいです。
私設ファンクラブってどんな活動をしているの?
入り出待ちのガード
公演中、さらにはお稽古中の入り出待ちをガードします。
宝塚大劇場と東京宝塚劇場では、ちょっと違っています。
宝塚大劇場の入り待ちでは、集合場所から大劇場の楽屋口までご贔屓さまのお隣で歩きながらお話ができるという夢のような制度があります。
(ちなみに私は大劇場から遠い所に住んでいるので入り待ちに参加できず、残念ながら一度も経験ないです。)
東京宝塚劇場は劇場周辺に集合でそのままガードにはいります。
公演中だけでなく、お稽古中も「入り出待ち」ができます。
お稽古の時は入出の時間がはっきりしないことが多いのですが、熱心な会員の方が出入り待ちされているようです。(これも私は経験なくて・・・)
ガードの時は、他のジェンヌさんが通られると座ります。
ギャラリーの方にジェンヌさんがよく見えるようにということらしいです。
立ったり座ったりけっこう大変です。足が具合の悪いなど大変な方は申し出れば座らなくてもいいようです。
そしてご贔屓さまがお見えになったら一人ずつご贔屓さまにお手紙を手渡しできます。
ご贔屓さまは一人一人に「ありがとうございます。」と言って受け取ってくださいます。
とてもドキドキしますが、あっという間です。
もっとゆっくり見ていたいけど、しょうがないですね。
この「入り出待ち」の回数が多いと、いいことたくさんあります。
私は、観劇のときにしか入出待ちできないので、まだよくわかりません。
チケットの取り次ぎ
ご贔屓さまが出演される舞台のチケットの取り次ぎをしてもらえます。
自分の分の他に家族や友達の分もオッケーです。
ただし、チケットが足りない時は会員のみになったりチケットが残っている公演日があれば振り替えをお願いしたりします。
反対にチケットがたくさんある時は、追加申し込みということもできます。
しかし、ご贔屓さまの人気が出るにしたがって会員分のみの申し込みの場合があったり、会員もお断りされる場合もあったり、だんだんチケットが取りづらくなっています。
「会総見」「組総見」
会員が集まって観劇するのが「会総見」、他のジェンヌさんのファンクラブと連携して一緒に観劇するのが「組総見」といいます。各公演中それぞれ1~2回ぐらい設定されます。基本B席です。
総見記念のちょっとしたお土産も♡。
お茶会
お茶会は会員でなくても出席できます。
会員はちょっとだけ会費が安いです。
お茶会では、ご贔屓さまの生の声が聞けるのがうれしいです。
役作りで苦労したこと、お休み中の旅行の話などなど。ご贔屓さまとの距離がちょっと近くなったような気になれます。
握手会もありますから、ドキドキです。抽選会もドキドキ。
当たればサイン入り舞台写真などがもらえます。
(私は初めてのお茶会でいきなり当たってご本人からサイン入り四つ切舞台写真を受け取りまして有頂天でした。その後はさっぱりです。)
お礼状・バースデーカードの発送
公演が終わるごとに公演写真にお礼の言葉入りのお礼状が届きます。
また、誕生日にはプライベート写真のバースデーカードが届きます。
ファンクラブオリジナルのグッズ販売
お茶会の時にファンクラブオリジナルのグッズが販売されます。会員でなくても購入可能です。
舞台写真、同期との写真、クリアファイル、カレンダーなどなどです。お茶会のDVDも販売されます。
「メール配信」
入出待ちの時間・集合場所の連絡、実際に入出された時の様子、チケットの連絡などがメールで配信されます。お休み以外の日はメールが来ます。
「今日は朝早くに入られた」「今日はお稽古が遅くまであったのね」などご贔屓さまの最新のご様子を知ることができます。
ファンクラブに入るメリットは?
上に書いたことすべてがメリットのように思います。
ご贔屓さまにより近くなれた気がしてもっと応援したくなりました。
そして、ファン友ができるということもメリットですね。
「出入り待ち」をしながら、ご贔屓さまについて話をしているうちにファン友になる方多いようです。
ファンクラブに入るデメリットは?
会費、入り出待ちに着用の会服代(宝塚大劇場と東京宝塚劇場で別です)、チケット代(ファンクラブに入る前より増えます)、お茶会代、グッズ代(つい買っちゃいますね)などなどのお金がかかるのは当たり前・・・ですね。
好きなことをするためにかける時間とお金はまあ、必要不可欠ということで。
あとは、「入出待ちガード」のために家を出る時間が早くなり、帰る時間が遅くなることでしょうか。
観劇しなくても入出待ちをされている方もけっこういらっしゃるようです。
以前隣になった方は、入り待ち後に出勤して仕事後に出待ちとおっしゃっていました。凄いです!
もちろん、私みたいに観劇の時だけ入出待ちという方もいらっしゃいます。
会員一人一人できる範囲で応援すればいいのではないでしょうか。
ご贔屓さまをただただ応援したくて入会したのですから。
私設ファンクラブについて少しはお分かりいただけたでしょうか。
最後に、これからファンクラブに入会を考えている方へ。
応援していてもご贔屓さまが思うような立場になれないことだってあります。
それでも最後まで応援していける!というお気持ちが何より必要かなと思います。
ライター:micho
また、上記で書いたものはあくまでも一例です。それぞれの私設ファンクラブによっても、仕組みやメリットなども違うかと思いますので、ご了承くださいね。
さて、今日は花組公演「CASANOVA」の東京宝塚大劇場での千秋楽です。
花組のジェンヌさん6名の方が退団されます。その中でも花組トップ娘役さんの仙名 彩世さんも今日でご卒業です。(→宝塚歌劇団2019年度退団者一覧)
日比谷周辺ではファンの方がたくさんいらっしゃっているかと思います。