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鳳月杏さん月組2番手になる?

注目のタカラジェンヌ

宝塚歌劇団では、4月6日に月城かなとさんの次期月組トップスター就任が発表されました。
珠城りょうさんから月城かなとさんへのバトンタッチを「城(4/6)の日」に発表したのは、劇団からの心憎いプレゼントのような気がします。

月城さんの就任は、宝塚ファンの多くが予想していたことではないでしょうか。
「黄金の95期」から3人目のトップスター就任で、早くも「次は誰?」「同時期に何人トップになるの?」と予想を始めている方も多いと思います。

就任の喜びも少し落ち着いた今、鳳月杏さんについて考えてみたいと思います。

私見が大いに含まれますので、ご理解のある方だけお付き合いください。
最後までお付き合いいただければ幸いです。

3月末の月組の人事発表では、多くの退団者が発表されました。
コロナの影響があるので覚悟していたこととは言え、合計9人の退団、2人の移動は大きな驚きでした。

この人事でほっとしたのは、鳳月杏さんの退団も移動もなかったことです。

最近の舞台は「珠城さんとの思い出作り始めたの?」というような、同時退団を匂わせるものが多いように思えました。

特に「珠城りょう3Days special LIVE『Eternita』」(Eternitaのaはアクサン・グラーヴつき)では、まるで添い遂げ退団を思わせるような演出もあり、発表をドキドキして待っていたのです。

月組に残ってくださり、感謝しかありません。

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鳳月杏さんが2番手になる?

そこで気になるのが、鳳月杏さんの立ち位置です。

二番手の羽根を背負っていただきたいと強く願っているのですが、いかがでしょうか?

近年、月城さんとはお芝居でがっちりと組むことはあまりなかったように思いますが、月組全体を見渡して動くことが出来る鳳月杏さんです。

きっと素晴らしいコンビになることでしょう。

気になるのは、鳳月杏さんが月城かなとさんの上級生であることです。

上級生二番手で頭に思い浮かぶのは、大空祐飛さんと涼紫央さんでしょうか。

涼紫央さんは正二番手ではなく「二番手扱い」ではありましたが、「ヤンチャな弟と包容力のある兄」といった雰囲気で、素敵な組み合わせでした。

近年では美弥るりかさん、瀬戸かずやさんがいらっしゃるから、鳳月杏さんが二番手を務めるのもありかも……と想像していたところ。

なんと愛月ひかるさんが二番手の羽根を背負われたというニュースが!!

これからは上級生二番手が普通になっていくのでしょうか?

お三方の共通点として思いつくのは、トップスターさんの就任時の学年が若いことです。

珠城りょうさんは研9、礼真琴さんは研11、柚香礼さんは研11でトップ就任です。

この若いトップさんを横で支え、ぐっと舞台を引き締めてくれる魅力が、上級生二番手にはあると思うのです。

上級生二番手の魅力として私が思うのは
・組の魅力を引き上げてくれる
・トップスターをさらに輝かせてくれる
・トップスターを舞台に集中させてくれる
です。

組の魅力を引き上げてくれる

まず一つ目の「組の魅力を引き上げてくれる」についてです。

トップスターだけではなく、二番手も強く大きく輝くことで、組全体の士気が上がります。

上級生二番手だからこそ、トップスターに負けない実力で、舞台の上で輝いてくれます。

お互いの力をぶつけ合うことで生まれる化学反応は、素晴らしいものです。

それにつられるように舞台全体のクオリティがどんどん上がっていきます。

違うタイプのスター二人がその背中を見せることで、下級生もさらに成長することが出来るのではないでしょうか。

トップスターをさらに輝かせてくれる

二つ目の「トップスターをさらに輝かせてくれる」についてです。

実力ある二番手は、トップスターをより魅力的に見せてくれます。

物語では主人公に立ちふさがる壁が高ければ高いほど、敵が強ければ強いほど、主人公が魅力的に見えます。
ライバルを演じることが多い二番手が力強い演技を見せれば、それを乗り越えるトップスターが更なる輝きを放ちます。
恋のライバルになったときはその方が魅力的なほど、それを振ってヒロインが愛をささげるトップスターが、さらに素敵に見えますね。

鳳月杏さんの悪役と言えば、「MESSIAH(メサイア) −異聞・天草四郎−」が思い出されます。

もちろんこの時の二番手は柚香礼さんで、一揆軍唯一の生き残りでストーリーテラーの山田右衛門作を演じられました。

鳳月杏さんが演じられたのは、肥前島原藩の藩主にして、島原の乱の原因を作った松倉勝家です。

ご本人曰く「ガッツリ悪役」で「ただ悪いってだけも、すごい。

なかなか楽しいな」と思わせてくれた役だそうで、「もっといろんなタイプの悪役をやりたいな」と感じられたそうです。

松倉勝家があまりにひどく残忍だからこそ、一揆軍を応援したくなり、天草四郎が悲劇のヒーローとしてさらに輝いたと思います。

濃い悪役を存分に演じる男役さんって、本当に素敵ですよね。

トップスターを舞台に集中させてくれる

そして三つ目の「トップスターを舞台に集中させてくれる」についてです。

前述のように、上級生二番手は若いトップスターの時に生まれます。
トップスターにかかる重圧は、大変なものです。
それがまだ若いとなれば、なおさらです。あまり若いと、失礼ながら見ていて痛々しいと感じることもあります。

トップスターの大事な仕事の一つに「二番手を育てる」という役目があります。
自分のため、組のためを考え、さらに次なるスターを育てる。

若くまだまだ本人が大きく伸びていく時期に、本当に酷な立場です。

そんな時に「二番手を育てる」という重責から解放され、二番手が共に組子を育てていくパートナーとなってくれるのは、非常に心強いことではないでしょうか。

トップスターが役をさらに深く掘り下げ、素晴らしい舞台を作り上げるためのアシストとなれるのが、上級生二番手だと思います。

上級生二番手について、いろいろと私見を書かせていただきました。

前述した「珠城りょう3Days special LIVE『Eternita』」のトークコーナーで、鳳月杏さんが珠城りょうさんに「ある時は後ろをついてきてくれて、前を歩いてくれて、並んで歩いてくれてありがとう」と言ったことがあると、明かされました。

花組移動前のエピソードだそうです。

当時はまだ珠城りょうさんがトップになることはわからなかったと思うのですが、その後の関係性にも繋がっているような気がします。

上級生二番手とはトップスターにとって、時には前となり時には後ろとなり、共に歩む頼もしい存在なのではないでしょうか。

まだ鳳月杏さんが、上級生二番手になると決まったわけではありません。

「観てる方にサプライズでありたい」と仰る鳳月杏さんです。

どんな形でも、私たちに新しい驚きと気づきを与えてくれるでしょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。