スポンサーリンク

大人っぽい娘役と可憐な娘役~それぞれの魅力を語る~

宝塚歌劇についての雑記

宝塚歌劇団の娘役さんと一言で言ってももちろん「劇団」ですので、本当にいろいろなタイプの娘役さんがいらっしゃいます。

ということで、今回は大人っぽい娘役と可憐な娘役について語っていきたいと思います。

注意!今回の記事は個人的な意見なのでそれを踏まえてお読みください。

宝塚歌劇にはさまざまな娘役さんが存在していますよね。

少し前までは、トップ娘役が下にあげたような面々でした。

・花組 華優希さん

・月組 美園さくらさん

・雪組 真彩希帆さん

・星組 舞空瞳さん

・宙組 星風まどかさん

これを見て、雪組は大人っぽさがあるトップ娘役さんですが、そのほかの組のトップ娘役さんはみんな可憐な娘役タイプだと思いました。

5つ組があるのに4つの組が可憐タイプです。

当時はネット上でも「ロリコン人事だ!」と過激な声まであがりました。

現在のトップ娘役は、月組・雪組・宙組が大人っぽく、
そして花組と星組が可憐なタイプでバランスがとれています。

もちろん、タカラジェンヌなのでお役によっては大人っぽさと可憐さを行き来します。

たとえば、月組の海乃美月さんは、
最近では『Anna Karenina(アンナ・カレーニナ)』のアンナ・カレーニナ役や『I AM FROM AUSTRIA-故郷(ふるさと)は甘き調(しら)べ-』のロミー・エードラー役が印象的でした。

どちらのお役も誰かの妻=夫人の役でしたので海乃さんの大人っぽさが活かされていました。

ですが、そんな海乃さんのトップお披露目公演は『今夜、ロマンス劇場で』の美雪役です。

おてんばな美雪がかわいかったですね。

衣装もかわいくて、なんだか海乃さんのかわいさと可憐さを再認識しました。

ショーでは、大人っぽい海乃さんも見られて二度おいしいです。

それでも、それぞれの娘役さんに「大人っぽい」や「可憐だ」などのイメージはある程度固定されているように思います。

そこで、なぜトップ娘役さんのイメージが5つの組で大人っぽいか可憐かのどちらかに偏りすぎると批判がくるのかを考えてみました。

スポンサーリンク

娘役さんへの2つの理想

大人っぽい娘役さんと可憐な娘役さんにはそれぞれ女性としての理想が託されているのではないかと思いました。

トップ以外での大人っぽい娘役さんでは、星組では先日退団が発表された音波みのりさんが印象的です。

それに加えて、月組の白雪さち花さんや星組の有沙瞳さんも大人っぽいタイプだと思います。

トップ娘役では、さきほどあげた、海乃美月さん、朝月希和さん、潤花さんが大人っぽいタイプですね。

これを見ていくと、「凛とした強さ」のある憧れとして、大人っぽいタイプの娘役さんを見ているのだと思いました。

「こんな女性になりたい!」といった自己投影をできるところが大人っぽい娘役さんの魅力の一つではないでしょうか。

その一方で、トップ以外の可憐な娘役さんは、花組の音くり寿さんに月組の結愛かれんさんが印象的です。

現在のトップ娘役では、星風まどかさんと舞空瞳さんが可憐タイプかと思います。

可憐タイプでも意外と、か弱い女の子という印象はありませんね。

宝塚の娘役さんは大人っぽくても可憐でも「強さ」は共通しています。

芯の通った強さを持つ娘役に憧れます。

可憐タイプの娘役さんには、「芯の強さ」という魅力に加えて、こんな女の子や女性がいたら素敵だろうなという「夢の中の少女」のような憧れを重ねてみているように思います。

可憐すぎて、自己投影はできないけれど、「心の中の夢の世界のわたし」と重ねて幼い日の少女の夢を見続けることができるところが可憐な娘役さんの魅力でしょうね。

バランスが大切!

大人っぽい娘役さんも可憐な娘役さんもそれぞれ違った役割があるのだと思います。

あたりまえですが、トップ娘役は出番がとっても多いです。

なので、5つの組のトップ娘役が大人っぽいタイプと可憐なタイプのどちらかに偏りすぎるともう一つのタイプが不足してしまうのかもしれません。

どちらも憧れの女性ですが、自分が「こうなりたい!」という憧れと「夢の世界の少女像」としての憧れではまったく違うタイプですよね。

どちらのタイプも、またそれ以外のタイプの娘役さんもいることが宝塚歌劇の魅力です。

これからもさまざまな娘役さんがあらわれることに期待しましょう!