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花組全員で走り抜けた東京公演と華優希さよならショー

宝塚歌劇を楽しもう

宝塚歌劇団花組東京公演ドラマヒストリ『アウグストゥスー尊厳あるものー』、パッショネイト・ファンタジー『Cool Beast!!』の千秋楽、そして娘役トップ華優希さんのさよならショーが無事花組全員で走り抜けることができました。

ここからは個人の見解などが含まれますので、苦手な方はご遠慮ください。

ネタバレも含まれておりますので、ご注意ください。

ご理解のある方だけ、最後までお付き合いくださいますようお願いします。

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肩で語れる男役・瀬戸かずや

コロナの影響で連日いつ中止になってもおかしくない中、花組の組子全員で千秋楽まで完走できたことは、前回の公演中止や無観客での公演を経験した花組生としては本当に感慨深いものがあったと思います。

ファンの一人としては、あきらさん(瀬戸かずや)をはじめ、はなちゃん(華優希) たち退団される方を思うと、胸にこみあげてくるものがありました。

以前書いた記事をお読みの方はなんとなく察しがつくと思いますが、筆者である私はあきらさんこと瀬戸かずやさんが大好きです。

今でこそ『肩で語れる男役』として有名ですが、あの宝塚の才能と美しい美貌を持った人たちの中で、18年間も努力し続けることは大変なご苦労があったと思います。

それをファンである私たちに一切見せないその姿は私の胸を熱くします。

2021年7月4日、いつものように花組トップ柚香光さんの声で幕を開けたアグトゥトスー尊厳あるもの、会場は白い服に身を包んだファンに見守られながらその幕が開きました。

今回のあきらさん(瀬戸かずや)の役は、古代ローマで一兵士から成りあがった軍人のアントニウスです。

まるであきらさんの宝塚人生と重ねるような男らしい役どころで、有終の美を飾るのに相応しく、演じている姿も最後まで凛々しく男役の鏡でした。

最後に非業の死をむかえる役でしたが、物語の終わりに花組トップのれいちゃん(柚香光)が演じた主人公のオクタヴィウスがローマ皇帝になるのを見守るシーンは、まさにトップを支えてきたあきらさんが、今後は花組を見守っていく姿と重なり涙がでました。

そして第二幕の『Cool Beast!!』ではれいちゃん(柚香光)との妖艶な大人のラストダンスがいつにもまして何とも言えない色気を醸し出し、気合の入ったキレッキレの決めポーズに痺れました。

二人のキスシーンは、何度見ても心臓が止まりそうなくらいときめきました。

れいちゃん(柚香光)の相手役を今できるのは、あきらさん(瀬戸かずや)しかまだいません。

そしてはなちゃん(華優希)のさよならショーが始まり、あきらさんのソロの番がきたとき、これが本当に最後だと思いグッときました。

このショーの準備中に読まれたあきらさんのお手紙も、18年間2番手になるまでの険しい道のりの心情を語られており、宝塚の花組の中で努力し続けた最後のお姿をみると、頭が下がる思いでいっぱいになりました。

ショーの最後は、はなちゃん(華優希)が大好きな『はいからさんが通るの大正浪漫恋歌』をあきらさんは演じた青江冬星として歌われ、この曲が楽しく明るい雰囲気のまま華やかに幕を閉じました。

そのあとの燕尾服姿の退団者の方たちの挨拶も、あきらさんを始め皆さん凛々しく、悔いのない宝塚人生を走り切ったお姿は本当に美しかったです。

そして何より今回は観客席にファンの私たちがいたことです。

宝塚大劇場の千秋楽では、緊急事態宣言が出たため、無観客公演になってしまったので拍手を直接送ることができなかった分、東京公演では大きな拍手を何度も送りました。

その大喝采を浴びたあきらさんたちにとって、一生心に残る思い出になってくれたら、こんなに嬉しいことはありません。

あきらさんが退団されてとても寂しいですが、あきらさんが花組に残された『肩で語れる男役』をこれからも数多くの男役さんたちが引き継いでいくと信じ、これからも花組を応援していきたいと思います。