3月21日から梅田芸術劇場で公演された花組公演「TOPHAT」!
本日千秋楽です!!花組さん、別箱といえども、1公演も休演なしで、千秋楽を迎えることができた!というだけで、なんだかホッとします。
そんなコロナに振り回された花組さんだったにもかかわらず、コロナ禍に笑いとハッピーを届けてくれた花組らしいラブコメディを届けてくれました。
今回は「TOPHAT」の観劇レポートお届けしたいと思います!
会場が沸いた95期トリオ
今回の公演には、専科より95期生の輝月ゆうまさんが出演されています。
輝月さんの役どころは水美舞斗さん演じるホレスの付き人、ベイツ。
絶妙な間の使い方とコミカルな動き、ずしっと構える独特な雰囲気が魅力のキャラクターです。
輝月さんはさすが専科と言わんばかりの圧倒的な存在感で、セリフを発さなくても登場しただけで会場から笑いが起こるほどでした。
柚香さん、水美さんとの絡みどころも多く95期ファンにとってはたまらない並び!
3人それぞれが積み上げてきたキャリアを発揮し、阿吽の呼吸の演技を見せてくれました。
会話の中で自然に生まれるアドリブや、同期の信頼があるからこそできる掛け合いが大変面白かったです!
帆純まひろさんの新境地を見た!
観劇前から大変気になっていたのが、帆純さん演じるアルベルト・ベティーニ。
星風さん演じるデイルの専属ファッションデザイナーという役どころで、どうやらいつものホッティーではないらしい!との情報のみを得て観劇に挑みました。
そしていざ舞台の幕が上がるとびっくり!帆純さんってこんな3枚目のお役もできるんだ…!と、とにかく驚きの連続。
帆純さんといえば新人公演でも重要な役どころを演じてきておられましたし、爽やかで正統派な男役のイメージが強いですよね。
そんなイメージを覆す、振り切った演技に帆純さんの隠れた才能を見られた気がします。
いい意味で「ちょっと気持ち悪い!」と思ってしまうような片言の日本語とナルシストな雰囲気、無理やりデイルに結婚を迫る様子など…アルベルトの出演シーンはどれもクスっと噴き出してしまうものばかりでした!
ホテルの一室での生着替えショーは、かなりの見せ場で会場も大盛り上がり。
日替わりで変わるパジャマ姿に笑わせてもらいました!
これからの帆純さんが楽しみになった、愛すべきキャラクターだったと思います。
サブカップル!水美舞斗×音くり寿夫婦が愛おしい
見所の一つでもある水美さん×音さんの夫婦模様。
音さんの登場は2幕からですが、1幕で水美さん演じるホレスが、ジェリーに「結婚とは自分の家が自分の家じゃなくなることだ」と話していて、音さん演じるマッジはよほど気が強い女性なんだろうと想像をしながら2幕に挑みました。
音さんの変幻自在な役作りにはいつも驚かされますが、その演技力は今回も圧巻でした。
プライドが高く、お金遣いが荒いゴージャスな雰囲気を見事に再現。
クセの強い役や個性的な役もなんなく自分のものにしている音さんに、驚きと尊敬の気持ちでいっぱいになりました。s
そして、大好きなシーンが2幕後半にホレスとマッジが歌う「OUTSIDE OF THAT I LOVE YOU」の場面!
「あなたが歌う歌キライ」「きみのマニュキアキライ」と嫌なところを並べつつも、結局は「それ以外はI LOVE YOU」と愛を伝えあう2人が本当に愛おしく、「もっと素直になって!」とついつい口を挟みたくなるお似合いカップルでした。
今回も相性ピッタリな演技と歌声、そして圧巻のダンスを見せてくれた柚香さんと星風さん!
星風さんが柚香さんの頬を叩くたびに「時が戻せたら…」と思ってしまったり、勘違いしたまま惹かれあい、雨の中でタップダンスを踊る美しさに見入ってしまったり…。
色んな2人の表情を堪能でき、やっぱりれいまど最高!と思わされる公演でした。
常にハイテンションのシーンが続き、ご本人たちはとっても大変だったと思いますが、別箱公演だけなんてもったいない!と思うほどの完成度でした。
花組×海外コメディの相性の良さを再確認したので、柚香さんがトップスターのうちに、大劇場でもハッピーな海外コメディを見てみたいなと思いました。
今後の花組公演も楽しみにしています!