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期待の華世京さんに注目!研3で新人公演主役抜擢!

宝塚歌劇についての雑記

宝塚大劇場で上演中の「蒼穹の昴」の新人公演を観劇してきました!

今回の新人公演では入団して間もない研究科3年目の華世京さんが主演に抜擢され、宝塚ファンの注目を集めました。

相手役の音彩唯ちゃんは一つ上の学年の研4で、今回が2回目の新公ヒロインとなる期待の娘役さんです。

ファン注目の若手二人がどんな新人公演をみせてくれるのか、楽しみにしていました。

「蒼穹の昴」は一本物の作品で、中国清朝末期の壮大なスケールの歴史物語がベースになったお話です。

新人公演では、通常はお芝居とショーの二本立ての作品のお芝居の部分だけを上演するので、上演時間も1時間半ほどになるのですが、今回は1本物の本舞台の演出を短くカットした新人公演場バージョンとなります。

場面がカットされて約2時間の作品に短縮されたとはいえ、いつもの新人公演よりも30分ほど長い時間の舞台になっていました。

お芝居がメインなので、踊りや動きでカバーすることができないため、お芝居の実力が問われる作品ということになります。

大変難しい大作に、新人公演初主演という立場で挑戦した研3の華世京さんにとっては、大変なプレッシャーだったと思いますが、緊張しているような様子は全く感じられず、堂々と舞台の真ん中で主演を演じていました。

終演後のロビー通路では、「華世京くん、すごくよかった!!」とか、「雪組は若手もレベルが高い!」と、興奮が冷めやらないファンの賞賛の声が飛び交っていました。

この作品は、主演の男役さんと主演の娘役さんの恋愛ストーリーという王道の宝塚作品のセオリーを前提としている作品ではなく、むしろ主演男役さん演じる「文秀」と一番絡むのは、二番手の男役さんが演じる「春児」です。

主演の相手役は娘役ではなくて二番手男役さん、といった感じのストーリーで、今回の新人公演の主演の華世京さんと、二番手の配役の一禾あおさんもそんな関係でした。

一禾あおさんは、さすが新人公演の「長の期」(入団7年目までの出演者の最上級学年)ということで、上級生らしい素晴らしい歌と演技を見せてくれました。

主演の華世京さんが真ん中で輝くことが出来たのも、「相手役」一禾あおさんの支えのお陰ということもあったかもしれません。

 華世京さんは、背が高くて立ち姿もすっきりとしていてバランスが良くて、笑顔がキラキラしているだけでなく、深刻に悩んでいる表情も素敵!歌も安定していて、安心感がありました。

このまま、バウホールや別箱ですぐにでも主演ができそう・・と思わせるような、レベルの高い舞台でした。

彼女のオーラやキラキラ感は別格で、舞台のどこにいても人目を引きます。

持って生まれた舞台人としての素養は完璧、ということなのだと思います。

華世京さんは、入団3年目の106期生。

男役さんとしては珍しいスピード感のある抜擢です。

娘役さんは研2や研3という若い学年で新人公演ヒロインに抜擢されるケースは良くありますが、男役さんは「男役10年」と言う言葉がある位、時間をかけて技を身に着けていくのが通例です。

新公学年内の7年目のリミットで、ようやく主演の座を射止める男役さんが多い中、研3での抜擢は異例の速さといえます。

宝塚歌劇団の歴史の中では、例外中の例外として、天海祐希さんが研1で新人公演の主役としてミー・アンド・マイガールのビルに抜擢され、その後入団7年目でトップスターに就任したという伝説の事例がありますが、華世京さんも、天海さんの例に近いスピードで、トップスターへの階段を駆け上がりそうな気がします。

華世京さんの抜擢については、これまでに一番驚いたのは、去年、朝美絢さん主演作の「ほんものの魔法使い」が上演されたときでした。

劇団のホームページにキャストが発表されたとき、物語のキーパーソンとして重要な「ニニアン」の役名に「華世京」という名前がありました。

「華世京って誰??」とヅカファンは色めき立ち、私も早速、生徒の基本情報が載っている「宝塚おとめ」の雪組のページを確認して、研究科2年目の106期生の生徒さんであることを発見しました。

他にも実力派で魅力的な男役さんが出演する作品の中で、なぜこんなにも若い学年の男役さんが重要な役に抜擢されたのか・・・と、思った雪組ファンの方は多かったのではないかと思います。

でも、そんな疑問や不安も舞台を拝見して一気に払拭されました。

ちょっと頼りなくて自信がない劣等生の魔法使い「ニニアン」を、自然体で堂々と楽しそうに演じていた華世京さん!

イケメンわんちゃん「モプシー」の役の縣千さん演技にも注目が集まりましたが、人間の役としては朝美絢さんに次ぐ重要な役どころだったということになります。

この大抜擢に応える結果を出した華世京さんに客席から大きな拍手が沸き起こっていました。

お芝居、歌、ダンス、等身バランス、品格、メイク映えする美しさ、そしてキラキラした笑顔とオーラ・・・。

タカラジェンヌとして必要とされるすべての要素を完璧に持っている華世京さん!

非の打ちどころのない雪組の若手プリンスです。

今回の新人公演を機会に私設ファンクラブも結成されたそうですので、これからますます人気が上昇すると思います。

期待の華世京さんに注目です!