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宝塚歌劇演出家・荻田浩一の作品を紹介

宝塚歌劇の懐かしシリーズ

先日、宝塚歌劇団OGの安蘭けいさん(元星組トップ)と真飛聖さん(元花組トップ)がおふたりでインスタライブをしていらっしゃいました。

ご覧になった方もいるのではないでしょうか。

星組で同じ舞台に立っていたおふたりの仲の良さが伝わってきて楽しい時間でした。

お二人を見ていて、ふと思い出したのが『バビロン』『ロマンチカ宝塚04』というショー。

2008年まで宝塚で演出をされていた荻田浩一先生のショーです。

荻田先生のショー作品は他に『パッサージュ』『タランテラ!』『TUXEDO JAZZ』『ソロモンの指輪』があります。

荻田先生のショーは妖しげで独特、ノスタルジックな世界観であることからファンの間では「オギーワールド」と呼ばれていました。

荻田先生の世界観が好きだというファンの方も多いかと。

今日はそんなオギーワールドの世界に浸ってみようかなと思います。

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『パッサージュ-硝子の空の記憶-』

2001年雪組で上演。主演:轟悠さん

プロローグは真っ白なお衣装の天使と少女が出てきて、男役が黒燕尾で銀橋にずらりと並び、娘役がふんわりしたお衣装で盆回り…豪華でうっとりしてしまうプロローグ。

ですが、シーンが進むうちに少しずつ怪しげな雰囲気になり、ほとんどのシーンは暗めです。

プロローグで出てきた天使と少女はキーとなっていてお衣装がグレーに変わって登場したりします。

見たことない方にはぜひ1度見ていただきたいのですが、あいにくカットされている場面もあったりして完全版は何年か前にBSで放送されたものだけかもしれません。

『バビロン-浮遊する摩天楼-』

2002年星組で上演。主演:香寿たつきさん

どのシーンも惹きつけられてしまうのですが、なかでも恐らく多くの人が魅了されたであろうシーンが「空中庭園」という」シーン。

宝塚はセットや衣装が豪華なところも見どころだと思っているのですが、

このシーンのセットと衣装はとてもシンプルなのです。

ですが、安蘭さんの歌声、音楽、振り付けがとても素敵で、不思議な世界にグッと引き込まれてしまいます。

6月12日朝8時からスカイステージで放送があるようなので、お時間合う方がいらっしゃいましたら是非見てみてくださいね。

ただ、この時期番組変更等あるかもしれないので、ご注意くださいませ。

『ロマンチカ宝塚-ドルチェ・ヴィータ!-』

2004年星組にて上演。主演:湖月わたるさん

檀れいさんの美貌、安蘭さんの美声が揃っていたこの頃の星組だからこそできた演目のように思います。

プロローグから妖しく、イタリアに迷い込んだ気分になります。

こちらの見どころは個人的には「青の洞窟」のシーンでしょうか。

こちらもバビロンと同じく、安蘭さんが歌っていらっしゃいますが全く異なる雰囲気です。

安蘭さんの歌声で踊るのはトップの湖月さんと陽月華さん。

踊れる人にはダンスシーン、歌える人にはソロを与えたりと荻田先生は適材適所に生徒さんを生かしてくれるのだなぁと感じた記憶があります。

『タランテラ!』

2006年雪組にて上演。主演:朝海ひかるさん

ダンサーコンビ朝海さん&舞風りらさんの退団公演でした。

2番手には水夏希さん。

奇跡のダンサートリデンテ!なので、プロローグからめちゃくちゃ踊る!

最初にタイトルを見た時は「タランテラ…蜘蛛?」と少しギョっとしましたが(笑)

指先足先まで神経がとおっていて素晴らしい体幹をお持ちの朝海さんと舞風さん。

お二人のデュエットダンスはぜひ見ていただきたいです。

「ラ・プラタ河」では未来優希さんや音月桂さんの歌声、

「大西洋」では舞咲りんさんの歌声も印象的でした。

スカイステージで6月5日日付超えてすぐ、放送予定のようです。

『TUXEDO JAZZ』

2007年花組にて上演。主演:春野寿美礼さん

今までの作品に比べると、衣装も派手だし、そこまで暗くない。

オギーワールドの中で1番分かりやすい印象でした。

ただ、ごめんなさい。

このショーの時、お芝居が「明智小五郎の事件簿-黒蜥蜴-」だったのですが

コチラが印象に残りすぎていて、ショーをあまり覚えていないようです。

『ソロモンの指輪』

2008年雪組にて上演。主演:水夏希さん

これはイレギュラーな公演でした。

ソロモンの指輪が30分のショー、マリポーサの花がお芝居で1時間半くらいだったでしょうか。

こちらも申し訳ないことにあまり記憶がないのですが、娘役が動物に扮したドレスを着用していたことが印象深いです。

なぜなら当時の組本で、男役がそのドレスを着ていたから(笑)

また、1番小柄だった山科愛さんに背の高いキリンを充てていたのが面白いなと

思いましたね。

長くなりましたが、荻田先生が宝塚でつくられたショーのご紹介でした。

最近はこのような妖しげなショーを見ることがないので、

いつかまた観られたらいいな、と思います。