スポンサーリンク

「王家に捧ぐ歌」千秋楽レポ

宝塚歌劇についての雑記

2月27日、初日を遅らせ始まった星組御園座公演『王家に捧ぐ歌』ですが、無事幕を下ろすことができました。

26日のライブ配信でご覧になられた方も多いと思われますが、私は有難い事に、その千秋楽を観劇することが叶ったので、その感想を書かせていただこうと思います。

今回もまた、個人的意見で書かせて頂きますのでご理解下さい。

先ずは、木村信司先生には感謝を申し上げたい(笑)

よくぞ!ここまで変えてくれた!!と(笑)

そして、配役も、今『王家に捧ぐ歌』を公演するならこれ以上ない!完璧!
(上から目線で失礼します。先行画像でざわついてしまい申し訳ありませんでした。)

当初、いろいろ話題になっていましたビジュアルですが、私は個人的にはこれまでの『金ピカピカピカ』よりも、ずっとずっと好きです。

基本、白と黒・・・時々金。

と言うのが今回の感じなでしょうか?

スポンサーリンク

礼真琴

そんなビジュアルの中、やはり、こっちゃん(礼真琴)の歌は耳に心地がいいですね。

低音も優しい響きで、何を言っているのかよく分かるので、物語が入って来やすいのです。

予習のために、初演・再演と録画したもので観てはいたのですが、改めて『ああ、そういうことか!』という場面にいくつか出くわしました。

今更?と思われる方がいらっしゃると思うのですが、それくらい入って来やすいんです。

そんな、こっちゃんの声に包まれに行ったのですが、いやはや・・・こっちゃんだけでなく、星組みんなとまりん(悠真倫)さんの歌声に全身包まれて参りました。

学年がいかない生徒さんは、千秋楽で気持ちが前のめりなのか、感情が入りすぎたのか、前日にはきちんと歌えていた場面で、ところどころ揺れる部分もあったりして、別な意味でドキドキしました。

舞空瞳

私が心配していたのがなこちゃん(舞空瞳)だったのですが、その歌の成長にビックリ、さすが首席、さすが「組一番の根性の持ち主」ですね、公演毎、こっちゃんに負けず限界を超えて来られるのです。

その、思いが詰まった『アイーダの信念』には思わず涙しました。

先にも述べたように、今回の主要な配役は、全てハマリ役と感じました。

悠真倫

特に『ファラオは、チャル(箙かおる)さん』という概念をぶち壊してくれたのがまりんさん(悠真倫)。

新たな『まりんファラオ』の大きな愛に劇場が包まれたような、慈悲の心が充満した空間になりました。

今後『王家に捧ぐ歌』がまた上演される機会があれば『まりんファラオ』でお願いします。

輝咲玲央

それから、圧巻はサム(輝咲玲央)さん、アモナスロは一樹千尋さんを蹴散らした感じです(笑)。

『狂った風を装うアモナスロ』と『本当に狂ってしまったアモナスロ』の大げさではない演じ方が、自然な流れだったと感じましたし、イケオジでカッコよかったです。

これまで通りの『鳩ちゃん』との戯れは、手に乗せたエサをついばませるなんてこともしてましたね。

有沙瞳

そして、くらっち(有沙瞳)でなければできなかったであろうアムネリスは、本当に・・・スゴツヨなのです。

全体としては、熱い!星組はやっぱり熱い!!(笑)

まとめ

始めは『礼真琴』が引っ張る構図だったのかもしれませんが、千秋楽には、みんなの歌声や思いが一塊になって、舞台からものすごい熱量のパワーが発せられていると感じました。

終わり間近の『世界に求む』のナンバーは、現在の様々な状況も相まって、観ているこちらも一体となっている空間に、胸が熱なり、心揺さぶられるものがありました。

そして、鳴りやまない拍手。

千秋楽のご挨拶では、いつものこっちゃんに戻ってはおりましたが、モーツァルトでも親子だったことに触れ、『まりんファラオ』と二人でハグする場面も(笑)

『王家に捧ぐ歌』を公演すると決まる前に『世界に求む』を生徒みんなで歌いたいと思っていたことが、その後現実となったということ。

御園座公演では、千秋楽を迎えることなく途中で中止となった月組さんから、今回の星組の千秋楽で幕を下ろすことが出来て、使命を果たせたと感じたことなど、そこには、新人公演の時に挨拶の途中で感極まり泣き出すこっちゃんの姿(笑)はなく、覚悟を持って立っているトップさんの姿がありました。

そして、最後は恒例の『星組パッション!!』を、私も力の限り、握り拳を天に突き出してきました(笑)

今回の『王家に捧ぐ歌』は、今までになく物語に没入できるものになっており、初演・再演をも凌ぐ公演だったのではないかと感じた千秋楽でした。