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宝塚歌劇団になくてはならない存在・音くり寿

宝塚歌劇を楽しもう

100年以上続く伝統のある宝塚歌劇団。

いつのタイミングで入団された方であってもとても素敵ではあるのですが、やはり記念すべき年次に入団された方というのは記憶にも残りやすいですし注目も一層ありますよね。

宝塚歌劇団にて近年で個人的に最も記憶に残っているのは100年という区切り。

豊作の年と表現しても過言ではないくらいスター揃いな100期生の皆さん。

トップには奇しくも同じく花組で星風まどかさんと華優希さんが就任されておられました。

お2人の他にも新人公演主演経験者には聖乃あすかさん・風間柚乃さん・極美慎さんが、そしてヒロインには桜庭舞さんと天彩峰里さん、そしてこの度ご退団を発表された音くり寿さんがおられます。

上位の成績で入団され、歌・ダンス・演技とその成績に違わぬ高すぎるクオリティを常に私達に見せてくれた音くり寿さん。

まさかご退団だなんて…とショックのお声も数多く発表時に聞こえてきました。

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音くり寿

そんな音さんのことを改めてではありますが、ご紹介させていただきます。

月組公演『宝塚をどり』『明日への指針』『TAKARAZUKA 花詩集100!!』で華々しい宝塚歌劇団での人生の幕開けをされた音さん。

組回りを経て花組さんへと配属となりました。

可愛い娘役が多いと名高い花組さんでもめきめきと頭角を現し、研3時に『ME AND MY GIRL』にて97期生の城妃美伶さんとダブルキャストにて新人公演ヒロインに抜擢されました。

軽快なメロディが多く、長く宝塚歌劇団でも上演され愛されている作品である上に娘役さんの演じられるキャラクターの中でもかなり個性的であるサリーを見事に演じられたことで改めて脚光を浴びました。

そしてその翌年には現在は宙組2番手さんである芹香斗亜さん主演の『MY HERO』にて現在雪組トップ娘役さんである朝月希和さんとダブルヒロインを務められました。

この作品で東上公演ヒロインをご経験され更には今や2番手さんやトップ娘役さんにまでなっている方々と組むお役を演じられていたことからも劇団からもかなりの期待を寄せられていたことが覗えます。

2018年にはついに『蘭陵王』にて専科の凪七瑠海さんの相手役として初の単独で東上ヒロインにも抜擢。

凪七さんと言えば音さんと同じく歌にダンスに演技にと全ての分野においてハイクオリティな正に専科さんに相応しい舞台人としてのエキスパート。

そんな凪七さんのお相手役は多くのプレッシャーもあったかとは思いますが、引けを取らない素晴らしい演技を見せてくださり、改めて音さんの舞台人としての安定感を感じさせてくれました。

憧れのタカラジェンヌさんに花總まりさんをあげておられる音さん。

タカラジェンヌさん同士で優劣をつけることはできませんが、その高い高い理想を掲げておられた音さんも今や娘役さんにとって花組さんにとってそして宝塚歌劇団にとってなくてはならない存在となりました。

とてもとても残念ではあるのですが、残りの宝塚歌劇団でのご活躍とこれからの道が輝かしいものであることを心から願っています。