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トップ娘役の組替えは異例?

宝塚歌劇についての雑記

宝塚歌劇団花組は『アウグストゥス-尊厳ある者-』/『Cool Beast!!』。

残念ながらこちらの公演は宝塚大劇場での公演は中止となってしまいました。
この公演はトップ娘役の華 優希(はな ゆうき)さんの退団公演となっています。

そして、華さんの後継を務める予定となっているのが、華さんと同期生である星風まどか(ほしかぜ まどか)さんです。星風さんは現在、専科の所属となっていますが、2月21日までは宙組のトップ娘役でした。

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驚きを呼んだ星風まどかさんの組替え

宝塚ファンになってまだ数年の人は、「トップ娘役が組替えなんてアリ?!」と驚かれたことと思います。

では、過去に同じような事例があったのか、こちらの記事で振り返ってみることにしましょう。

近年では過去に4名の前例あり

まず簡単に、前例の4名のトップ娘役さんをご紹介します。

花總まり(はなふさ まり)さん

1994年(雪組) 一路真輝さんの相手役としてトップ娘役就任

1996年(雪組) 一路さんが退団、高嶺ふぶき(たかね ふぶき)さんの相手役就任

1997年(雪組) 高嶺さんが退団、轟 悠(とどろき ゆう)さんの相手役就任

1998年(宙組) 雪組から宙組に組替え、姿月あさと(しづき あさと)さんの相手役就任

2000年(宙組) 姿月さんが退団、和央ようか(わお ようか)さんの相手役就任

2006年(宙組) 和央さんと共に退団

月影 瞳(つきかげ ひとみ)さん

1997年(星組) 麻路さき(あさじ さき)さんの相手役としてトップ娘役就任

1997年(雪組) 星組から雪組に組替え、轟さんの相手役就任

2002年(雪組) 退団(轟さんは専科へ異動)

檀れい(だん れい)さん

1999年(月組) 真琴つばさ(まこと つばさ)さんの相手役としてトップ娘役就任

2001年(専科) 真琴さんが退団、檀さんは専科へ異動

2003年(星組) 星組へ組替え、湖月わたる(こづき わたる)さんの相手役就任

2005年(星組) 退団

白羽ゆり(しらはね ゆり)さん

2005年(星組) 湖月わたるさんの相手役としてトップ娘役就任

2006年(雪組) 湖月さんの退団と共に雪組へ組替え

2006年(雪組) 水 夏希(みず なつき)さんの相手役就任

2009年(雪組) 退団

元の相手役健在での組替えは24年ぶり

過去を振り返ってみると、トップ娘役でも組替えの可能性があるということが分かりますね。

しかも、相手役となるトップさんの退団日やトップ就任日などの兼ね合いで、娘役さんのほうが一旦専科に異動して就任日を待つ、という措置が行われることも過去にありました。

つまり、星風さんの今回の動きは決して「前代未聞」ではないということですね。

ただ、もともと組んでいたトップさんが退団という訳でもなくそのまま続投される状態で、娘役さんだけが組替え、というのは1997年の花總さんと月影さん以来となりますので、24年ぶりの措置。

なんだか、別れた夫婦がそれぞれ新しい伴侶を見つけた様子を垣間見ているようで、ちょっと戸惑ってしまいますよね(笑)

真風涼帆(まかぜ すずほ)さんと星風さんのコンビはちょうど3年間でしたから、その3年間ずっと宙組を観続けてきたファンにとっては、真風さんは新しいお嫁さんとなった潤 花(じゅん はな)さんと、星風さんは柚香 光(ゆずか れい)さんと愛を育んでいく様子に慣れるまで少し時間が必要かもしれませんね。

しかし、相手が変わるとお芝居も雰囲気もガラッと変わって見えますから、その変化もまた醍醐味。

今年は開催がまだ不明ですが、例年通りだと年末に開催される「タカラヅカスペシャル」にて、真風さんと星風さんが同じ舞台に立つ姿も見られるかもしれません。その「おお~!元コンビ!」という興奮もまたたまらなく嬉しいものです。

実力が高いからこそ、組替えをしてまで複数のトップさんの相手役を務めてほしいという劇団からの要望ですから、星風さんのスキルの高さは劇団お墨付きというわけです。24年ぶりとなった珍しい措置をぜひ楽しんでみてくださいね。