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雪組「蒼穹の昴」娘役退団者に見せ場を!

宝塚歌劇についての雑記

宝塚歌劇団雪組の退団者が先日発表されました。

・千風 カレン さん
・朝月 希和 さん
・羽織 夕夏 さん
・花束 ゆめ さん

上記4人の生徒さんが、2022年12月25日付けで退団されます。

朝月さんの退団は、事前に発表済みですね。

一本物での退団は、ショーのようにわかりやすい見せ場を作るのが難しく、寂しいものがあります。

しかも今回は、娘役の出番が少ないと思われる舞台です。

なぜこの舞台で娘役さんが4人も……と思わざるを得ません。

「蒼穹の昴」のキャストも発表されました。

トップ娘役さんであり、サヨナラショーが予定されているであろう朝月さんを除いたお三方にフォーカスを当て、配役を確認しつつ退団を惜しみたいと思います。

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副組長・千風カレンさん

雪組副組長の千風さんは、組長の奏乃さんとの掛け合いが息ぴったりで、雪組の優しいお父さんとお母さんという感じです。

まだお若い学年ですから、このあと何年も副組長を続けてくださるものと思っていました。

シリアスからコメディまで何でも達者にこなす、頼れる娘役さんです。

宙組副組長であった瀬戸花さんが、5月1日に退団されました。

更に月組副組長の夏月さんが10月に退団されますので、副組長さんの退団が続きますね。

組長さん、副組長さんは、ある程度長く務めてくださった方が組子さんのためでもあると思いますので、とても残念です。

以前、元星組トップスターの湖月わたるさんが、組長になることはトップスターになるより難しいという話をしていらっしゃいました。

組長、副組長さんは、舞台技術だけではなく、人格も優れていなければなりません。

その素晴らしい資格を持った生徒さんが、また一人宝塚から去られることがとても寂しいです。

「蒼穹の昴」では、徳齢役です。

西洋の事情に通じていたことから女官として召し抱えられ、西太后の通訳となりました。母親はフランス人と言われています。

父親が駐仏大使、駐日大使を務めていたのでそれに同行、西洋のマナーにも精通していたそうです。

当時としては、かなり進歩的な女性でした。

賢く美人の役となれば、千風さんにぴったりですね。

徳齢は、モダンダンスの祖と言われるイザドラ・ダンカンにダンスを習っていたそうなので、ダンスの見せ場が用意されているといいな、と思っています。

羽織夕夏さん

羽織さんは歌唱力抜群、目を引くダンス、存在感ある華やかな娘役さんですよね。

いずれ雪娘を引っ張っていく立場になられると思っていました。

羽織さんが下級生を導いてくれる姿を想像してワクワクしていたのですが、それはかなわないのですね。

あの笑顔がもう見られなくなるなんて、残念過ぎます。

羽織さんは容齢役です。

前述の徳齢の妹で、同様に女官として召し抱えられています。

千風さんの妹役ということで、お二人同時の見せ場があるのではないかと、期待しています。

羽織さんはダンサーとしてももちろん素敵なのですが、個人的には歌がとても好きなので、歌でのご活躍があることを願っています。

花束ゆめさん

個人的に残念でたまらないのが、花束さんの退団です。

花束さんは首席入団で本当にお歌が素敵、しかも可愛すぎるので、かならずやトップ娘役さんになってくれるものと思っていました。
退団発表は、衝撃でしかありません。

まだ新公学年ですし、これからますます輝いていくと信じていただけに、「なぜ」と思わずにはいられません。

そしてまさかの、キャストにお名前がないという事態……。

西太后付き女官」が一人増えても、全く問題ないと思うのですが。

「蒼穹の昴」は、原作とは主役が変わりますので、宝塚版はそれなりにストーリーが変更されるはずです。
キャストをよく見ると、光緒帝の皇后の隆裕太后(野々花 ひまり)、側室は珍妃(音彩 唯)だけではなく、姉の瑾妃(沙羅 アンナ)も名前が入っています。

光緒帝の后妃は三人のみ。

つまり光緒帝に関しては、しっかりと描かれるのでしょう。

三人ともお名前が載るなら、隆裕太后付き女官でもよかった気がします。

隆裕太后は西太后の姪で、地味ですが物語を動かす役目を果たします。

ラストエンペラーならぬ「中国最後の皇太后」で、中国国内でも評価の高い人物です。

花束さんと言えば、やはりお歌です。

ここはエトワールが用意されているものと、願っています。

三人を華やかに送って欲しい

お三方とも、素敵な娘役さんです。
退団公演が一本物、しかも男役の比重がどうしても高くなる作品となってしまったのは、残念で仕方ありません。

それでもどうか華やかに、それぞれの魅力を楽しめる舞台であって欲しいと願っています。

本編が無理なら、朝月さんのサヨナラショーで共に輝けるシーンがあったらいいなと、祈っています。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。