最近、宝塚歌劇団の悲しいニュースが続いていて、心が痛みます。
そんな中、今回遺族側の弁護士さんが、劇団の改善点について無数にあるという指摘していたので、ハッとしました。
タカラジェンヌさんの雇用形態
タカラジェンヌさんは、入団6年目から社員から業務委託契約に変わります。
1年目だろうと6年目以降だろうと、タカラジェンヌさんたちは以下の義務を負います。
- 宝塚歌劇団が制作する舞台などへの出演
- 歌劇団が行うレッスンなどへの参加
- 自己の鍛錬による技能の向上及び容姿の管理
- 歌劇団が定めた日程による稽古への参加
- 演出家らの指示に従うこと
フリーランスとの矛盾
本来、フリーランスは自身の裁量で仕事を進められるはずですが、上記の義務を見ると、タカラジェンヌさんは実質的に劇団の指示に従う必要があることが分かります。
時代に合わない慣習
110年続いた慣習や契約が、現代の労働環境に合っていない可能性があります。
議論の必要性
この問題は、労働契約や労働者の権利を考えるうえで、とても重要な問題です。
ファンとしての願い
ご遺族の弁護士さんが、このような問題点をだしてくれたことで、宝塚歌劇団もやっと外部からの意見を取り入れるきっかけとなったのではないでしょうか。
劇団運営側として、これらが問題であることも、無数にあることすら気づいていなかったかもしれません。
長い慣習の中で、当たり前と思っていたことが、当たり前でなかったということ。
私たちの生活の中でも、今までが当たり前と思っていたことがそうではなかったことに気付かされることも多くあるはずです。
最近放送されたテレビドラマでも、昭和と令和の違いを話題にするドラマがたくさん増えていますね。
あの時当たり前だったことが、今では当たり前ではないということに多くの人が気づいているのです。
気づいていない人たちはアップデートが必要だよ・・・という類のドラマです。
当然アップデートできない人たちや組織は、大きな問題と直面していくことになるのです。
宝塚歌劇団もいよいよ改革の時です。
宝塚ファンとして、劇団には、タカラジェンヌさんたちが安心して働ける環境を整えて、芸に邁進してほしいです。
そして、これからも長く続く宝塚歌劇団として、彼女たちの才能が、もっともっと輝くような舞台を作ってほしいと思います。