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華優希さん~最後に花組100期 同期と共に~

宝塚歌劇についての雑記

現在、東京宝塚劇場で上演中の花組公演『アウグストゥス―尊厳ある者―』『Cool Beast!!』。

いよいよ7月4日に千秋楽を迎えるこの公演は花組トップ娘役、華優希さんの退団公演でもあります。

お芝居が魅力的な娘役さんなので、もっと色々なお役を観てみたかったですし、ご卒業は本当に寂しい限りです。

先日発売された歌劇6月号と宝塚グラフ7月号には華さんのサヨナラ特集が掲載されていました。

歌劇の送る言葉を読むと、華さんが周りの上級生や先生方から愛されていることがよくわかります。

歌劇の「同期座談会」は個人的に一番読み応えがありましたし、花組100期の仲睦まじい様子を知ることができて嬉しくなりました。

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歌劇6月号サヨナラ特集~同期座談会~

歌劇·宝塚グラフのサヨナラ特集では、娘役トップの場合は大抵宝塚グラフの方で男役トップスターとの対談が掲載されます。

華さんもグラフの方でコンビを組む花組トップスターの柚香光さんとサヨナラ対談されています。

歌劇のサヨナラ特集の対談相手は誰だろうと思っていたら、華さんは花組の同期生6名をリクエストしていました。

ちなみに前任の仙名彩世さんも歌劇のサヨナラ特集では花組同期と座談会をされていました。

その前の花乃まりあさんは当時花組の男役2番手·3番手だった芹香斗亜さんと柚香光さんとお話されています。

このコロナ禍もあり、普段、華さんも同期の皆さんも全員でゆっくりお話しすることは難しかったでしょうから、今回の座談会が実現して良かったですね。

座談会では、今やプロみたいにヘアアレンジをする華さんが予科生の頃はお団子も三つ編みも上手じゃなかったこと、余興の時はいつも体を張ってオチも担当していたことなど、懐かしい音楽学校時代から今に至るまでの華さんのエピソードを皆で楽しく語っています。

優しい同期

同期の皆さんのお話の中で共通することは、

華さんは普段から絶対弱音を吐いたりせず、芯が強くて、努力家だということです。

実際、落ち込む時があっても人に気付かれないように頑張っていたそうですが、そんな華さんの様子に気付いて、いつも気遣ってくれたのが同期の和礼彩さんでした。

「気付いて声をかけてもらえることが嬉しかった」と座談会で華さんは素直に口にされていました。

和さんが優しく話を聞いてくれて、華さんは救われることが何度もあったと感謝されていました。

華さんにとって和さんはとても安心できる存在だったのですね。

同期のさりげない心遣いが厳しいお稽古や日々の公演を乗り越える力にもなっていたのかなと感じました。

家族のような存在

泉まいらさんとは受験生時代から音楽学校時代も含め何かとご縁があり、喧嘩したこともたびたびあったそうで。

ある全国ツアー公演の時に泉さんは急遽髪飾りを着けることになったのですが、持ち合わせがなく困っていました。

すると、次の日に華さんがカメオのついた青いリボンの飾りを作ってきてくれたそうです。

泉さんはすごく嬉しかったとその時のことをお話されていました。(『CASANOVA』の時、聖乃あすかさんに「絶対返してね!」と言ってその髪飾りを貸したことがあるそうです。ずっと大切にされているんですね!)

同志から家族のような存在になり、尊敬できる相手だと泉さんは華さんのことをおっしゃって、涙ぐまれていました。

華さんの方も泉さんがいつも味方でいてくれたことが有難かったと。

泉さんに甘えてしまっていたとおっしゃっていましたが、気心が知れた泉さんが近くにいてくれて、華さんもさぞかし心強かったでしょうね。

花組100期の絆

そして、同期娘役の音くり寿さんと糸月雪羽さん。

可愛い花組の三人娘は互いに切磋琢磨しながら、花娘としての意識を常に持ち、励まし合ってきたようです。

三人でいっぱいふざけ合ったのも楽しかったと華さんは笑っていました。

これまで同期として娘役トップになった華さんを見守る中で、公演ごとに成長される華さんの姿をお二人が誇らしく思っていたことが座談会でも伝わってきました。

『CASANOVA』新人公演(ベアトリーチェ役とダニエラ役)が華さんも音さんも互いのお芝居で一番思い出に残っているというのも興味深いです。

期の長としてみんなを引っ張ってきた音さんの存在の大きさについても華さんは触れていますし、糸月さんのことは優しさの中に強さがあるとおっしゃっていて。

一ノ瀬航季さんと聖乃あすかさんも華さんが色々乗り越えていく姿に刺激をもらってきたそうで、お二人とも華さんの退団を寂しいと涙ぐまれていたのが印象的でした。

同期男役の皆さんの方が涙もろい印象で、娘役の3人は肝が据わっていて清々しい感じなのが宝塚あるあるで微笑ましかったです。

共に競い合ったり、励まし合ったりして過ごしてきた仲間への愛情と尊敬の気持ちが感じられるすごくいい座談会でした。

華さんから同期の方お一人お一人への感謝の言葉にその思いの深さを感じました。

最後に

今回の座談会を読んで、華さんが大切な同期の皆さんに思いを伝える場を持つことが出来て良かったなとしみじみ思いました。

(歌劇「話の小箱」のページには座談会のはみだしトークが載っていて、楽しいし、笑えますよ!)

華さんには千秋楽まで同期の皆さんや花組生との時間を大切に過ごしていただきたいです。

無事に最後まで駆け抜けられますように!