海乃美月はトップ娘役になれるのか

宝塚歌劇団次期月組トップコンビは誰になるのか、皆さん気になっているのではないでしょうか。

最近の宝塚歌劇団は、次期トップ候補の男役さんが全国ツアーで主演をしてからトップに就任、というパターンが多いので、トップ男役は赤坂ACTシアター（全国ツアーは中止）で主演が決定している月城かなとさんが最有力と思われます。

では、トップ娘役は誰になるのでしょうか。

現在の月組娘役さんの中では、海乃美月さんと天紫珠李さんがトップ娘役に一番近いのではないかと予想しています。

今回はお二人の内、海乃美月さんはトップ娘役になれるのか？予想してみました。

海乃美月さんのプロフィール

まずは海乃美月さんのプロフィールをご紹介します。

２０１０年「めぐり会いは再び」で初舞台。入団時の成績は５番。

２０１４年「明日への指針／TAKARAZUKA 花詩集１００!!」新人公演初ヒロイン

（新公ヒロインは計３回）

２０１４年「THE KINGDOM」東上Wヒロイン（東上ヒロインは計５回）

２０１５年「１７８９-バスティーユの恋人たち-」本公演準ヒロイン（役替わり）

２０１５年「A-EN」バウホールヒロイン（バウホールヒロインは計２回）

ヒロイン経験が多すぎて、数えるのが大変でした…。

特に東上ヒロインの回数は５回と、異例の数です。

また、エトワールは全国ツアー公演も合わせると計２回経験しています。

「１７８９-バスティーユの恋人たち-」は、当時トップ娘役だった愛希れいかさんがマリーアントワネットを演じたため、トップ男役の龍真咲さんの相手役を演じました。

ヒロイン経験の多さは圧倒的で、いつトップ娘役になってもおかしくない娘役さんです。

海乃さんがトップになると予想する理由は

①については文句なし、②についても月城さんとは「THE LAST PARTY」で相性の良さは確認済です。

ただ③について、全国ツアー公演でヒロインを演じる＝次期トップ娘役に就任できるかというとそうではありません。

全国ツアー公演でヒロインを演じた星組の音波みのりさん、雪組（当時）潤花さんは次期トップ娘役に就任していません
（潤さんは宙組でトップ娘役になる可能性は十分あると思いますが）。

しかし、海乃さんのヒロインは、次期トップ娘役へのステップという可能性は十分にあります。

海乃さんは歌・ダンス・芝居と三拍子揃っていて、特にダンスはクラシックバレエの基礎がしっかりしており、ショーでも特にモダンバレエの要素がある場面は本当に素晴らしいです。

若手のころから落ち着いたイメージがあり、華が無い、という評価をされる方もいます。

しかし、海乃さんはその名の通り、美しい月だと思います。

徒然草１３７段に

「花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは。」
とあります。

娘役として経験・学年を重ねていますが、月は満月だけを見るものではありません。

月は形を変え、三日月、半月、満月、満月よりも美しいも言われる十六夜…月はいつでも美しいのです。

海乃さんにトップになって欲しい理由があります。

それは、これだけ劇団に貢献してきた実力のある娘役さんに、そして９７期生から、月組でトップ娘役になって欲しいのです。

９７期生からはトップ娘役がまだ出ていません。
９７期生は４０名で入学しましたが、４名が退学、２名が留年し、３４名で初舞台を踏んだという、異例の期です。

トップ娘役が出ない期も過去にはありましたが、やはりトップが輩出されるということは、他の同期生にとっても嬉しく、誇らしいことだと思います。

また、月組はとにかくトンデモ人事が多く、特に娘役さんは今まで実力のある２番手娘役として活躍してきたのに、トップ娘役に就任せずに退団、ということがよくありました。

これは月組に限ったことではありませんが、そろそろ月組で、入団時から娘役一筋で頑張ってきた実力のある娘役さんが報われる人事、というものが見たいというのが正直な思いです。

海乃美月さんはトップになれるのか予想してみました。

人事についてはファンの希望が通ることはなく、最初は納得いかない人事も、実際の舞台を一度観れば納得することが多いのが事実ではあります。

もう次期月組トップコンビは決定しているのかもしれませんが、海乃さんの、ショーのフィナーレで踊るデュエットダンスを、そして大きな羽を背負って大階段を歌いながら降りる姿を見たい…！そう願って止みません。