先日ファントムを拝見しました。
それは、宝塚大劇場での公演でした。あれからもうだいぶ時が経っています。
でもまだ雪組の皆さんはあれから東京に舞台を移し、毎日毎日、ファントムを演じ続けて舞台に立っています。
宝塚と東京と合わせて100回以上も公演を行います。
昨日も、今日も、明日も、そして今も。
公演回数がすごいし休めないのです
SNSのタイムラインには、毎日、公演を見た方の感動の言葉が上がってきます。
それを見て、今日も素晴らしい公演だったんだな・・と想像します。
それとともに、今日もタカラジェンヌの皆さんは、エリックになり、クリスティーヌになり、キャリエールになり、シャンドン伯爵になり、アランになり、カルロッタになり・・・・。
今日も皆さん、無事に公演を行い、そして身体も喉の調子も無事だったんだと・・・ホッとしている毎日です。
あのファントムを見た時、本当に感動し涙して、そして感情が揺さぶられ、しばし放心状態となりました。
それぐらい、役者さんたちは、その世界に入り込み、その人物となって、むしろ「演じる」なんて感じではなかった。その人物そのものだった。
望海風斗は、この公演が決まった時「エリックの心の中をのぞいてみたい」と言っていました。
覗くどころか、もうエリックそのものだ。
むしろ、この公演を100回以上も続けることで、自分とエリックの境界線がわからなくなってしまうのではないだろうか。
ちゃんと望海風斗に戻れる、いや、だいもんに戻れる時間があるのだろうか。
そんな怖さすら感じます。
出演し続けることのプレッシャー
普通は、一つの役に対して、キャストは2人とか3人いて、日替わりで役者さんが変わるのが普通の劇団じゃないですか・・・。
宝塚歌劇団は違うんですよ。ずっと1人なんですよ。ずっと出続けるんです。
休むなんて、もう緊急事態の時だけです。これも緊急の緊急で滅多にないんです。
絶対に、休めないんですよ。
そのプレッシャーとも戦わなくてはいけない。
体調を長期間に渡って最良の状態を保ち続けないければいけない。
あんな大きな声を出し続けているのに、
毎日声の調子を長期間に渡って最良の状態を保ち続けなければいけない。
すごくないですか?
これって本当に超人的じゃないですか。
普通の職場だったら、
「すみません、今日具合悪くて休みます・・・」なんてことが日常茶飯事なのに。
タカラジェンヌは絶対そんなことが許されないというか、むしろ休まない世界。
あったら、結構なニュースになってしまうくらいすごいこと。
こんなにインフルエンザが流行っているのに、あんなに毎日大勢の中で過ごして、大勢の前に立っているのに、それすらない。
タカラジェンヌはやっぱり超人・・・いや、やっぱりフェアリーなんだ。
今日も舞台に立ち続けているタカラジェンヌに感謝します。応援しています。