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すごい宝塚のトップスターの激務

宝塚歌劇を楽しもう

私たちに夢を見せてくださる宝塚の、頂点に立つトップスターは責任面でも、仕事量からしても本当に激務だなと感じます。

それでいて、一般人には到底真似できないようなストイックさで作品に取り組まれ、本当に命を削って舞台に立たれている様子が痛いほどに伝わります。

まず、今回なぜこのような話題を取り上げようとなったかと言いますと、元宙組トップスターの和央ようかさんのインタビュー記事を読んだからです。そこに書かれていた内容は想像を絶する、壮絶なお話でした。

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「逃げるわけにはいかない」和央ようかさん

和央さんは宝塚現役時代の主演コンサート『W-WING』で、宙吊りになるフライングの演出をされていたのですが、本番中に装置の不具合で天井から落下。

ご自身の退団公演を目前に控えた大事な時に骨盤骨折という大怪我を負いました。

この時のご様子をこのように語っておられました。

“稽古初日が近づいても、立つこともできない。動くこともできない”

“公演がスタートしてからは「今日、生きて帰れるのか」というくらい、体調は最悪の日々でした。”

さらに、骨盤骨折と共に交感神経と副交感神経のバランスが取れなくなる脳脊髄液減少症という病気まで発症していたそうです。

舞台の最中に突然目が見えなくなったり、耳が聞こえなくなったりという危機に直面しながら主演舞台をこなしていたとのことで驚きです。

ここまでして舞台に立ち続けた理由としては、やはり「私には後悔がなくても、ファンの皆様は、和央ようかの最後の舞台を観ないことには終わらないんだろうな」と。

“ファンへの最後のお礼の気持ち、逃げるわけにはいかない”との思いで舞台を最後まで務め上げられたそうです。

私は残念ながら和央さんの現役当時は生では拝見できておりませんが、舞台に対して、ファンに対して、ここまでの思いで立たれるジェンヌさん方は本当にプロフェッショナルの塊だと思います。

「ジェンヌは熱があっても舞台にたつ」紫吹淳さん

他にも、地上波バラエティの番組で元月組トップスターの紫吹淳さんが「タカラジェンヌは40℃の熱があっても平気で舞台に立つ」と仰っていたことがあったので、到底一般人の体力からすると信じられないことで驚いたことを覚えています。

数年前に元星組トップスターの柚希礼音さんも同じようなことを仰っていました。

今でこそ、コロナ禍なので体調不良ともなると周りへの感染面の考慮などから、休演が当たり前となっていますが、それでもトップさんクラスですと、やはりなかなか代役をあてがうというのが難しいシステムになっています。

責任面、重責面でも一般人には到底計り知れないような苦労をされていることかと思います。

ここまでの思いを背負って、舞台に立ってくださるタカラジェンヌには本当に尊敬の念しかありません。

まさに命を削ってまで、舞台に立ってくださるキラキラと輝くみなさんのお姿をいつまでも観ていたいですね。