本公演が楽しいのはヅカオタにとっては世の条理みたいなものですが、オタク道を突き進んでいくと当然行き着くのは新人公演ですよね!
研7までの新人のみで構成される新人公演。
本公演と比べると経験年数も経験の場の数も、そして総出演数も違ってくるため同じ公演なはずなのに全くの別物のように感じる公演です。
出演しているタカラジェンヌさん達も新人なのですが演出を担当される先生も新人ということでヅカオタにとっては若手のジェンヌさんだけではなく、先生達の才能発掘の場ということになります。
が、先ほど述べたように新人公演は7年目まで。
今年度で新人公演を卒業されるのは102期生になります。(→102期生一覧)
もう102期生が新人公演を卒業と考えると時の流れの速さを感じますね…。
ついこの間100周年記念を祝ってなかったっけ…?と…。
そんな話は置いておいて、今年度で新人公演を卒業される102期生の中で主演・ヒロイン役を射止めた面々を改めてご紹介していこうと思います!
花組
侑輝大弥(ゆき だいや)さん
最終学年である研7で「巡礼の年」にて主演に抜擢されました。
ファンの皆さんにとってもやはり新人公演主演というのは悲願でもあり、そして最後の最後までわからないというドラマ性もあり、この抜擢には涙した方も多かったのではないでしょうか。
公演の長と主演という大役を見事にやり遂げられた姿には頼もしさすら感じました。
月組
彩海せら(あやみ せら)さん
2019年に研4で雪組公演「壬生義士伝」にて102期生初の主演を果たしました。
その後2022年1月26日付けで月組へと組替えとなっています。
かわいらしいビジュアルをお持ちの彩海さんは入団当初から目を惹く存在でもありました。
新人公演主演経験者の組替えということでこれからの更なる活躍が気になるところでもあります。
雪組
咲城けい(さきしろ けい)さん
本公演主演の礼真琴さんにとってもそしてそのファンの皆さんにとっても嬉しいシリーズ続編であった星組公演「めぐり会いは再び next generation」にて主演に抜擢されました。
本役さんにとって大切な作品であり、元々が人気シリーズということもありそのプレッシャーはもの凄い重量であったことと思います。
そんな大役を果たし、本公演千秋楽翌日2022年7月25日に雪組へと組替えとなりました。
星組
天飛華音(あまと かのん)さん
2019年当時トップコンビであった紅ゆずるさん・綺咲愛里さんの退団公演である「GOD OF STARS」で初主演を射止めました。
他の公演でも当たり前にそうなのですが退団公演ともなるとそれ以上に主演の見せ場や出番も多くなるもの。
見事に成し遂げられた後更に2021年に「柳生忍法帖」にて2度目の主演をご経験されました。
1度でも主演を経験されるのは大変な道のりですが2度も…と考えると今後の天飛さんに活躍に目が行ってしまいそうです。
舞空瞳(まいそら ひとみ)さん
既に星組トップ娘役としてご活躍されている舞空さんは2018年花組公演「MESSIAH」にて初ヒロインを射止められました。
その後2019年4月29日付けで星組へと組替えされ天飛さんと同期コンビで「GOD OF STARS」にて2度目のヒロインへ抜擢、同年10月14日に礼さんの相手役としてトップ娘役へと昇り詰められました。
水乃ゆり(みずの ゆり)さん
研3に2019年「霧深きエルベのほとり」にて新人公演ヒロインをご経験されました。
かわいらしいお顔にスラッとしたスタイルをお持ちの水乃さんは正に娘役さんを体現したお姿!
本公演でも七海ひろきさん演じるお役と最終的にカップルになるという重要な役どころを演じておられ、その後の新人公演でもヒロインではないものの本役さんが音波みのりさんや有沙瞳さんといった技術を持った娘役さんの役を務められておられます。
宙組
風色日向(かぜいろ ひゅうが)さん
2019年「El Japón(エル ハポン)-イスパニアのサムライ-」にて初主演を務められました。
初主演という重圧をモノともしない堂々とした姿には胸を打たれました。
そして風色さんも更に「NEVER SYA GOODBYE」にて2度目の主演をご経験されたのですが残念ながら宝塚大劇場公演はコロナウイルスの影響による公演中止となってしまいました…。
けれどもたった1回にかけられた東京公演での演技は見事なものでその演技に涙された方もおられたのではないでしょうか。
潤花(じゅん はな)さん
舞空さん同様にこちらも既に宙組トップ娘役としてご活躍されておられます。
2017年雪組公演「ひかりふる路」にて新人公演に抜擢され、その後「凱旋門」「ONCE UPON A TAIME IN AMERICA」にて3度のヒロインをご経験されています。
他にも様々な大役を経て2020年9月7日付けで宙組へと組替えされ2021年2月22日付けでトップ娘役へと就任。
同期の中でもハイスピードで様々なご経験を経ての就任ということで納得でしかありません。
花宮沙羅(はなみや さら)さん
同期の風色さんと共に2019年「El Japón(エル ハポン)-イスパニアのサムライ-」にて初ヒロインを務められました。
圧倒的な歌唱力で本役の星風まどかさんとはまた違った大人な女性を艶やかに演じられていました。
その後は同じく歌を得意とされる小春乃さよさんのお役を新人公演で2度経験される等、着実に技術を磨いておられます。
春乃さくら(はるの さくら)さん
こちらも2022年に同期の風色さんと共に「NEVER SYA GOODBYE」にて新人公演ヒロインへ抜擢されました。
重ねてになりますが誠に残念ながら東京宝塚劇場でのみとなってしまったこちらの新人公演…。
春乃さんにとっての新人公演がこの1作品のみということもあり悔やまれます。
強気な女性という宝塚の娘役としては難しいお役を見事に演じておられました。
他にもこの中に東上公演ヒロイン経験者・全国ツアーヒロイン経験者・梅田芸術劇場公演ヒロイン経験者・エトワール経験者など、とにかく多彩な102期生。
残る新人公演チャンスは星組公演「ディミトリ~曙光に散る、紫の花~」と花組公演「うたかたの恋」そして未発表な月組公演となります。
誰が抜擢されてもおかしくない新人公演。
そしてその新人公演期間が終わってからが新たな試練が数々待ち受けています。
どなたにとっても素敵な選出となることを心から願うばかりです。