宝塚歌劇団雪組の『ONCE UPON A TIME IN AMERICA(ワンス アポン ア タイム イン アメリカ)』(2020年1月1日(水)~ 2月3日(月)宝塚大劇場、2020年2月21日(金)~ 3月22日(日)まで東京大劇場)で、マックス役を演じている彩風咲奈さん。
男役スターとして成長を重ねる彩風咲奈さんの魅力を、過去雑誌インタビューの発言などを振り返りながら探ってみようと思います。
彩風咲奈さんを知ったのは2011年の地方公演の場。
雪組のトップは音月桂さんと舞羽美海さんで、演目は『黒い瞳』でした。
公演の際に、『愛媛県出身のジェンヌがいます!彩風咲奈さん。』と紹介があり、非常に記憶に残ったことを覚えています。まだ端の方にいらっしゃったような記憶が。
それから年月を経て彩風咲奈さんは主演公演、様々な役を経験し、今は男役スターとして輝きを増しています。
ちなみに『黒い瞳』はロシアの文豪プーシキンによる「大尉の娘」をモチーフにした作品。
ご存知の方もたくさんいらっしゃると思いますが、宝塚の初演は1998年なんですね~。真琴つばささん、風花舞さん、紫吹淳さんなど(豪華!)月組で上演されました。
①立ち振る舞い・動きの美しさ 彩風咲奈さんの魅力
彩風咲奈さんと言えば、抜群のスタイルが浮かびます。
何頭身なの~!?と思わず言いたくなる足の長さ、顔の小ささ漫画や小説など2.5次元の役柄を演じられる強みでもありますね。透き通るような肌の白さも見とれてしまいます。
私が見とれてしまうのが、彩風咲奈さんの『動きの美しさ』。
銀橋で男役さんが一人一人踊っていく場面で、次の人にバトンタッチする際、次の人へ向けて流れるような美しい手の動きをするところ!(うまく伝わっているでしょうか笑)
はけ方が最後まで美しく、全体の流れをつなげるよう工夫されているのかなと。
ダンス・踊りを得意とする彩風咲奈さんならではと感じ入ってしまうのでした。
インタビュー記事でも、下級生時代に比べ、1つ1つ手の出し方など丁寧に考えられるようになったとおっしゃっていたので、まさにその結果が舞台に出ているんでしょうね。
2016年の『るろうに剣心』で元新撰組三番隊組長・斎藤 一役を演じた時も、完成度の高さとかっこ良さが光っていましたね。
客席から銀橋に片足を上げて、くるっと勢いよくスマートに戻っていく様は、大げさかもしれませんがまさに神技でした…!
2015年には『ルパン三世 ―王妃の首飾りを追え! … ルパン三世』では次元大介で大人の男の色気を表現していました。
斎藤 一、次元大介といいくわえタバコが似合う!個人的にはちょっと野心のある個性的な役柄が彩風咲奈さんに似合う気がしています。
宝塚グラフのインタビューでは大空祐飛さんや蘭寿とむさんのような大人の余裕を感じさせる男性像に憧れていると語っていましたね。
彩風咲奈さんなら変幻自在の世界的なマジシャンとか、ちょっとキザでクールな思いっきり振り切った役どころを演じてほしいなあと、勝手に妄想してしまいます。(笑)
②ランの花のように…!彩風咲奈さんの魅力
『ONCE UPON A TIME IN AMERICA(ワンス アポン ア タイム イン アメリカ)』制作発表で、演出家の小池修一郎さんが発言されていた言葉が、まさに雪組の魅力を表しているなあと思いました。
制作発表時、テーブルにかけられたクロスが濃いブラウンだったのですが、それを見て小池さんが『渋すぎるかなと思ったが、今回の演目から感じられる渋さ、味わい深さ、光沢感を表している。』という主旨のことをおっしゃっていました。
これを聞いて、ああ雪組のイメージ、そして彩風咲奈さんにも感じられることだなあと。
圧倒的な華やかさではなく、どこか渋くて。
でもシルクのような光沢感を放つ深みのある華やかさがあるんです。
彩風咲奈さんご本人もインタビューの中で、『ひまわりではなく、ランの花のイメージを目指している。』と発言されていました。
ランの花は清楚で、力強く主張はしないけれども、その佇まいや繊細な美しさにハッとさせられる印象があります。
明るい光の部分だけでなく、人間の影の部分、一筋縄では語れない多面的な部分を演じ、表現できるジェンヌさんではないかなと個人的に感じています。
舞台メイクを落とした素顔は少年のような可愛らしさ、というギャップも素敵。
これからの活躍にも期待して、応援していこうと思います。
本日(1月25日)発売初日 ~2020/1/31(金) 昼12:00 今ならライブ中継のチケットが、
チケットぴあで買えるよ。
彩風咲奈さんが出演している雪組宝塚大劇場公演『ONCE UPON A TIME IN AMERICA(ワンス アポン ア タイム イン アメリカ)』千秋楽ライブ中継
http://bit.ly/2GlLNcn