宝塚歌劇団花組の4月2日から始まる大劇場公演。
一般前売りチケットの販売も始まり、もうすぐ始まる花組大劇場公演を楽しみにしています。
今回の公演は『アウグストゥス ―尊厳ある者― 』『Cool Beast!!』のお芝居とショーの2本立て。
現在、お稽古真最中の花組さんですが、公式ホームページで更新される生徒さんのキャストボイスを読むとどんな作品になるのか想像が広がり、ワクワクします。
先行画像やポスターが出た時は、主演の柚香光さんのカッコよすぎるビジュアルに圧倒されてしまいました。
ポスターの柚香さんの眼力が破壊力ありすぎますし、ダークな色合いのコスチュームも似合いすぎです。
今回は柚香さんがトップになられて大劇場では初めてのショーもあるので、楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。
花組公演『アウグストゥス ―尊厳ある者―』―舞台はローマ―
お芝居『アウグストゥス ―尊厳ある者― 』は、紀元前46年のローマが舞台。
人物相関図に登場人物の関係が掲載されていますが、柚香さん演じる主人公のガイウス・オクタヴィウスは専科の夏美ようさん演じるガイウス・ユリウス・カエサルの大甥です。
オクタヴィウスはローマ初の皇帝になったオクタヴィアヌス帝のことですが、名前が何とも読みづらいですね。
スカイステージのタカラヅカニュースで稽古場情報が放送され、ご覧になった方も多いかと思います。
ヒロインの華優希さん演じるポンペイアと柚香さんオクタヴィウスの関係性がどのように描かれるのがすごく楽しみですね。
華さんはこの公演で退団されるので、ヒロインらしいヒロインを演じてほしいですし、柚香さんとのお芝居をたっぷり見せてほしいなと願っているのですが…。
他にアントニウス、ブルートゥスなど歴史上の有名な人物が出てきますが、華さんと同じくこの公演で退団される瀬戸かずやさんがアントニウス役とのこと。
最後の公演ですし、アントニウスは花男らしい瀬戸さんの持ち味を生かせるお役になりそうですね。
配役を知って残念に思ったのが、花組副組長で瀬戸さんと同期でもある男役の冴月瑠那さんがクレオパトラの侍女の役だったことです。
冴月さんもこの公演でご卒業されますので、その最後の公演となるお芝居で何故女役にキャスティングされたのか、頭の中に?マークが浮かびました。
男役にしかできない押し出しの強い女性の役なのかもしれませんが、それにしても…という感じです。
冴月さんにはぜひショーで男役を存分に楽しんでいただきたいなと思います。
過去作品『暁のローマ』
女役と言えば、専科から出演される凪七瑠海さんも今回、エジプトの女王であるクレオパトラ7世にキャスティングされていますね。
皆さんご存じのように、凪七さんは2009年に月組で上演された『エリザベート』でタイトルロールのエリザベートを演じています。
当時、宙組に在籍していた凪七さんが歌劇団全体のオーディションを経て、長身やスタイルの良さも含め、男役としての利点をエリザベート役に生かせると期待され、結果的に抜擢されたと言われています。
主役のトートを演じたのは当時月組トップスターだった瀬奈じゅんさんで、その瀬奈さん時代の月組で2006年に上演されたのが『暁のローマ』という作品でした。
シェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』を原作に木村信司先生の脚本・演出で、カエサル役には専科の轟悠さんが特別出演、ブルータス役にトップの瀬奈さんという配役。
今回の花組公演と同じくローマ物なのですが、劇中で歌われる『カエサルは偉い♪カエサルは偉い♪』とか『愛している♪愛している♪』などの歌詞の繰り返しが妙に耳に残り、何とも面白くてインパクトがあったなと。
昔、映像で見ただけなので記憶がうろ覚えですが、アントニウスを演じた霧矢大夢さんとオクタヴィアヌスを演じた北翔海莉さんがボケとツッコミの漫才のようなやり取りをしている場面もありましたし。
木村先生のセンスが感じられる作品だったわけですが、ブルータスの瀬奈さんはビジュアル含めやっぱりカッコいいトップさんでしたし、ブルータスの妻、ポルキア役を演じたトップ娘役の彩乃かなみさんは温かさにあふれた素敵な相手役さんでいいコンビだなと感じたことは覚えています。
ローマを舞台にした作品ということで、過去作品の『暁のローマ』の話に脱線してしまいましたが、花組公演『アウグストゥス ―尊厳ある者― 』を田淵先生がどんなストーリーに仕上げられているのか今からとても楽しみです。
花組106期生も初登場
コロナの影響で組配属になった106期生も、1年が経ってしまい、初舞台後、組配属になっても、なかなか舞台に立つことができなかった花組の106期生もすでに研究科2年になってしまいましたが、ここで、初めての登場となりますね。
皆さんはどのような期待をお持ちでしょうか?
研究科2年生が初登場となり、その上、退団者も多いので、花も実もある愛の感じられる作品になりますように。