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「夢千鳥」初のディレイ配信で広がる可能性

宝塚歌劇を楽しもう

今年のゴールデン・ウィーク、宝塚歌劇団では元タカラジェンヌたちのエリザベート・ガラ・コンサートも含めて、怒涛の配信ラッシュでした。

政府から「移動の自粛」を求められる以前に、忙しくて家を離れられない日々だった方も多いのではないでしょうか。

特に先日のエリザベート・ガラ・コンサート大千秋楽は、ネットが大盛り上がりでしたね。

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ガラコンのライブ視聴者は36,000人超え

ツイッターのトレンドに次々出てくるお名前に、ドキドキしました。

それもそのはず、小池修一郎先生のご挨拶によると、ライブ配信視聴者は3万6千人超、ライブ・ビューイングの観客は6千人超だったとか。

こんなに大勢の方が一度に見る舞台があるのかと、驚きました。

宝塚ファンの多くは、成人女性です。

休日の午後一時からという、家庭持ちにはなかなか落ち着けない時間にもかかわらずこの人数。

どれだけ多くの方から宝塚が愛されているかの一端が、見えた気がします。

「夢千鳥」で宝塚初のディレイ配信

ゴールデン・ウィークが明けた5月8日には、「夢千鳥」で宝塚初のディレイ配信が行われました。

「夢千鳥」は4月22日から25日までの公演が行われ、26日からの中止でした。

バウホール公演ということもあり、「出島小宇宙戦争」のように、いつもより早めにタカラヅカ・スカイ・ステージで放送されることを期待していました。

それがまさかの、無観客収録のディレイ配信です。

本当に宝塚は、ファンにどれだけ「ステイ・ホーム」させる気でしょうか!
もちろん大歓迎です。

ポスターを拝見したとき、開いた胸元にドキドキし、大人の色気を見せつける和希そらさんにため息がこぼれました。

それがスカイ・ステージを待たずに拝見できるとは、嬉しい限りです。

なぜディレイ配信に?

初のディレイ配信は、今回あまりに配信が多すぎるため、他作品と被らないようにするためなのか。

それとも実験としてのディレイ配信なのか。

それはわかりません。

それでも「宝塚にディレイ配信は向いているのでは?」と思いましたので、これからは積極的にディレイ配信して欲しいという願いを込めて、書かせていただきます。

もちろん観劇は生に限ります。

百歩譲ってもライブ配信までしか許容できないという方も、多くいらっしゃることは承知しています。

ここから先は大いに私見が含まれますので、ご理解のある方だけお読みください。

最後までお付き合いいただければ幸いです。

ディレイ配信とは何か?

まず「ディレイ配信とは何か」について、お話したいと思います。

簡単に言えば、ライブ配信同様に収録した映像を、時間を遅らせて配信するシステムです。

ほぼ編集はありませんので、ライブ配信感覚で映像を楽しむことが出来ます。

「ディレイでは生の感動が薄れるのでは?」と思われる方も多いと思いますが、スポーツ中継で多く行われている放送方法です。

サッカーや野球など、何が起こるかわからないワクワク感が大切なスポーツでも、多くの方が楽しんでいますので、ライブ感が大きく損なわれることはないと感じます。

生が大切なはずのスポーツで、なぜディレイ配信が行われるのか。

それは日中行われることが多いスポーツを、多くの人が見やすい時間に放送するためではないかと言われています。

「夢千鳥」も19時からと、他の配信より少し遅めの時間に設定されています。
収録された時間は、わかりません。

それでも配信は、本来なら普段の公演と同じ18時半からでもいいはずです。

他の配信と合わせたほうが、観る側の混乱も少ないでしょう。

ですがファンのために、わざわざ19時からにしてくれているのではないでしょうか? そう推測しました。

前述しましたが、宝塚ファンの多くは成人女性です。

仕事や子育て、介護などで日中はなかなかゆっくり出来ない方も多いことでしょう。

一度劇場に出かけてしまえば、そこは夢の世界です。

全神経を傾けて観劇することが出来ます。

しかし家で観る配信では、なかなか集中が難しい場面もあると思います。
主婦の方ならば、19時からですと家事を早めに片付ければ、ひと段落できる方が多い時間です。

会社員の方も18時半帰宅は微妙だけれど、19時なら帰宅出来るという方も多いのではないでしょうか。

生の観劇が出来ない今、一人でも多くの人に舞台をじっくり楽しんで欲しい。

そんな宝塚の思いが、30分遅らせた19時という時間設定に、感じられる気がします。

多くの人が落ち着いてみるためには、配信時間は少し遅めがいい。

生徒さんやスタッフさんのことを考えれば、公演を遅くするのは得策ではない。

そのどちらも叶えてくれるおいしいとこ取りが、ディレイ配信だと思います。
ライブ配信ではないですが、これまで通りファン同士で盛り上がることは出来るのもいいですね。

実は私、ライブ配信中にツイッターを使うという発想がなかったので、最初はトレンドの盛り上がりに驚きました。

「愛ちゃんの死」がトレンドに上がったとき、気づいたのは配信終了後の時間でしたが「愛ちゃんって誰?」と思ってしまったぐらい疎かったのです。

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ライブ配信に並行してタイムラインを読むのも楽しいですし、盛り上がった気持ちを呟いて誰かと共有できるのは、ワクワクしますね。

自分が見られない回でも、時折ツイッターを覗いて、皆様の喜びの声を読む楽しみがありました。

これは配信ならではの新しい楽しみ方なのだと、気づかせていただきました。

配信を観る方が多くなれば、呟く方も増えます。

男役さんのカッコよさを、娘役さんの可憐さを、宝塚の素晴らしさを多くの人に知ってもらえる機会が増える。

こんなに素敵なことはありません。

今回のディレイ配信は、ライブ配信同様にその時間しか見られません。

同じ時間に、皆がほぼ同じ映像を見ることになります。

これまで同様、一体感をもって盛り上がることが出来ますね。

それは素晴らしいことなのですが、欲を言いますと追加で欲しい機能があります。

ディレイ配信では観劇できる時間に少し余裕があったり、巻き戻しや早送り機能が使えるものもあったりと、ライブ配信にはない嬉しいサービスが利用できるケースがあります。

お子さんがいる方ですと、鑑賞中に声をかけられて画面から目を離してしまうケースもあるでしょう。

そんな時は巻き戻しや早送りがあると、便利ですね。

お勤めの方ですと、ギリギリで間に合わなかったという場合もありますから、追っかけで観られると助かります。

もちろん「大好きなスターさんの今の華麗すぎる仕草を今すぐもう一度観たい!」という欲張りな願望にも応えてくれます。

いずれ柔軟な対応がされると嬉しいのですが、今はまだ贅沢な望みですね。

まずはディレイ配信への挑戦に感謝したいと思います。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。