宝塚歌劇団星組公演「柳生忍法帖」「モアー・ダンディズム!」の千秋楽をライブ配信で観劇しました。
この公演は二番手スターの愛月ひかるさんの退団公演であり、愛ちゃんの大劇場最後の公演と思うと複雑な思いがありました。
礼真琴さんのトップスターお披露目公演から二番手として羽根を背負い、はっきりと二番手扱いであったことは、やはり二番手で退団した美弥るりかさんと同じです。
最近は「二番手で退団」ということが特別ではないような感じになってしまっていてとても悲しいです。
今回は、愛月ひかるさんのサヨナラショーと退団の挨拶をご紹介しましょう。
愛月ひかるサヨナラショー
- 幸せの鐘の鳴る日(誰がために鐘は鳴る)
新人公演初主演の「誰がために鐘は鳴る」より
2 Eres mi amor(シークレットハンター)
初舞台公演「シークレットハンター」より
3 マドリードへ(マノン)
今年の主演公演「マノン」より
ソロから大階段での男役群舞
4 ブーケ・ド・タカラヅカ
その他の退団者の皆さんによる「ブーケ・ド・タカラヅカ」
5 うたかたの恋(うたかたの恋)
愛月さんの好きな公演「うたかたの恋」より
マリーは舞空瞳さん
6 You Are My Sunshine(Ray)
礼真琴さんも登場して全員で
7 バンバン(不滅の棘)
愛月さん主演公演「不滅の棘」より
全員で
一番驚いたのは「うたかたの恋」!
愛ちゃんがずっとやりたい役としてあげていた「うたかたの恋のルドルフ」を、サヨナラショーで実現させるなんて!
こんなのあり?
泣いちゃうじゃないですか!
よかったね、愛ちゃん。
2019年のタカラヅカスペシャルで今回と同じ舞空瞳さんと歌っていたそうですが、大劇場でも再現できましたね。
最初のセリフ、そして最後の銃声2発までちゃんとありました。
ラストは「不滅の棘」から「バンバン」でとっても明るく終わりました。
最後にソロで歌い上げた愛ちゃんのすがすがしいお顔が素敵でした。
前半はキラキラの刺繍入り?の黒燕尾、うたかたの恋では白の軍服、最後は不滅の棘を思い起こさせる白のファーでふわふわのロング。
黒と白のみの衣装だったのが、かえって印象的でした。
愛月ひかる宝塚大劇場退団挨拶(全文)
今こうして大劇場千秋楽までのすべての公演を終えられること、こうしてたくさんのお客様の前で卒業のご挨拶をさせていただけていることに心から感謝申し上げます。
宝塚に出会ってからは、宝塚が私のすべてでした。
こんなにも夢中になれる、自分のすべてをかけたいと思える場所に出会えた私は、本当に幸せ者です。
あこがれが強すぎるがゆえに葛藤することもたくさんありましたが、常に見失わなかったのは「宝塚を好きだ」という気持ちです。
その気持ちと宝塚の男役を極めたいという志が無ければ、今の私は存在しないと思っております。
男役に完成はありません。
東京公演の最後の日まで、自分の男役像を創り上げてまいります。
この大好きな宝塚大劇場とお客様に心から感謝の気持ちを込めまして
本当にありがとうございました。
男役を極める愛月ひかるさんが見たい
愛ちゃんは最後まで涙無しのすがすがしいお顔をされていました。
東京公演は11月20日からです。
東京公演の千秋楽まで愛ちゃんが極める男役姿を見届けたいと思っています。