宝塚歌劇団に入団するには、まずは宝塚音楽学校に入学しなければなりません。
応募資格には「容姿端麗で、卒業後宝塚歌劇団生徒として舞台人に適する方。」という項目があり、タカラジェンヌを夢見る少女たちはダンスや歌の稽古など様々な努力を重ね、毎年約40名の生徒が入学します。
入学後は宝塚歌劇の舞台に立つための授業をみっちり行い、芸の道を極めていきます。
音楽学校なので当然試験があり、その成績は劇団に入団してからも影響されるのでとても重要視されています。
歌・ダンス・芝居と三拍子がバランスよく備わっていてこそ舞台人だと言えますが、もちろん得意不得意もあります。
ピヨピヨとした下級生時代から、成熟したスターとなってメキメキと力を付けて舞台に立っている姿を見られるようになった日には胸がいっぱいになります…。
ご贔屓の成長を日々感じられるからこそ、応援のし甲斐がありますよね♡
たくさんの努力を重ねてきたタカラジェンヌの皆様ですが、今回は「歌唱力が上がったと感じるタカラジェンヌ」をご紹介していきます。
(一ファンの私見ですので、ご了承くださいませ)
花組・柚香光さん
現・花組トップスターの柚香光さん。
圧倒的なビジュアルの美しさ、表現力豊かなダンスが彼女の持ち味です。
そんな光さんの歌声は声質の問題が大きいと思いますが正直、厳しいものがありました。
音程がずれているわけではないけれど、聞き取りにくいなぁと感じる部分がありました。
光さんに限らず、歌劇団なのだから歌えなきゃだめでしょうと思っています。
ですが、きっと歌唱力が課題であることはご本人が一番承知していることでしょうし、努力していないわけがありません!
「A Fairy Tale-青い薔薇の精-」では安定した低い声が出るようになったと感じましたし、緩やかではありますがご本人比でしっかり成長されています!
トップスターになるには歌・ダンス・芝居の三拍子が揃っていなきゃなれないのでは?と思う方もいらっしゃると思いますが、光さんには先述した絶対的な強みがあるのでここまで上り詰めることができたのではないでしょうか。
また、相手役の星風まどかさんは歌唱力がとても高い方ですし、水美舞斗さんや永久輝せあさんも歌で支えることができます。
賛否両論あるとは思いますが、足りないところはフォローし合い、支え合えるというのが宝塚歌劇の美しい部分だと私は思っています。
雪組・朝美絢さん
あーさは雪組に組替えしてから、低い声が出るようになったと感じています。
女性は声帯の作り的に声が高い人の方が多いと言われていますが、男役は声が低くてなんぼです。
きっとあーさも元々は声が高い方なんだろうなと思っていますが、月組時代は芝居声も歌声も可愛らしさがありました。
ですが、雪組へ組替え後の「壬生義士伝」あたりから、安定感のある低音が出るようになりました。
当時のトップコンビ望海風斗さん・真彩希帆さんの影響で雪組生の歌唱力が上がっていると話題になりましたが、あーさも影響を受けたお一人なのでしょう。
「あーさってあんなに男声だったけ?」と一緒に観劇した友人と驚いた記憶があります。
現在は雪組2番手として、今まで以上に存在感が増していますが、宙組から組替えした和希そらさんとの化学反応もとっても楽しみです♪
宙組・芹香斗亜さん
2番手時代最長記録を更新中のキキちゃん。
今ではすっかり歌うまジェンヌさん認定をされていますが、下級生の頃は「キキの危機的状況!」と上級生に言われて特訓の日々だったほど、歌唱力が不安定だった時期がありました。
この上級生というのが当時花組に在籍していた朝夏まなとさん・望海風斗さん。
お2人とも歌うまジェンヌさんです。
キキちゃんが花組へ組替えしてきた当時、花組には歌唱力の高い人が多く在籍していました。
ご本人の努力もあって、花組2番手に就任してからは歌唱力を心配する声は徐々に少なくなっていったように思います。
宙組へ組替え前の「ハンナのお花屋さん」では物語の世界にぐいぐい引き込む表現力に圧倒されました。
宙組はコーラスが強みの組ですが、今ではキキちゃんが歌うまの先陣を切って宙組を支えています!
いかがでしたか?
新型コロナウイルス感染拡大により、宝塚歌劇の舞台も大打撃を受けていて生徒の皆さんもファンの皆さんも辛い状況が続いていますが、この状況下だからこそ出来る応援や届けられる想いがたくさんあると思います!
これからも一緒に宝塚歌劇を応援し続けましょうね!!