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宝塚大劇場来場者3000万人達成!星組公演『柳生忍法帖』観劇レポート

宝塚歌劇についての雑記

宝塚歌劇ファンの皆さん、こんにちは。

今日は、星組公演『柳生忍法帖』の観劇レポートをしたいと思います。

※ここからはネタバレ、主観的な感想を含みますのでご注意ください。

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観客席は平日でもほぼ満席!来場者数もついに3000万人達成!

この公演のチケットの発売当初は、コロナの緊急事態宣言が解除されたにも関わらず、売れ行きが良くありませんでした。

しかし公演に行ってみるとほぼ満席。

原作ファンと思われる男性客も結構いて、雪組のシティハンターのような盛況ぶりです。

10月15日の13時公演では、宝塚大劇場来場者数3000万人を達成し、終演後のカーテンコールでこっちゃん(礼真琴)が感謝の挨拶をしたのも記憶に新しいですね。

それにあいちゃんこと、愛月ひかるの退団公演でもあるので、やっぱりムラ(宝塚大劇場)で観劇したい人が多かったのではないでしょうか。

トップの礼真琴はカッコいい!

この公演の見どころは、やっぱり星組男役トップスターのこっちゃんこと、礼真琴の殺陣が最高にカッコいいです。

正直観劇前は、女性に悪事を働く藩主たちに復讐する話しに興味がありませんでした。

しかし公演が始まるとすぐに美しい歌声が劇場に響き渡りました。

そして娘役トップみみちゃんこと舞空瞳が、ゆら役の妖艶で艶やかな姿で登場し、物語が始ます。

男役スターたちも、戦衣装や和服姿に身を包み颯爽と登場し、観客を引き付けます。

不思議な力を持つ芦名銅伯のあいちゃん(愛月ひかる)とその一族役の瀬央ゆりあと綺城ひか理に注目!

『柳生忍法帖』というだけあって、あいちゃん(愛月ひかる)演じる芦名銅伯は、不思議な力でお家再興のため長らく生きているという設定です。

簡単に説明すると、かつて会津の土地を納めていたあいちゃん(愛月ひかる)率いる芦屋家は、その不思議な力を使って、会津藩主に女性を無理矢理さらい献上し続けるという、自分勝手な人物です。

でも、艶やかでカラフルな和服姿が悪だけど憎めないカッコ良さがあります。

そしてあいちゃんこと芦名銅伯に仕える、漆戸虹七郎役のせおっち(瀬央ゆりあ)と、鷲ノ巣廉助役のあかさん(綺城ひか理)の衣装は、悪役に見せるため着物を着崩しているので、悪者だけどイケメンに見え、胸キュンしてしまいました。

そしてこの2人の殺陣もこっちゃん(礼真琴)並みの刀裁きで、復讐に燃える堀一族の女たちの強敵として立ちはだかるところも強敵らしくてよかったです。

特にあかさん演じる鷲ノ巣廉助が、素手で戦うシーンもあり、女性相手ではありますが多勢に無勢の中、男一人で戦うシーンは必見です。

もちろんせおっちとあかさんは、悪役なので退治されてしまいますが、最後まで目が離せません。

芦名家再興に執着しなければ、みみちゃん(舞空瞳)とこっちゃん(礼真琴)が結ばれたのに

退団公演であるあいちゃん(愛月ひかる)の役は、この物語に執着の愚かさを説く重要な役どころです。

しかもあいちゃんなら本当に出来そうと思える、魔術を使って長生きしながら芦名家の再興をさせようとしています。

もちろん、あいちゃん演じる芦名銅伯も腕の立つ剣士なのですが、再興の仕方が娘であるゆら(舞空瞳)を会津藩主の殿様に差出し身ごもらせ、芦名の血を残すという方法。

なのでみみちゃん演じるゆらは、こっちゃん演じる柳生十兵衛を慕いながらも、好きでもない男性の子供を身ごもっている、宝塚としてどうなのだろうという設定。

最後はこっとん演じる柳生十兵衛を庇って死んでしまいます。

もちろん亡くなる寸前に柳生十兵衛から口づけをもらいますが、全公演のロミオとジュリエットとは違い、何とも後味が悪い2人の結末でした。

こっとんが最後幕引きの時に、かっこよく退場してくれたので何とか救われましたが、やっぱり私は、ロミジュリのような物語を今後の星組公演で期待します。

物語の情報量の多さに初見だと大変かも。。。

『柳生忍法帖』は登場人物が多く、原作を読んでいない方は、情報量過多になり、話しについていくのに必死になってしまう可能性があります。

それを物語るかのように、公演パンフレットには細かく登場人物の紹介が載っていました。

これからご観劇される方は、原作の小説をお読みになることをお薦めします。

次回は第2幕のロマンチック・レビュー『モア―ダンディズム』についてレポートします!

花組から始まったダンディズムシリーズは、こっちゃん率いる星組が大人の色気をカラフルに、そして切ないシーンもある素敵なショーでした。

次回『モア―ダンディズム』についてレポートしますので、観劇された方もまだの方も一緒に、楽しくこのショーについてお話ししましょう。