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宝塚歌劇の各組を支える素敵な上級生たちを紹介!

初心者のための宝塚

11月1日、星組宝塚大劇場公演『柳生忍法帖』『モアー・ダンディズム!』が無事千秋楽を迎えました。

二番手スターでもある愛月ひかるさんのサヨナラショーも行われ、普段はトップスターとして凛としている礼真琴さんが、この時だけは、愛ちゃんの隣で『下級生』の顔になっていたことがとても印象的でした。

今公演で退団する上級生、紫月音寧さん、夢妃杏瑠さん、愛月ひかるさん、漣レイラさんの4名は、2021年度版宝塚おとめ、P104~105ページに見開きで載っているのです。
「宝塚おとめ」でそれを確認したとき、切ないというかなんというか…いろいろな思いがめぐりました。

各組を見回してみると、95期生3人がのトップとなる中で、それよりも上の期が、各組10人を切っているという現実がありました。

昨今、話題は「新しい才能」に目が行きがちですが、経験を積んだ上級生の方々が、しっかり支えているからこそ、若い人たちがノビノビと活躍できるのだと思います。

今日は、そんな屋台骨の方々を組ごとに、私の完全なる個人的な「趣味・趣向」と「見解」で取り上げさせていただきます。

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花組

舞月 なぎさ(94期/愛称:ふじもん)

学年のわりに若い感じがすると思っていたら、それもそのはず、中学で受験されてます。
「甘いマスクに歌うま」という強みを活かしていますが、『はいからさんが通る』の「狸小路伯爵」役が忘れられません。

タヌキメイクは愛嬌たっぷりで、イケメンなのにぃ…鼻の横の“ちょんちょん”かわいかったぁ(笑)。

華雅 りりか(94期/愛称:りりか)

入団時、星組配属でしたが2010年に花組に組替え、星組当時バウホール公演のヒロインと、花組に移ってからは新人公演ヒロイン(相手役は柚香光)を務めた実力派です。

もともと男役志望だったこともあり、かなりの「男前」だとか(笑)。

別格として組を支えていますが、客席降りのファンサービスも別格ということで、早く客席降りが復活して、楽しませて欲しいです。

【月組】

千海 華蘭(92期/愛称:からん)

歌劇団ベビーフェイス№1と言えば、からんちゃん。

あの少年顔で92期ですよ!

同期のゆりかちゃん(宙組:真風涼帆)と並ぶところを想像してみてください…少年と壮年(笑)。

良い意味で、他の人が持ち合わせない魅力です。

なのに、ショーになると“さすがお兄様の学年!”フェロモン出しまくりで(笑)、そのギャップがたまりません。

【雪組】

真那 春人(92期/愛称:まなはる)

舞台のどこにいても目に留まります。

今回の『CITY HUNTER』では「ジェネラル将軍」役でかなり目立っていますが、『fff』での「ヘンデル」役は、狂言回しとしての役どころを担った3人でも、安定感が半端なかったです。

ショーでも、要所要所での、まなはるの「笑顔と決め顔」には心掴まれます。

「真面目すぎて苦しくなる」ということをスカイステージのある番組で話されていましたが、それが魅力だと思います。

【星組】

天寿 光希(91期/愛称:みっきぃ)

公式には愛称みっきぃとありますが、「てんてん」「ちひろさん」「画伯」と、いろいろ親しみを込めて呼ばれています(笑)。

何と言っても91期生主席ですから、歌に踊りにお芝居に欠かせない存在です。

特に、前回『ロミオとジュリエット』では、これまで専科の一樹千尋さんが演じてこられた「キャピュレット卿(2012年月組のみ越乃リュウ)」を熱演。

次回『王家に捧ぐ歌』には一樹さんが出演されないので、もしや「アモナスロ」では?と密かに期待しています。

音波 みのり(91期/愛称:はるこ)

文句なしかわいい、永遠の娘役です。

数々のヒロインを演じた実力派で、特に『メイちゃんの執事』の「東雲メイ」役はかわいかったぁ…(笑)。

そして、特出するのは、学年を感じさせないキレッキレのダンスです。

3・4番手だった頃の礼さんと組んでいたことが多く、その相性はピカイチ。

はるこさんだけに見せる礼さんの表情が好きでした。

あ…今はなこちゃん(舞空瞳)がいますので(笑)。

これは勝手なイメージなのですが(笑)、インタビューなどで、はるこさんだけ『礼君』呼びする、その“年上の元カノ感”に「萌え~♡」ます。

【宙組】

松風 輝(92期/愛称:まっぷー)

宙組は、組長以外の最上級生が、トップのゆりかちゃんとまっぷーさんの二人になってしまったということで…まっぷーさんも副組長となりました。

組の屋台骨そのものということになっていますね。

舞台での活躍もさることながら、スカイステージなどでの司会業は抜群に面白い。

その中でも、『シンデレラのねずみのまね』は衝撃的で(笑)、私の中で、一緒にやった愛ちゃんを差し置いて「ねずみのまねの人」と深く刻まれました。

それでも、年配のお役がしっくりくる安心感で、宙組を支えてくれるのでしょう。

番外編(気になる人々)

花組:羽立 光来(94期/愛称:びっく)

宝塚で唯一無二の存在です。

絶対悪役の頭なんですが、「頭=びっくさん」っていうイメージがあるのが凄いです。

「宝塚おとめ」のプロフィールで「集めているもの」の設問には、これまで毎年『お客様の視線』という回答でした。

ええ、集めていますとも!あなたに釘付けです。

しかし、2021年度は『お客様の笑顔』に変わっていました。

視線と笑顔をこれからも集めていただきたいです。

月組:白雪 さちか(91期/愛称:さちか)

何度もエトワールを務める歌うまさんです。

ですが、お芝居もできるし、そして文才もあります。

歌劇では、雪組の組レポを担当されていますので、多方面で活躍されています。

星組:輝咲 玲央(92期/愛称:サム)

ショーでは、大人のしっとりとした場面をソロで歌い、お芝居では、正義の味方から悪役まで難なくこなします。

良い人は『ロミオとジュリエット』の「ヴェローナ大公」役、『眩耀(げんよう)の谷~舞い降りた新星~』の「丹礼真の父」役などなど、とても素敵なジェントルマンなのですが、悪役はとっても悪くするんです。

特に「悪エロ」は右に出るものはいないと確信しています。

『ロックオペラモーツァルト』の「コロラド大司教」や今回の『柳生忍法帖』の「加藤明成公」は“サムさんだから”というお役です。

今回ご紹介できませんでしたが、各組素敵な方がたくさんいらっしゃいます。
このように書いてみると、『主役』だけでは舞台が出来上がらないことを改めて感じさせられました。
皆さんもいろいろな角度から、これからも宝塚を楽しんでみてはいかがでしょうか?