先日宝塚歌劇団月組の唯一無二の男役、美弥るりかさんの宝塚大劇場での出入りの様子を見ていて感じたことを書こう。
これは、美弥るりかさんだけでなく、七海ひろきさんや他のジェンヌさんの時も同じでした。
ちなみに私はどなたの私設ファンクラブにも入ったことはありません。
行ける時に観劇に行ったりSNSの情報やスカステで楽しむファン層で言えば下の下の1人です。
でも宝塚歌劇が大好きになってから、こんな素敵な愛の詰まった世界があるんだとすっかりハマり、人生がとても楽しく変わってきました。
そんな愛の詰まった世界をたくさんの人に知ってもらいたいとブログで宝塚歌劇の日々の感動を記録に残しています。
そんな端っこにいるイチファンがこんな事を書いていいのか、少しおこがましい気もするのですが、それでも宝塚ブログを書いて情報を残しているものとして、とても感動しているので書き残しておきたいと思いました。
タカラジェンヌさんの卒業の日に
本当はダメなのかもしれませんが、退団の出入りの様子がSNS上に動画で上がってくる様子をみられる機会も多くなり、足を運べない私にとっては、本当に有難い限りです。
タカラジェンヌさんがどんなお洋服で登場されファンクラブに語った言葉を聞き、自身もそこにいるような気持ちになり、退団を実感することができるのですから。
さて、そんなSNSの動画をみて、最近とても感動していることがあります。
それは、白いお洋服で退団のジェンヌさんをお迎えしている私設ファンクラブの方々。
時々公演を見に足を運ぶと必ず、ジェンヌさんのお名前を皆さんにわかるように掲げ、チケットの受け渡しなどをされています。
楽屋口では、長い時間、ジェンヌさんが出られてくるのを待っている姿も見かけます。
それだけ、熱い思いを持って長い時間をジェンヌさんのために費やして来られている方々。
そんな長い間、一人のジェンヌさんを応援して来られた方が、この退団の最後を白いお洋服を来てお見送りをされています。
私が感動したのは、その方たちが誰もスマホやカメラを向けていないこと。
この大事な大事な一瞬を、誰よりも一番、カメラに納めたいはず。
周りでパシャパシャと写真を撮っている一般の方たちよりも
自分のスマホやカメラの中に一生の思い出として納めたいのは、誰よりも私設ファンクラブの方々のはずじゃありませんか。
それを、どなたもスマホ(カメラ)をジェンヌさんに向けずに、一心にジェンヌさんを見て、一生懸命自分の心に焼き付けようとしている姿。
きっとカメラを向けないのは、「決まりごと」としてあるのかもしれません。
どこでもスマホ片手に、有名人に遠慮なくカメラを向けるのが当たり前になっているこの世の中で、改めて、今回のこの光景がその姿が本当に素敵に美しく見えました。
私設ファンクラブの内情など全くわからない私がこんなことを書いてどうなの?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
でもこの美しい姿は、宝塚歌劇を知らない方達にも伝えたい!と思いました。
「決まりごと」かもしれないけれど、その決まりごとがあるからこそ、
タカラジェンヌさんが安心して皆さんの前を歩くことができる。
一般の方が写真や動画を撮る。それをSNSで見て感動する私と
ファンクラブの方が写真を撮らない姿を見てまた感動する私。
ちょっと矛盾しているかもしれませんね。
でもそのバランスが絶妙に保たれているのは、やはり決まりごとがある私設ファンクラブのおかげだし、宝塚歌劇のファンの世界なのだな〜と遠くから見ていて感じた次第です。